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入道雲
 
入道雲
(写真1)
1999年7月25日15時30分
大阪府枚方市にて撮影
 入道雲ができかかっているのを見ていると、たくさんの小さな雲の塊がみるみるうちに上昇して雲全体の高さが増していくのがわかります(写真1)。まるで、カリフラワーがその大きさや高さを増しているようです。入道雲は雄大積雲または積乱雲といいます。

ところで、さまざまな雲や、雨や風、あるいは雷雨などの後に現れる虹など、普段見ることができる気象現象が起こっているのは「対流圏」の中です。「対流圏」の上には「成層圏」があり、その境には「圏界面」と呼ばれる目に見えないフタのような物があります。「圏界面」の高さは、熱帯地方ほど高く、両極に向かうに従って低くなり、日本付近のその高さは約10,000mです。

煮物をしているとき中の物が煮えてくると、鍋のフタが持ち上がりやがて吹きこぼれますが、積乱雲の発達も同じようなことが起こります。積乱雲は発達することにより、フタのような圏界面を多少持ち上げますが、その発達は抑えられてしまいます。そうなると勢いよく上昇してきた空気あるいは雲は行き場を失い水平方向に広がります。どこか煮物の鍋と似ていませんか。

ところで、圏界面のすぐ下では、比較的強い西よりの風が吹いており、雲がその風が吹いていく方向に流れます。その形は、鍛冶屋さんが使う「かなとこ」に似ているので、「かなとこ雲」と言います。ちなみに英語では「Anvil」と言い、かなとこを意味しています。しかし、上昇する力が強いと圏界面に達した空気や雲は四方八方に広がり始め(写真2)、やがて雲全体がキノコのような形となります(写真3)。

入道雲 入道雲
(写真2)
 1999年7月25日15時35分
 大阪府枚方市にて撮影
(写真3)
 1999年7月25日15時40分
 大阪府枚方市にて撮影

この雲の写真は近畿地方で撮影した物ですが、この日の近畿地方では上空の風も10m/s前後で、一番強い風は対流圏内では高さ約14,000mで19m/sでした。この風は近畿地方の7月の上層の平均的な風とほとんど変わりませんでした。このキノコのような雲の中ではよほど強い上昇流があったのでしょう。

(写真3)では左下の方にモコモコした感じの雲の塊があるのがわかるでしょうか。発達した積乱雲からは寒気が地面に向かって勢いよく吹き出すことがあります。この雲は、この寒気が積乱雲の周囲にある暖かい空気を持ち上げて発生した雲でしょう。積乱雲は、信楽(しがらき )焼きで有名な滋賀県信楽町を通過しました。ここにはアメダスがあります。信楽にあるアメダスの10分間間隔のデータを調べたところ、15時20分に30.5℃であった気温が15時50分には22.4℃となっており、30分で約7℃も下がっています。

積乱雲には強い雨がつきものです。しかしこの積乱雲による雨は、信楽では2mmしか降っていませんでした。アメダスのあるところを積乱雲がかすめて通ったからでしょう。レーダーの画像ではこの雲による強い雨域が観測されていますがその範囲は10km四方以下でした。このように積乱雲による雨が降る範囲はごく限られた地域です。もし、山岳地帯で積乱雲によりある谷に強い雨が降ると、その谷から流れる川が合流する川では、川の水かさが急に増えます。数年前、このような雨で不幸な出来事があったのは記憶に残っているでしょう。山間部での川遊び、キャンプなどには充分注意して下さい。

※高層データ、アメダスデータは気象庁月報や気象庁の平年値を基にしました。
※和田光明,中村則之,2000「成熟期の積乱雲」をもとに改稿。
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