心筋梗塞症の発症は冬に多く、夏に少ない季節変動を示すといわれています。以前はこのような季節変動が顕著でしたが、近年では暖房などの住環境の改善等により季節変動が小さくなってきています。しかし、気温と心筋梗塞症の発症数との間には、明らかな関係が認められています。
図に1992〜1996年における、大阪府と沖縄県の45〜84歳の虚血性心疾患による死亡率と気温との関係を示しました。縦軸は年齢の影響を補正した年齢調整死亡率で示してあります。横軸は1992〜1996年における大阪府と沖縄県の各月の平均気温です。
大阪府は沖縄県に比べて虚血性心疾患による死亡率は高いのですが、ともに気温の低くなる1、2月の死亡率が高く、気温の高くなる7、8月の死亡率が低く、各月の平均気温と死亡率との間には、明らかに負の関係があることがわかります。他の地域を対象とした研究報告でも同じような傾向が認められています。
冬に心筋梗塞による死亡が多くなる要因の一つとして、寒くなると交感神経が刺激され、血小板が増加したり、血液凝固能が高まるなど動脈に血栓が生じやすくなることが考えられています。
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