節分が行われる2月3日は、旧暦では一年最後の日に当たります。年の終わりの日に、悪霊を追い払い福を呼び込む「豆まき」を行い、翌日の立春に旧正月を迎えます。立春は冬と春の分かれる節目の日であり、一年の初めの日でもありました。
立春を迎えると少しずつ寒さが和らぎ、春の気配が感じられるようになってきます。山野では山菜が芽吹き出し、海では海藻がイキイキと育ち、そこまでやってきた春の息吹を感じることができるようになってきます。とはいえ、まだまだ空気は冷たく寒さも残る季節です。粘膜を強化する栄養素を十分に取って風邪に注意し、免疫力を高める食生活を心がけましょう。
2月に紹介する食材は5品目。特有の香りを持つせりが登場し、食物センイが豊富なわらびも顔を出します。緩んできた海では、ミネラルが豊富なのりやわかめがおいしい季節になります。一足早い春の味覚と栄養素を体に取り入れましょう。
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写真 |
名称 |
旬 |
解説 |
レシピ |
| 野菜 |
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せり(芹) |
1〜4月 |
セリ科の多年草。東アジアに広く分布し、『古事記』や『神大記』にも登場する日本原産の野菜で、その効能から春の七草で筆頭に挙げられています。新苗が競り合って密生するためにこの名がついたといわれています。田の畦に自生する野ぜり、水中に育つ水ぜり、水田で栽培する田ぜりがあり、田ぜりは冬の貴重な野菜であり、水ぜりは秋田名物きりたんぽ鍋で有名です。
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せりのマグロ入りオムレツ
せりと干しあんずのアーモンド和え
せりと鴨の治部煮風 |
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わらび(蕨) |
2〜4月 |
古くから食用されている山菜で、日当たりのよい山地に自生します。繁殖力が強く、春に若葉が巻いているものを茎ごと食べるので「早蕨=さわらび」と呼ばれ、また子どもの拳に似ていることから「蕨手=わらびて」とも呼ばれています。根茎から取れるでんぷんのわらび粉から、わらび餅が作られます。根茎はインドでは下痢止め、欧州では民間薬の虫下しとして利用されています。
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たたきわらびのやまかけどんぶり
わらびと油揚げの煮物
わらびの松前漬け |
| 魚貝 |
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ワカサギ(公魚) |
1〜3月 |
極寒の氷上でのワカサギ釣りは、北海道や本州山間部湖上の冬の風物詩です。鮭やアユ同様に川を上って産卵し、川を下って成魚となる一年魚で、卵を持った時が一番美味です。山陰や福岡地方ではアマサギと呼ばれています。漢字で公魚と書くのは、江戸時代に霞ヶ浦の北に位置する麻生藩の藩主が、年賀の祝いに串焼きのワカサギを将軍に献上したことに由来しています。
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ワカサギのうの花和え
ワカサギの煎茶甘辛煮
アマサギの柳かけ |
| 藻類 |
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あまのり(あま海苔) |
1〜4月(浅草のり) |
豊富な栄養素を含むため、海のミネラル宝庫と呼ばれています。日本神話で火を用いて食したとの記述があり、海苔という文字が『陸奥国風土記』(むつのくにふどき)の中に出てくることから、古くから食されていたと考えられます。一日一枚を食べればシミやソバカスを防ぐといわれ、黒光りするものほど遠火であぶると冴えた緑色になり美味です。種類は約20種あります。
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たたきわらびのやまかけどんぶり
アマサギの柳かけ
のりとアサリの吸い物
焼肉入りのり巻き
焼きのりのサンドイッチ |
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わかめ(若芽) |
2〜6月 |
「若女」や「若芽」からその名で呼ばれるようになったといわれるくらい、若返りの妙薬として重宝されてきた海藻です。1万年前の貝塚からも出土され、古くから食用されていたことが伺えます。701年に制定された「大宝律令」(日本初の税制)に「海藻(ニギメ)」の名称で記されており、「万葉集」でも山部赤人が海藻を称える歌を詠んでいます。(左:乾燥したもの 右:戻したもの)
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わかめとながいものしょうが汁入り酢の物
わかめとタラコのチャーハン
わかめとサバ缶のチヂミ |