スマートフォンサイトを見る

お天気アロマテラピー

雨・雪の記事一覧

続・お天気香るコラム

Vol.26

2015.03.27

~春の“雨”景 編~

~ 春の“雨”景 編 ~ 春雨 ばなし

春の雨と書いて春雨(はるさめ)と呼んだりしますが、皆さんはこの雨をどのような雨としてイメージされるでしょうか。一般的には、しとしとと風景を濡らし、ほんのりと暖かさを香らせ始める、細くてしなやかな雨を春雨というようです。寒さで固まっていた心を優しく濡らし、ゆっくりと静かに解かしてくれる、そんな雨とも言えるのではないでしょうか。この時季の雨は、長雨になりやすいといった特徴があります。菜の花が咲く頃に降り続く春の長雨ということから、菜種梅雨(なたなづゆ)と呼ばれたりします。また、菜花雨(さいかう)、催花雨(さいかう)、春霖(しゅんりん)と呼ばれることもあります。
菜種梅雨は、3月から4月頃にかけて起こりがちな、冬から春へと移行する際に降らせる長雨です。少しずつ弱まる冬の高気圧の張り出しや移動性高気圧の通り道が北へ偏ることによって発生する、冷たく湿った北東からの空気の流れが、太平洋上の高気圧の強まりによって勢力を増す、春の暖かく湿った空気の流れとぶつかって、日本列島の南岸に前線を停滞させます。よって、この停滞前線の影響は、東日本から西日本の太平洋側で見受けられることが多いのが特徴です。
菜種梅雨のように、いわゆる“梅雨”と呼ばれるような現象は、季節の変わり目に発生する、つまりは行く季節と来る季節との隙間に形成される、停滞前線による長雨のことを言います。季節の境界線の長雨、季節をまたぐ長雨とも言えるでしょう。冬と春の空気がぶつかり合う境目で降らせる長雨を菜種梅雨というほか、春と夏の空気のぶつかり合う境目で降らせる長雨を梅雨、夏と秋の空気のぶつかり合う境目で降らせる長雨を秋雨、秋と冬の空気のぶつかり合う境目で降らせる長雨を山茶花梅雨(さざんかづゆ)というように、季節の隙間にはそれぞれに季節の名前を背負った長雨が存在するのです。

「春雨」ことば

◎甘雨(かんう)<慈雨(じう)・雨沢(うたく)・沢雨(たくうう)・膏雨(こうう)・瑞雨(ずいう)・恵雨(けいう)>
…緩み始めた草木のまぶたを優しく濡らし、静かな目覚めを促してくれる春の雨。春を待ちわびる全てのものに降り注ぎ、柔らかな潤いで包んでくれる恵みの雨。
◎花雨(かう)<華雨(かう)・桜雨(おうう・さくらあめ)>
…春の日を“謳歌”する花たちに注がれる、しなやかな春の雨。春の日に噴き出した“桜花”を濡らす、しっとりとした春の雨。
◎花の夕立(はなのゆうだち)
…桜の“花咲き”乱れる季節へ、不意に落とされる夕立。花の“鼻先”からしたたり落ちる夕滴が優美。
◎杏花雨(きょうかう)
…杏の花の朗らかな笑顔が咲く頃に降り注ぐ、緩やかな春の雨。
◎糸雨(いとあめ・しう・いとさめ)<糸の雨(いとのあめ)>
…天空から細やかに垂れ下がる、華奢で淑やかな雨。
◎毛雨(けあめ)
…柔らかな毛足で優しく撫でてくれるほどに、繊細で奥ゆかしい雨。
◎軽雨(けいう)
…春の日を遠慮がちに濡らす、控え目で淡い細雨。
◎紅雨(こうう)
…紅を引くような艶やかな花たちに注がれる春の雨。もしくは、その花たちが散る様。また、花粉などを飲み込んで色がついたように見える雨。
◎木芽雨(このめあめ)
…木の芽を大きく膨らませるために、春のエネルギーを注入する雨。
◎暖雨(だんう)
…凍えていた生き物たちの心身をゆっくりと解かしてゆく、春の暖かな雨。
◎春時雨(はるしぐれ)<春の時雨(はるのしぐれ)・春驟雨(はるしゅうう)・春夕立(はるゆううだち)>
…無防備な柔らかい春の日をめがけて、時に激しく投げつけられる雨玉。大気の状態が不安定になりがちな春先に降るにわか雨。

「春雨」なウェザーアロマ

菜種梅雨を始めとした季節の変わり目に“梅雨”をもたらす様々な前線は、それぞれに性質の違う季節の空気がせめぎ合う場でもあります。よって、季節が行ったり来たりするため、気温などの大きな変動を伴い、身体は大きなダメージを受けることになります。さらに、3月から4月にかけてのこの季節においては新生活をスタートさせる人も多く、これまでの生活環境ががらりと変わる時季とも重なるため、想像以上に精神的にも大きな負担がかかり、ストレスを溜めてしまいがちです。
このような状態が続くことで自律神経のバランスを崩してしまうと、同時にホルモンのバランスも崩してしまい、免疫力が落ちて体調不良を引き起こしがちになります。特に季節の変わり目においては、日頃から心身に目を向け、早めにケアすることを心がけることが大切です。
季節のボーダーラインである前線が横たわりがちなこの時季。日々の心身のケアに役立てていただきたいウェザーアロマレシピを1つご紹介しましょう。ちょうど「続・お天気アロマコラム」も最終回を向かえ、区切りの時季。新たなシーズンの始まり、新たなステージへの旅立ちという意味も含めまして、心身ともに前向きに力強く飛び立てるような“エナジー系”の精油ブレンドを、感謝の気持ちを込めてプレゼントさせていただきたいと思います。

