まず、その実態をよく理解することが大切です。日頃から以下の項目に注意する必要があります。
●早めに診断をうける 気分障害は多彩な症状を訴えるため、見逃されやすい病気の一つです。疑わしい症状があったら早めに心療内科に受診しておくことが大切です。
●自分の性格を知る 「人付き合いがよい、気だてがよい、親切、気さく」な人、「秩序への執着、几帳面、熱中しやすい」な人は気分障害になりやすいといわれています。性格を変えることは非常に困難なことです。日頃から自分の性格をよく知り、十分に気をつける必要があります。
●心理・社会的要因 「2:その原因は?」の項で前述したように、多くの心理・社会的要因があり、日頃からストレスを上手に解消し、心身のリラクゼーションをはかることが重要です。
精神疾患が気象に影響されていることは明らかにされつつあります。しかし、その要因については未だ不明な点が多く、予防法について述べるのは難しい問題です。しかしながら、近年、森林浴や温泉療法などはリラクゼーション効果を有することから、気分転換や自律神経を安定させるための行動として、注目されています。
- 森林浴
自然と親しみながら健康の維持・増進を図る行動として、森林の中を散策する森林浴があります。元々はヨーロッパの保養地などで広く行われている行動であり、森林の中を散策することで爽快感を味わうことができるといわれています。
森林の中は樹木から出る香りに包まれていますが、この香りの中にフィトンチッドと呼ばれる物質が含まれています。「フィトン」とは植物、「チッド」とは殺すという意味のロシア語に由来しています。さらに、森林の中にはマイナスイオンも多く含まれています。フィトンチッドやマイナスイオンが多く含まれる大気には自律神経を安定させ、快適な睡眠をもたらす効果があるといわれています。
- 温泉療法
我が国においては古くより温泉療法が用いられてきました。温泉療法は、慢性疾患の療養やリハビリテーションだけでなく、心身のストレス解消にも有効です。また、家庭で手軽にできるハーブ湯などの入浴剤を用いた入浴はリラクゼーション効果のあることが報告されています。
うつ病などの精神障害の要因の一つに、生体諸機能が約25時間のサイクルで変動する日内リズムの変調が挙げられています。このような日内リズムは自律神経機能と大きく関連しています。したがって、日常生活に積極的に森林浴を取り入れたり、温泉や入浴剤を入れたゆぶねに長時間ゆったりと入浴することは、ストレスを発散させ、心身のリラクゼーションをはかることから、自律神経機能を安定させるのに有用であると考えられます。
食事による予防対策としては、まず、3食規則正しく摂ることが挙げられます。栄養素としてはビタミンB群やカルシウム、ビタミンC、ビタミンEなどが含まれる食品を摂取しましょう。ビタミンB群は豚肉、レバー、卵、牛乳など、カルシウムは牛乳やヨーグルトなどの乳製品、ビタミンCはオレンジや柿、ブロッコリー、赤ピーマン、ビタミンEはモロヘイヤ
、ウナギ、カボチャなどに多く含まれています。また、ユリ根は精神安定効果があるといわれています。
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