スマートフォンサイトを見る

高齢化社会のバイオクリマ

No.8

2016.07.20

吉野正敏

一人暮らし高齢者のバイオクリマ

一人暮らし高齢者の増加

 高齢化社会が来るとさまざまな問題がそれに伴って発生する。その中でも深刻なのは一人暮らしの高齢者が増えることである。65歳以上の高齢者についてみると、総高齢者数(高齢者人口)に対する一人暮らし高齢者の割合(%)は(表1)のとおりである。

(表1)高齢者人口に対する一人暮らし高齢者数の割合(%)


19804.3 %11.2 %
19905.214.7
20008.017.9
201011.019.4
2016(推定)13.119.6

(総務省[国勢調査]、社会保障・人口問題研究所[日本の世帯数の将来推計]などから、吉野作表)

 この表からわかることは次のようにまとめられる。すなわち、男女の差がかなり大きい。男の死亡平均年齢が女より若いためであろうが、20世紀末には女の一人暮らしが約3倍弱多かった。次第にその倍率は小さくなって、21世紀の現在は約1.5倍である。推定では2025年、2030年には約1.12倍である。
 このような男女間の差は小さくなってゆくが、割合の値はデータのある20世紀末以来、大きくなってきている。今後も増加してゆくことは明らかである。すなわち、一人暮らしの高齢者の数は増加してゆく。

一人暮らしの訴え

介護度の高い一人暮らしの人が、バイオクリマに関する訴えの内容を記すと次のとおりである。

(1)膝・腰の痛み。ある統計では約20%弱の人が訴えるという。非内科系の問題では、最も多い。
(2)不安・不眠。約9%強の人が訴えるというから、見逃せない。
(3)かゆみ・あかぎれなど。約7%である。
(4)排尿。約3%である。
(5)眼力・視野など眼の衰えに起因する症状、約2%である。

 


PC用サイトを見る

Contactお問合せ

PC用サイトを見る

気象情報Weather Information
健康予報BioWeather
生気象学についてAbout BioWeather
コラムColumn

スマートフォンサイトを見る

ページ上部へ
Page
Top

Menu