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日本語の“風(かぜ)”は、病気の“風邪(かぜ)”の項目しかない。“風(ふう)”が項目として主たる位置である。 |
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“ふう”の使用例の第一は自然現象としての風で、風雨・風向・風力・台風・風船・風鈴などがその例である。このエッセイの読者が最もよく使用する場合である。 |
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“ならわし、しきたり”で、日本語では学風・家風・風紀・風習などで、中国語でも同じである。日本では続日本紀天平宝字(757年)にその使用例があると言うから古い。 |
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“ようす、すがた、おもむき、など”で、中国語では様式、様子、態度、などがその例である。日本語で風の文字を使うが、中国語では風の文字を使わないところが特色と見てよいのではなかろうか。逆に日本での使用例は少ないが、中国では風の文字を使う場合がある。この例として、“風度”の語がある。日本には、温度・湿度と言う語はあるが、風度と言う用法、言葉は昨今ほとんど使用しない。この点からも、この第四の場合は日中間で差がある。 |
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“おしえる、なびかせる”で、中国語では“教海、使屈従、使依従、誘惑”の例が書いてあるが、風の文字を使う例がない。日本語でも、「兄貴風(あにきかぜ)を吹かす」などの日常語しかないのかも知れない。 |
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“ほのめかす”で、中国語にはない。 |
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“うわさ”、日本語・中国語とも、“風聞”で、一対一に対応している。 |
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その上にくる言葉の特色・特徴をよく表わす場合で、日本語の例えば、商人風、万葉風は、中国語で商人模様、万葉集的風格と書く。 |