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10種雲形誕生の歴史
 
 毎日変化する雲、時間とともに形を変える雲、ときには動物の形に見えたり、食べ物に見えたりします。日本では雲の形から、「羊雲、綿雲、いわし雲・・・」という名前がありますが、雲の形は(表1)のように10種類に分けることができ、それを「10種雲」といいます。その分類方法は世界共通です。

(表1)10種雲
層による分類 雲の名前
英名
写真 略号 よく現れる高さ
極地方 温帯地方 熱帯地方
上層雲
巻雲
cirrus
Ci 3〜8km 5〜13km 6〜18km
巻積雲cirrocumulus
Cc
巻層雲cirrostratus
Cs
中層雲
高積雲altocumulus
Ac 2〜4km 2〜7km 2〜8km
高層雲altostratus
As
乱層雲nimbostratus
Ns
下層雲
層積雲stratocumulus
Sc 地表面付近〜2km
層雲stratus
St
垂直に発達する雲
積雲cumulus
Cu 雲の底は下層雲と同じだが、雲の頂上は中・上層雲の高さまで発達することがある。
積乱雲cumulonimbus
Cb

 雲の分類は紀元前から試みられていましたが、(表1)の分類とその呼び名の基礎は、今から約200年前の19世紀始めに、イギリス人のハワード(Luke Howard:1772−1864)により作られました。ハワードは製薬会社の化学技術者で、気象学に関してはアマチュアでしたが、雲の変化や気象には学生の頃から興味を持っており、卒業後も気象の観測を続けていました。やがて、雲の分類の重要性を感じたハワードは、1802年の12月に科学的知識を持った若い人々の会合で、自ら作った雲の分類方法による雲の名前について書いた本を読み聞かせました。そのときの雲の名前の分類は当時学術用語として用いられていたラテン語をベースとする3種類でした。その後、分類方法に自ら改良を加え、7種類の雲の名前を創設しました。

 ハワードの創設した分類法による雲の名前は、世界各国で使われるようになりました。しかし、19世紀後半になると、多くの観測者が地域的な雲に対して独自の名前をその国の言葉で使うようになり、雲の分類に対して混乱が生じてきました。たとえば、同じ種類の雲に対して観測者独自の違う名前が使われることもありました。

 やがて、スウェーデンのヒルベルソン教授とイギリスの貴族アベルクロムビー卿が、観測者はそれぞれの雲に対して共通の名前を使う必要があることを提唱しました。彼らは1887年にハワードの分類とその名前を基にして、10種類の雲の分類とその名前を作りました。さらに世界中をめぐって雲の写真を撮り、雲の形は世界共通であることを示しました。その後、何回かの国際会議により改良が行われ、その思想は1951年にスイスのジュネーブに作られたWMOにも引き継がれ、今日世界中で使われている「10種雲」となりました。

 ハワードが雲の分類を提唱した18世紀には、フランス人のラマークも雲の分類方法を提唱していました。しかし、ラマークは雲の名前にラテン語を使わなかったため世界に広まりませんでした。さらに1809年にはときのフランス皇帝ナポレオンの命により、ラマークは雲の研究を止め、気象学の研究も止めてしまいました。しかし、現在使われている「10種雲」の分類思想にはラマークが提唱したものも入っています。

 また(表1)を見てください。「英名」と書いてありますが、この名前はラテン語を基にしたもので、気象関係者では共通語です。よく見ると、「Cumulus」、「Stratus」、「Cirrus」、「Nimbus」、「Alto(←altum)」の5つの言葉が入っています。

Cumulus(キュムラス) :積み重なったもの、堆積、塊を意味します。
Stratus(ストラトス) :平らにならしたもの、層を成して覆っているものを意味します。
Cirrus(シーラス) :絡み合った毛、馬の毛の房を意味します。
Nimbus(ニンボス) :雨や雪を意味します。
altum(アルトム) :世界で最も高いところを意味します。

 10種雲で英語の雲の名前はこれら5つの言葉の組み合わせとなっています。雲の形とその名前を合わせてみれば、なるほどと思うことでしょう。

10種雲

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