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生きもの歳時記 万葉の生きものたち


蜆(しじみ)


シジミの味噌汁
 貝塚で見つかる貝殻の中に、シジミが見られることがあります。貝塚とは古代の人々が食用としていた貝の殻などを捨てた「ゴミ捨て場」のことです。このことからもシジミは、古代から今日にいたるまで、人間にとって大事な栄養源であることが伺えます。シジミは古代の人々にとって、貝塚ができるほど美味しいものだったのでしょうか。
 万葉集にもシジミを詠んだ歌が一首あります。原文ではシジミを「四時美」と記していますが、これは四季を通じて利用され非常に身近なものであったことの表れなのかもしれません。現在でも年間を通して見掛けられるシジミですが、特に夏の「土用シジミ」と冬の「寒シジミ」が旬として珍重されています。

 また、シジミをはじめとする二枚貝類は、一度殻を閉じてしまうとしばらく開けようとはしません。次に殻を開くまでは、じっと動かず耐えることができます。これを例え次の様に詠っています。

住吉(すみのえ)の ()(はま)のしじみ 開けも見ず (こも)りてのみや 恋ひわたりなむ

(作者不明 万葉集 巻六 九九七)

住吉の粉浜のシジミが殻を開けないでこもっているように、私も想いを打ち明けもせずに、じっと心にこめたまま恋続けるのだろうか・・・。

〜日本のシジミあれこれ〜

 日本で見られるいわゆるシジミには淡水と海水が混じるところ(汽水)で見られる「ヤマトシジミ」、淡水で見られる「マシジミ」、琵琶湖特産とされる「セタシジミ」があります。スーパー等で食材として販売されているものは、ほとんどがヤマトシジミです。
 シジミは大きいからといって決して美味しいわけではありません。最近の研究によると、身に含まれている旨味成分の量が種類毎に異なることが分かっています。美味しさは種類によるところも大きいようです。

普段は水管のみを砂から出している

〜変わりゆく日本のシジミ〜

 「ヤマトシジミ」、「セタシジミ」そして「マシジミ」という元々日本で見られるシジミの他に、近年良く見掛けられるのが海外から持ち込まれた輸入シジミです。写真からも分かりますように色が極端に黄色かったり、形が縦長であったりと様々です。

  この黄色いシジミは「タイワンシジミ」と呼ばれるアジア原産の淡水に生息する種類です。最近、日本の川では本来生息しているはずのマシジミではなく、このタイワンシジミを見掛けることが多くなったと言われています。ただし、両種は色、形が似ており、見た目でしっかりと区別するのはとても難しいようです。

ある川で採集されたシジミ

 タイワンシジミは、マシジミの生息を脅かすことなどから、国の定める外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)によって昨年、「要注意外来生物」に指定されており、その取り扱いに注意が求められています。

 「スーパーで売られているシジミ」や「近所の川に棲んでいるシジミ」を一度よく観察してみてはいかがでしょうか。あなたの身近な所でも変わったシジミが見られるかもしれませんよ。

■参考文献
佐竹ら校注 (2000) 新日本古典文学大系2 萬葉集二 岩波書店.
増田修・内山りゅう (2004) 日本産淡水貝類図鑑◆ゝタ絨茲魎泙狒換颪涼舷絣類 ピーシーズ.

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