躁とうつでは対照的な症状を示します。躁では爽快感、気力と活動性の亢進、著しい健康観と心身両面の好調感、妄想と幻覚などの症状を示します。
うつでは、抑うつ気分、興味と喜びの喪失、将来に対する希望のない悲観的な見方、自傷や自殺の観念や行為などの症状を示し、食欲不振や体重減少などさまざまな身体的症状を示します。うつ症状は自殺と最も関連するといわれています。さまざまなストレスでも発症しますので、身近にいる人が十分に注意をはらう必要があります。
症状は午前中に悪化し、午後から夜にかけて軽快する日内変動を示す特徴があります。また、常に症状が続くわけではなく、症状の現れる病相と症状の軽快する間欠期を繰り返す経過をたどるのが一般的です。
分類や診断には幾つかの方法がありますが、以下の表に国際疾病傷害死因分類(ICD-10)による躁うつ病相の分類と診断評価を示しました。
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躁病相 |
うつ病相 |
| 病相の分類 |
1.軽症躁病
2.精神病症状を伴わない躁病
3.精神病症状を伴う躁病 |
1.軽症うつ病
2.中等度うつ病
3.精神症状を伴わない重症うつ病
4.精神症状を伴う重症うつ病 |
| 症状の評価 |
1.気分の高揚
2.気力と活動性の亢進
3.著しい健康観と心身両面の好調感
4.社交性の増大
5.多弁
6.過度ななれなれしさ
7.性的活力の亢進
8.睡眠欲求の減少
9.妄想と幻覚 |
<大項目>
1.抑うつ気分
2.興味と喜びの喪失
3.易疲労感の増大と活動性の減少
<小項目>
1.集中力と注意力の減退
2.自己評価と自信のなさ
3.罪責感.無価値感
4.将来に対する希望のない悲観的な見方
5.自傷あるいは自殺の観念や行為
6.睡眠障害
7.食欲不振 |
躁病相においては、症状の程度や期間によって、以下のように診断されます。
- 軽症躁病:症状の評価項目の1〜8までの症状が軽く、その症状が数日間続くもの
- 精神病症状を伴わない躁病:その症状が少なくとも1週間以上続くもの
- 精神病症状を伴う躁病:妄想や幻覚のみられるもの
うつ病相においては、症状の程度や期間によって、以下のように診断されます。
- 軽症うつ病:大項目、小項目の症状のそれぞれ2つが2週間以上続くもの
- 中等度うつ病:大項目の2症状、小項目の3〜4症状が2週間以上続くもの
- 精神症状を伴わない重症うつ病:大項目のすべて、小項目の4症状が2週間以上続くもの
- 精神症状を伴う重症うつ病:大項目のすべて、小項目の4症状が2週間以上続き、さらに、妄想、幻覚、昏迷の症状を示すもの
これらの症状に心当たりがある人は、医師の診断を受けるようにしてください。
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