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原産地は中央アジアのパミール高原で、日本には10世紀以前に朝鮮半島から渡来したといわれています。古くから「ひきはじめの風邪」の特効薬として愛用され、『日本書紀』にも登場する野菜です。白い部分と緑の部分では栄養素が異なり、薬効効果は白い部分の方が優れています。白根は漢方では「葱白(そうはく)」と呼ばれ珍重されています。 |
●成分 |
特有の香りと辛み成分は硫化アリルの一種のアリシン。葉の部分にはカロテン、ビタミンCなどのビタミン類、カルシウムやカリウムなどのミネラルが豊富で食物センイも含んでいる。 |
●効能 |
アリシンは血行をよくし体を温め、疲労物質である乳酸を分解する働きがあるので肩こりや疲労回復に効果がある。また、ビタミンB1の吸収を高める働きもあるので、初期の風邪で弱った体に効果がある。さらに、胃液の分泌を促し消化を助け、血液凝固を遅らせる働きを持ち、血栓を予防し血のめぐりをよくする。硫化アリルは解毒作用があり、胃を刺激し消化を促す働きがある。カロテンやビタミンCは風邪予防に効果がある。ヌメリや食物センイは便秘に有効。 |
●効果的な調理ポイント |
▽アリシンは揮発性なので長い時間の加熱や水にさらしすぎると、薬効が半減する。
▽アリシンはビタミンB1を多く含有する食品と一緒に調理すると、効果が高まる。
▽切ってから時間が経つと薬効成分が揮発してしまうので、食べる直前に切るようにする。
▽ねぎ特有のにおいは、肉や魚の臭みを取るので、一緒に調理するとよい。
▽冷凍したものを解凍する時は、自然解凍にする。熱を加えると栄養分が減少してしまう。 |
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