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連載エッセイ [14]
健康天気ことわざ
福岡義隆

 

 

りんごの香りがうつ病に効く

 

 

 秋のことを英語でautumnのほかにfallとも言うが、まさに木の葉が落ちる(fall)季節である。釣瓶おとし(fall)に日が沈むのも早い。人間の精神面でもこの季節は気が滅入りやすく鬱病的になる傾向が見られる。そんな時に、りんごのにおいをかぐと気分がすっきりして、ストレスの解消にも役立つことが、心理学的研究で明らかにされている。有名なエール大学(アメリカ)などでの研究で実証されている。

 

 りんごに纏わる健康ことわざに「りんごは血圧を下げる」というのもある。カテキンというりんごの果肉に含まれるのみならず、切り捨ててしまいがちな皮に含まれているとされるアントシアニンはポリフェノールの一つで、これらは血圧が上がるのを抑えてくれるという。コレステロール値もさげるということから「一日一個のりんごは医者知らず」(An apple a day keeps the doctor away)という諺がヨーロッパにあるようだ。

 りんごは健康に良いだけではなく美容にも良いようである。美白効果の大きいビタミンCが多く含まれていることと、便秘に効く食物繊維も豊富であるから肌にも優しいのである。血圧抑制に効くポリフェノールの一種プロシアンは老化の防止にも効果があるようで「りんごを食べると美人になる」というのは本当らしい。 なお、参考までにりんごの主要な産地と言えば、日本国内では全国の50%を生産している青森県がトップで、その他、長野県や岩手県、北海道などで多く作られている。いずれも雪の多い寒い地域であるが、美人が多いのは雪のせいばかりではなさそうである。ちなみに、世界一の生産国は中国でアメリカ合衆国、フランスなどが続いて多いとされる。

 

 芸術の秋とも言われるが、絵を習い始めのころはリンゴなどの果物を静物画としてスケッチさせられるようだ。しかし一方では食欲の秋でもある。そんな季節に詠まれた川柳に違いないのが、

 

 気短な写生りんごを食べちまい  南都

 

よくある風景をうまくとらえてる。

 

 食欲の秋といっても食べ過ぎては健康に良くないのは言うまでもない。まさに「腹八分」と昔から言われているが、外山滋比古さんの著書『ことわざの論理』のなかで「話半分腹八分」という面白い話が綴られている。これは外山氏がかねてからとなえている「二十四分の人生」のうちの二つらしい。 すなわち「腹八分、仕事八分、口八分」の合計が二十四分というわけである。氏の思いはこうである、食べすぎもいけないが、仕事も十分やってはしすぎであると言う。得意な仕事なら十分やっても他人は十二分やってるように見え、いやな仕事なら十分やったつもりでも他人は八分にしか見えないものだという。平均的には十分だが少し割り引いて八分となるわけかなと感心して、このエッセーを読んだ。口八分も同じような考えのようで言い過ぎると碌なことはない。やや言い足りないくらいが良いようである。きっと精神的にも言い筈で、「病は気から」にとっても良い格言であると思う。

 

文献:

孫維良・片桐良子 『病気を治す花療法』 (リヨン社)

西谷裕子編 『暮らしの健康ことわざ辞典』 (東京堂出版)

『田中南都川柳集』 (番傘ひまわり川柳会)

外山滋比古 『ことわざの論理』 (東京書籍)

 



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