慢性関節リウマチは完治する可能性が極めて低い病気です。したがって、症状を寛解(注1)に持ち込むために、薬物療法、手術療法、理学療法などを組み合わせて治療することになります。
近年では生活の質をQuality of Life(QOL)と呼びますが、様々な年齢層や様々な疾病の有病者において、QOLを向上させる方策が講じられています。慢性関節リウマチの患者さんにおいてもQOLを維持・向上させるために、リウマチ治療の他に食事療法や運動療法、温泉療法など様々な療法が試みられています。
●食事療法
慢性関節リウマチの症状軽減に対してさまざまな食事療法が行われており、近年では低カロリーの玄米菜食療法により症状改善のあったことが報告されていますが、これだという食事療法はないのが現状のようです。しかし、薬物療法の副作用や慢性関節リウマチの関節外症状として、貧血や骨粗鬆症が発症しやすくなります。これらの症状を予防するためにも良質のタンパク質を含む食べ物や鉄、カルシウムを多く含む食べ物を摂取した方が良いでしょう。
●運動療法
慢性関節リウマチの関節外症状として筋萎縮や筋力低下も進行します。関節拘縮や筋萎縮を防ぐためには運動をすることが必要です。理学療法で、リウマチ体操という運動が一般的に行われています。しかし、地上での運動は関節への負担が大きいので、浮力の利用できる水中での運動が関節への負担が軽くなるので良いといわれています。
●温泉療法
慢性関節リウマチの療法として温泉療法がよく用いられていますが、温泉を利用しての運動浴が関節拘縮や筋萎縮の改善に対して、効果のあることも報告されています。
(注1)寛解
治療によって病状の進行をくい止め、関節の腫脹(腫れ)や疼痛(痛み)の訴えを認めなくなった状態をいいます。現在の医療では、慢性関節リウマチは完治することが難しい病気の一つですが、完全寛解を目指して治療することになります。
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