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    食中毒〜月別発生と食中毒警報〜 2003年9月 第7号  
  最近の食中毒発生状況はどうなっているのでしょうか。患者数の推移をみてみましょう。

食中毒の患者数は、図に示すように春先から増え始め、夏をピークに初秋にかけて多発します。「発生は花見時から紅葉狩りまで」ともいわれてきましたが、食中毒の病因物質に小型球形ウイルスが加えられたことから冬場にもピークがみられるようになりました。

平成13年度月別食中毒患者数の推移

夏季は気温や海水温が上昇し、食品の不衛生な取扱い等により付着した食中毒菌が増えやすく、また、人の体力低下等の条件が重なっています。

わが国で発見された腸炎ビブリオは、特に夏季の沿岸海域に分布しています。海水温が上昇する5月ごろから海水中で増え、魚介類に付着し、流通・調理過程中の高い気温のもとでさらに増えます。7〜9月になると魚介類の腸炎ビブリオの菌数が1g当たり10〜100万個に達したというデータがあります。この菌量を摂取した場合、半数以上の人が発病するといわれています。

冬季、カキは出荷の最盛期を迎えます。養殖海域でのカキは、エラから大量の海水を通過させて餌となる植物性プランクトンをとらえます。海水とともに体内に取り込んでしまった小型球形ウイルス(SRSV)は中腸線で濃縮されます。海水温が低くなるとウイルスを体外へ排出する機能が低下するといわれています。

さて、食中毒は微生物(細菌、ウイルス等)によるもの、水銀、ヒ素等の化学物質によるものおよび自然毒によるものに大別されます。化学物質の食品中への不正混入による化学性食中毒の発生は、季節に関係無く発生しています。

山菜、キノコ、フグ等は人に有害・有毒な物質(自然毒)を生成し蓄積していることがあります。自然毒食中毒の発生も季節と深い関係があります。山菜は春(4〜5月)、キノコは秋(9〜10月)、フグは冬(10〜12月)に多く発生します。

このように化学性食中毒以外の食中毒と気象・海象とは密接な関係がみられます。これらの関係に着目し、日々観測されている気象・海象のデータから食中毒の発生を予測する試みが神奈川県をはじめいくつかの都道府県で行われています。これらの発生予測は、食中毒の多発する夏季の細菌性食中毒を中心に行われています。食中毒の多発が予測された場合、都道府県では「食中毒注意報」または「食中毒警報」を発令し、地域住民や食品等事業者に食中毒への注意を喚起しています。

しかし、地域住民にこれらの「食中毒注意報」や「食中毒警報」が適切に伝わっているのでしょうか。この点において、各都道府県のさらなる努力を期待したいと思います。