生きもの歳時記
季節ごとに、海や陸の生きものについて紹介
万葉の生きものたち
日本最古の歌集である万葉集には、古代の人々のさまざまな暮らしぶりや、風土などが多く詠まれており、また私達にも馴染み深い「生きもの」も数多く取り上げられています。現代よりも自然が豊かであった古代から近世では、自然はもっと身近なものであり、人々は春夏秋冬、移りゆく季節を私達より敏感に感じていたことでしょう。
このシリーズでは季節にまつわる、万葉集を中心とした詩歌のなかに登場する生きものの話題をお届けしていきます。
水中の風情
スクーバダイビングがレジャー・スポーツとして広まったことで、海や川に潜って水中散歩を楽しみ、生きものたちの観察が手軽にできるようになりました。 ここでは、海や川の中で繰り広げられる生きものたちの季節的な話題を中心に、ちょっと珍しい生態的な知見を織り込みながら、風情ある各地の水中景観をダイバーの視点からお届けします。
沖縄の海辺から
沖縄の海辺は、サンゴ礁の白い砂浜だけではありません。マングローブの泥干潟、海草の茂る浅瀬、岩だらけの浜など様々です。そこは多様性に富む生きものたちのすみ場所である一方、最近では沿岸域の開発に伴い保全の必要性が生じている場所もあります。 ここでは、話題性がある貴重な種の生態を紹介するとともに、亜熱帯の気候の中で季節のわずかな変化を知らせる生きものたちの営みを地元の視点でお届けします。