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台風は温泉が好き?
 
 昨年(2004年)は台風が10個も上陸し、台風の統計を取り始めた昭和26年以降、最大の上陸数でした。また、南西諸島や小笠原など、島嶼(とうしょ)部も含んだ日本への接近数は19個(平年10.8個)で昭和35年(1960年)、昭和41年(1966年)の記録と並び、歴代最多でした。上陸した10個の台風はそれぞれに違った顔をしており、上陸地点も違っていました。


(図)1990年の台風 第19号、第20号、第21号、第28号の経路図
○は午前9時の台風中心位置、点線部分は台風が熱帯低気圧又は温帯低気圧になっていることを示す。
 台風の歴史の中には「そんなまさか」というような珍しいこともあります。そのひとつの例が1990年(平成2年)にありました。台風経路図を見てください。19号、20号、21号と紀伊半島南西部に上陸しています。上陸地点は、19号と20号が和歌山県白浜町、21号が和歌山県田辺市、白浜町のすぐ北です。白浜町は白浜温泉で有名ですが、まさか台風は温泉が好きだったわけではないでしょうが。

 この年の夏は中国大陸から太平洋に及ぶ長大な高気圧(亜熱帯高気圧)の帯が日本の上空に居座り、各地で猛暑が続きました。雨が少なかった関西では琵琶湖の水位がどんどん下がり、9月に入ると渇水が懸念されていました。しかし、9月中旬から停滞していた秋雨前線を台風19号が刺激して降らせた雨で、渇水の心配はなくなりました。一方降りすぎたところもあり、兵庫県北部では大雨で昨年(2004年)氾濫した円山川が氾濫しています。

 上陸した日は、19号が9月19日20時過ぎ、20号が9月30日9時30分頃、21号が10月8日10時30分頃でした。8日ないし10日ごとに台風が上陸しています。19号は上陸したとき大型で強い勢力でしたが、20号は小型で並の勢力で、21号は中型で並の勢力でした。19号はもちろんですが、20号も21号も近畿地方に多量の雨を降らせ、河川は増水し、たくさんの水がダムに流れ込みました。ダムには発電所があり、電力会社の社員が入ってくる水量に合わせて発電に使う放流量を調節するところもあります。しかし、発電に使う水よりたくさんの水が入ってくると、ダム本体のゲートを空けて放流を行います。このような時は、ダムを管理している役所の職員が直接ゲートを操作して放流量を調節するようになり、職員が交代で泊り込むようになります。このように、次から次へと台風が来ると、ダムに流入する水の量がなかなか減らず、職員は休みが取れません。当時の記録を見ると、若い独身の職員が「洗濯ができず着る肌着なくなった。」と、悲鳴を上げていました。

 1990年の台風の記録にはおまけがあります。台風28号が11月30日に紀伊半島南部に上陸しました。この記録が、台風の上陸として最も遅いものとなっています。

 また1990年の8月から9月にかけて、台風の複雑な動きのメカニズムを解き明かすために、日本の南海上を中心とし台風特別実験のための特別観測が行われました。この観測には、日本を始め、中国、韓国、フィリピンなどアジアの10ヶ国が参加し、アメリカ、ソビエト(現ロシア)が独自に観測船等を派遣していました。高層観測は6時間毎(通常12時間間隔)に行われ、台風をとりまく形で展開した観測船により海上気象や高層気象観測、航空機による観測など、普段では得られない豊富で精密な観測データが得られました。観測対象となった台風は7つあり、19号台風もその一つで最大規模のものでした。台風19号の解析結果は翌1991年にNHKで1時間半の番組として放映されています。その番組では台風の構造や発達のメカニズムがグラフィックを使って判りやすく表現されており、とても興味深い番組でした。これらの解析結果は、その後の台風予報に活用されていることは言うまでもありません。
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