風を歩く
吉野正敏先生による「風」にまつわるエッセイ
はじめに
風の世界は、いつでも、どこに居ても興味がつきない。本屋さんで、小説・随筆の棚の前に立ってみれば、「。。。。の風」とか、「風の。。。。」などという書名がいかに多いことか。それだけ魅力的なのが「風」なのだ。自然界の風ばかりでなく、人間関係・心の動き・気まぐれ、果ては文化一般などの表現として、風が最も適当で、そのため、「。。。。の雨」とか、「雨の。。。。」に比較して、風が圧倒的によく使われるのであろう。
これから、隔週入れ替えで、筆者が半世紀にわたって歩いてきた風の世界を書いてゆきたい。「風」のように話題は変わるが、ご期待を願いたい。読後の感想・意見・希望などをおよせいただければ、幸いである。
吉野正敏
1928年生まれ。東京文理科大学地学科地理学専攻。
現在、筑波大学名誉教授、国連大学上席学術顧問、いであ株式会社顧問。理学博士。
元日本地理学会会長、日本沙漠学会会長、元気象影響利用研究会会長、バイオクリマ研究会会長。
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