インフルエンザの予防、特に流行を予防するためにはワクチン接種が最も効果的ですが、うがいやマスク、栄養の摂取等にも十分に注意し、日ごろから予防を心がけることも大切です。
●ワクチンによる予防
インフルエンザを予防するには、流行前にワクチン接種を受けることが最も確実な方法です。特に、高齢者、心臓や肺に慢性の基礎疾患を持つ人などのハイリスク群(注1)の方は、重症化を防ぐためにも医師と相談の上、ワクチンを接種することが望ましいと考えられます。ワクチンは11〜12月までに接種することが望ましく、回数は13歳未満は2回、13歳以上65才未満は1〜2回、65歳以上は1回が目安といわれています。
(注1)ハイリスク群
インフルエンザに罹患した場合に、重症化したり致死的な合併症を起こしやすい人はハイリスク群と呼ばれ、インフルエンザ対策上、予防・治療の対象として最も優先順位が高いとされています。下記のような方がハイリスク群に該当します。
- 65歳以上の高齢者
- 妊娠26週以降の妊婦
- 小児
- 呼吸器・循環器・腎臓に慢性疾患を持つ患者
[例]気管支ぜん息、肺結核
心疾患(僧帽弁膜症・鬱血性心不全など)
腎疾患(慢性賢不全・血液透析患者・賢移植患者など)
- 代謝疾患・免疫機能が低下している患者
[例]糖尿病、アジソン病
●過労やストレスを避け、十分な睡眠や栄養をとる
過労やストレスは抵抗力を低下させてしまうために、かぜやインフルエンザに感染しやすくなってしまいます。したがって、過労を避け、十分な睡眠や栄養をとって体力をつけることは抵抗力を高め、かぜやインフルエンザに感染しにくくなります。ビタミンCの補給は、感染症の予防や自然治癒力の亢進に有効だといわれています。また、粘膜を強化するビタミンAも摂取するとよいでしょう。ビタミンCは柿、オレンジ、ブロッコリー、赤ピーマンなどに、ビタミンAは鶏レバーやモロヘイヤ、ウナギ(蒲焼き)、ニンジンなどに多く含まれています。
●適度な温度と湿度を保つ
インフルエンザウイルスは気温が低く、湿度も低い方が生存に適していることがわかっています。部屋等を暖房する際は、加湿器などで室内を適度な湿度に保つことが大切です。濡れタオルを干すだけでも湿度の上昇に効果があります。
●マスクを着用する
厚手のマスクはせきやくしゃみの飛沫から人に感染するのを防ぐとともに、鼻やのどなどを乾燥から守る効果もありますので、外出の際はマスクを着用するよう心がけてください。
●外出後の手洗いとうがいの励行
手洗いは接触による感染を、うがいはのどの乾燥を防ぐので、外出して帰宅した際は、必ず手洗いとうがいを行うよう心がけてください。
●抗インフルエンザ薬 多くの人がワクチン接種をしないままインフルエンザのシーズンを迎えています。
また、慢性疾患やアレルギーでワクチン接種をできない人もいます。 抗インフルエンザ薬は治療薬としてだけでなく、インフルエンザウイルスに感染する前に投薬するとインフルエンザの症状がでることを一時的に予防する効果もあるといわれています。A型に対してはアマンタジンが経口薬として、A,B型両方に対してはザナミビルが吸入薬としていずれも医師の診断により処方されるようになりました。 |