労働時における熱中症の発生は、以前は鉱山での発生が大半を占めていましたが、現在は建設業での発生が大半を占めています。労働時の熱中症は労働環境の改善等により減少しているとされていますが、スポーツ時の熱中症の発生は増加傾向にあります。
スポーツは大量に熱産生をすることから体温が上昇します。これにより皮膚血管が拡張し、大量に発汗することから生体の水分と塩分が失われ、熱中症が発生しやすい状態になります。したがって、スポーツによる熱中症の発生は気温がそれほど高くならない夏季以外の季節にも発生します。事実、4月や11月に発生した事例も報告されています。
過去10年間における、小学生、中学生、高校生の学校でのスポーツ活動時の熱中症による死亡数を表に示しました。球技スポーツで多く発生していることがわかります。特に野球での発生が多くみられます。わが国では野球の部活動が盛んなことと、練習時間が影響しているのではないかと考えられます。また、ランニング時での発生も多くみられます。これは各種スポーツのトレーニングの手段として広く用いられているためであると考えられます。
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