脳は、その場所によって働きが異なることが知られています。したがって、梗塞や出血を引き起こした場所によって症状は大きく異なることになります。運動中枢部に起こると反対側の半身の運動障害、感覚中枢では反対側の半身の感覚障害、運動性言語中枢では他人の言っていることを理解することはできても自分では話すことができなくなってしまいます。発生場所と反対側に障害が起こるのは、大脳からの神経伝達が延髄という場所で交叉しているためです。
- 運動障害
脳卒中で最も起こりやすい症状で、傷ついた脳の反対側の半身麻痺(半身不髄)が多くみられます。
- 意識障害
その程度は様々であり、意識清明の場合から昏睡状態まであります。
- 感覚障害
ジンジンするようなしびれ感、あるいは触った感覚が鈍くなることもあります。
- 言語障害
言葉が出てこない、他人の言うことが理解できないなどコミュニケーションが取れない状態となります。あるいは、他人の言っていることを理解することはできても自分では話すことができない状態になります。
- その他の障害
視野障害、平衡障害、視力障害、頭痛、痴呆などがあり、その程度に差はありますが、傷害を引き起こした場所によって、様々な障害を引き起こします。
以上のように、命が助かっても様々な障害が後遺症として残ることが多く、社会復帰を困難にさせ、日常生活でも介助が必要とされる場合が多い代表的な疾患の一つです。
以下のような症状が一つでも起こったら、脳卒中の発作が疑われます。直ちに救急病院、または脳神経外科や神経内科のある病院を受診してください。
- 突然の顔や手足のしびれ、目が見えない、あるいは見えにくくなる症状。
- 突然のめまい、歩行障害。
- 突然の原因不明の激しい頭痛。
- 突然の言葉の障害あるいは混乱状態(舌がもつれる、言いたいことが言えない、相手の言葉が理解できないなど)。
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