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連載エッセイ [43]
健康天気ことわざ
福岡義隆

 

 

冬至の日にかぼちゃ食べると風邪ひかない

 

 

 「冬至かぼちゃ」と「冬至がゆ」

 冬至にかぼちゃを食べると風邪ひかないとか、中風にならない、しもやけにならないなどとも言われる。

  まず、かぼちゃという言葉の由来からみてみよう。1541年、豊後の国(現在の大分県)に漂着したポルトガル船が、日本にはじめてかぼちゃ(南瓜)をもたらしたとされている。ポルトガル人がカンボジアから持ち込んだことから、カンボジアが訛って「かぼちゃ」と呼ぶようになったようである。これが日本かぼちゃであり、昨今のかぼちゃの主流は「西洋かぼちゃ」のことで、この方は、江戸の末期にアメリカからやってきて、明治初期に北海道で本格的な栽培が始まったとされる。

 かぼちゃは本来、夏の野菜なのであるが、保存に強く、傷さえつかなければ長期保存が可能であり、冬季野菜が不足しがちなので、それを補う栄養価も高いことからこういわれてきた。

 

 では、なぜ冬至にかぼちゃを食べるのか、その理由を調べてみた。一つには「風邪をひかないようにするため」とあるが、どうやら風邪予防の成分は含まれていないようである。上記のように、野菜が不足がちな冬に保存可能なかぼちゃが食べられて栄養のバランスがよくなるという、昔の人の知恵からくるもののようだ。「長生きする」とか「厄除け」になるなどあるけれど、これらにも健康食品学的な意味では後述のように、ビタミンなどの元気の元が含まれていることは確かなようである。あるいは、小豆粥にかぼちゃを混ぜて食べるのは、中国の疫鬼を払うという風習が伝わってきて日本でも習慣化されたとされる。 語呂合わせ的な意味で『冬至に「ん」のつく食べ物を食べると良い』という。例えば、なんきん(かぼちゃのこと)、だいこん、みかん、こんにゃく、こんぶ、にんじん、うどん、かんてん、れんこん、きんかん、など等。ところによっては「ん」が二つ着くと更によく、運がつくともいうことで、なんきん、にんじん、きんかん、ぎんなん、かんてん、れんこん、などがまさにそれである。

 なかでも「なんきんかぼちゃ」の栄養価は抜群で、主成分のでんぷんはもちろん、豊富なビタミン(なかでもビタミンE)、カロチン、他に、ミネラル、繊維質など、元気のもとが沢山詰まっているとされる。その上、老化防止のビタミン、若返りのビタミンなども豊富で美容食でもあるという。

 「冬至かぼちゃを食べるとしもやけにならない」というのが有効かどうかは分からないが、「しもやけ」を防ぐ知恵を伝える諺が別にある。『おばあちゃんの知恵』(ゴマブックス)という本の中に「靴の爪先に唐辛子を入れておくと凍傷が防げる」とある。霜は一般に知られているが、霜柱とかしもやけとなると知らない人や見たこともないという人が多い。「しもやけ」は、繰り返して寒冷に暴露された時、とくに局所が水に濡れていると起こりやすいが、意外に酷寒地に比較的少ない。むしろやや温暖地に多く、発生時期も真冬よりも早春や晩秋に発症することがある。

 冬至祭というのがある。冬至の日に穴八幡神社(新宿区西早稲田)にみられる行事の一つである。この日、江戸時代の元禄年間から穴八幡宮だけに伝来する長い伝統のある、一陽来復のお守りを出す。このお守りは財宝に縁が深くその融通がついて苦しむことが無いということから商売繁盛のお守りとされている。これを求める参詣人が都内は勿論、関東近県、なかには遠く北海道、九州から出かけてくるという境内では“融通”にひっかけて柚子(ゆず)が売られる。いわゆる冬至ゆずである。なお、伊勢神宮にも冬至祭がある。

 冬至祭らしきものは世界各地にもあるらしいが、クリスマスもその起源は冬至祭(ユール)にあるという説もある。古い北京の歳時記ではクリスマスのことを「洋冬至」と呼んでいたようである。ともあれ、太陽の力が最も弱まる日(図参照)を無事過ぎ去ることを祝う日ということらしい。

 

 

 

文献:

倉嶋 厚:『日本の気候』(古今書院、2002)



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