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巻雲
 

(写真1)日没後も赤く色づいた巻雲
 青空をバックに、色は白で縮れ毛のような、筋のような薄雲、引き伸ばした真綿のような薄い雲の巻雲、夕暮れのときは太陽が沈んでも赤やオレンジに染まっていてきれいですね。巻雲は別名“すじ雲”とも言い、学名では“シーラス(Cirrus)”と言います。シーラスはラテン語で縮れ毛、巻き髪という意味があります。
 巻雲は雲の中で一番高いところに発生します。このため、日没では他の雲よりも最も遅く、日の出のときは最も早く色づきます(写真1)。巻雲は空に広がっていても、太陽光を遮ることがないくらい薄い雲です。巻雲を通して太陽を見てもまぶしく、巻雲が太陽を覆っても影が出来ます。巻雲が発生しているのは、さまざまな気象現象が起こっている対流圏上部で、そこは水蒸気量が少なく、気温はもちろん氷点下で−40℃以下のところです。このため、巻雲を作っている雲粒は氷で、水蒸気量が少ないところの雲のため、薄い雲となります。

 巻雲といってもその形はいろいろです。髪の毛のような‘毛状巻雲’、ひな鳥の綿毛のような‘房状巻雲’、かぎ状に曲がった‘かぎ状巻雲’、もつれた糸のような‘もつれ状巻雲’、放射状に広がった‘放射状巻雲’、時には太陽を隠すような‘濃密巻雲’も現れます(写真2)。

毛状巻雲

房状巻雲

かぎ状巻雲

もつれ状巻雲

放射状巻雲

濃密巻雲
(写真2)いろいろな巻雲


(図1)鉤状の巻雲の構造
 巻雲は錠、あるいは塊の部分から筋のように尾を引くことがあります。地上から見るとすべて同じ高さに見えますが、(図1)のように塊と尾の部分は高さが違っています。塊のところで雲粒(氷)ができて、大きくなった雲粒(氷)が落下しながら蒸発しています。また、巻雲がある高さで上空ほど風速が強いと、雲粒ができる部分はどんどん先に進み、そこから落下する雲粒は雲粒ができる部分からおいていかれるようになります。このため、雲の塊と筋の先っぽの位置が違っています。

 巻雲は高気圧に覆われた晴天のときにも現れますが、低気圧や台風が近づいてくるときは真っ先に現れ、低気圧や台風が近づいてくるときは、巻雲の量がだんだん増えてきます。(写真3)は能登半島で撮影したものです。写真下の方に見える塊状の雲は積雲ですが、薄いもつれた雲が巻雲です。この日の朝はほとんど雲がなかったのですが、時間と共に巻雲が増え始め、夕方には全天を巻雲が覆いました。翌日は本州の南海上に秋雨前線が停滞して前線上には低気圧が発生し、能登半島付近は気圧の谷となり、天気は曇りで雨も降りました。
 積乱雲が発達しきるとその上部はカナトコ状となりますが、その最も高いところは巻雲です。(写真4)は兵庫県に雷雨を降らせた積乱雲によるカナトコ雲で、筋上に四方に噴出している部分は巻雲です。

(写真3)一面に広がった巻雲
(2001年9月2日志賀町にて)

(写真4)カナトコ雲の巻雲
(1997年7月31日枚方市にて)

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