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屋根が二重になっている。日本でも中国でも、三重の塔、五重の塔などはたくさんあるが、これらはいわば、三階建て、五階建ての塔建築である。(写真2)(上)に見るように、この塔の場合は、帽子を重ねてかぶったような形式、あるいは、ひさしを瓦で完全に屋根と同じに葺いた形式と見なされ、屋根の重量増を追求した結果であろう。 |
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高い塔の部分は8角である。風に対する抵抗を小さくするには、円形が最適であろうが、瓦葺き木造建築としては、8角形が最良の選択であろう。 |
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瓦の部分の面積に対して、棟の厚さ、高さ、長さが非常に大きい。しかも8方向に延ばしているから棟全体の体積を増加し、“重し”としての効果をあげることが可能である。 |
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(写真2)(下)で特にはっきり認められるが、屋根瓦の末端の部分は、のこぎりの歯のように小さい瓦をだしている。これは風が屋根を吹きこすとき、風によって屋根の背後に生じる渦を小さいものをたくさんにして、瓦をめくりあげるような力を弱め、屋根瓦がはがされるのをなるべくよく防ぐために有効な形と思われる。この形式は中国のここだけに見られるわけではないが、暴風地域の環境に適している。 |
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工学的ではなく、民俗学的なことであるが、主棟の上には何もかざりがない。湿潤地域ならば、水と関係がある「しゃちほこ」・「竜」などがのることが多い。また、破風板が交わるところには、湿潤地域ならば、懸魚(けぎょ)、雲、波、竜など、水に関係する模様が刻まれた飾りがあるが、沙漠の中のこの建築物では、何を意味するのかわからない模様の飾りがさがっている。まさか、砂塵あらしのイメージではないだろうが、沙漠ならではだと思う。何の表現なのか知りたい。 |