季節の変わり目の強い味方!“エナジー系”アロマスチーム吸入

[使用材料] 
・洗面器 1つ
・精油 1~3滴<ユーカリ1滴・ライム1滴>

ユーカリ
(^-^)…心身にかかった霧を一気に吹き飛ばしてくれるような、スッキリと澄みわたるミント似の香り。免疫力を高めて抵抗力をアップさせると同時に、優れた殺菌力で力強く守ってくれる精油。また、散らかりがちの心を整理して、ストレスを和らげてくれるような働きもあり。
ライム
(^-^)…ちら見せするオシャレな苦みがグッとくる、キレのあるフレッシュシトラスの香り。疲れて弛みがちな心身をキュッと引き締め、元気を取り戻してくれる精油。さらに、高い殺菌能力でしっかりとバリアを張り、外敵から私たちを守ってくれる。
[作成手順]
① 洗面器に熱い湯を張り、そこに精油を垂らす。
② 蒸気とともに立ち上る精油の香りを吸い込む。※バスタオルなどを被ると湯気が逃げない。
③ 香りが弱くなったら、精油ではなく熱湯を注ぎ足す。
※少し刺激の強い香りになるため、勢いよく吸い込まないように注意する。
[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控える。
・精油は目や口に入れないこと。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・目は閉じて行うこと。
・喘息や咳がみられる場合は行わないこと。
・刺激がないか確認しながら、慎重に行うこと。
・適度な換気を心掛け、長時間使用も控えること。
・色や香りの染みつき、汚れや変質にも注意すること。容器などは専用のものを用意するとよい。
・異常を感じた時は即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・お湯で火傷をしないように気をつけること。火気にも注意すること。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

シリーズ最終回にあたり

長きに亘りまして「続・お天気香るコラム~季節の“香・空・雲・風・雨・雪”景編~」にお付き合いいただき、誠に有難うございました。お陰をもちまして、この度、無事に最終回を向かえることが出来ました。
空が浮かべる豊かな面持ち、植物がかもし出す芳しき香り、季節が織りなす眩い彩りをちょっぴり身近に感じていただき、日々の暮らしの中でホッとできる瞬間を、ほんの少しでも演出することができたなら幸いです。また、お天気と心身との繋がりや香りと心身との繋がり、そして自然と私たち(人間)との繋がりを実感していただく中で、自然の必要性や自然と共生していく意味などを考えるきっかけになっていただけたなら、本当に嬉しく思います。
今後とも「ウェザーアロマ」を、日々の生活の片隅にさりげなく置いていただけると光栄です。
改めまして、これまで温かく見守ってくださった皆さまに、深く感謝申し上げます。


2015.03.27掲載

続・お天気香るコラム

Vol.24

2015.02.28

~四季の“雨雪”景 編~

~ 四季の“雨雪”景 編 ~ 四季「雨雪」ばなし

 空に描かれる雪と雨との交差点。暦の上でも「雨水」(2月19日~3月6日)のころ。次第に雪が雨へと姿を変え、春のシルエットがすりガラスの向こう側にゆっくりと浮かび上がるころ。緩やかに取り戻される温もりが、私たちを優しい気持ちにさせる季節です。ただし、解け始めるのは私たちの心だけではありません。同時に、冬を白く染めていた座雪たちも少しずつ解けていくのです。
すると、心配になってくるのは雪解けの季節の災害です。雪崩や融雪洪水などがその代表的なものとして挙げられます。雪解けの水が大量に河川に流れ込んで洪水を引き起こす「融雪洪水」は、4月ころを中心に大きな被害が見られますが、「雪崩」による被害はこれからが本番です。
雪崩は分類すると、大きく2つの雪崩に分けることができます。一つは、溶けずに残った古い雪の層の上に新たな雪が降り積もり、その新しい雪の層のみが勢いよく滑り落ちるといった雪崩、いわゆる「表層雪崩」、もう一つは、降り積もった雪の層が雪解けに伴い、新旧の両層がいっぺんに滑り落ちるといった雪崩、つまり「全層雪崩」です。これまでの季節はまだまだ降雪量も多く、特に表層なだれに注意する必要がありましたが、これからの時季は、時おり強く吹き込む南風などによる気温の上昇や、雪でなく雨が降る機会が多くなることから、全層雪崩への警戒もしなければならないわけです。
ちなみに、太平洋側や南国にお住まいの方にはあまり馴染みがないと思いますが、雪崩による災害のおそれがある場合には、気象庁より「なだれ注意報」が発表されます。さらに、融雪による災害の恐れがある場合には、「融雪注意報」が発表されます。気象庁では、実は16種類にも及ぶ様々な注意報を発表しているのです。

四字「雨雪」熟語

◎櫛風沐雨(しっぷうもくう)
…厳しい風にさらされたあげく、強い雨に打たれるような辛労を繰り返すこと。風の櫛で髪をとかし、雨のシャワーで髪を洗うという意味から。
◎旱天慈雨(かんてんじう)
…喉から手が出るほど欲しかった救いの手。カンカン照りでカラカラになった大地に落とされる、涙が出るほどに嬉しい天の涙。待ちに待った恵みの雨。
◎雨過天晴(うかてんせい)
…泣きたくなるような状況が好転し、晴れやかな笑顔が戻ること。垂れこめる黒い雨雲が裂け始め、次第に明るい晴れ間が広がること。
◎晴耕雨読(せいこううどく)
…自然の流れに任せて、緩やかな時を味わいながら人生を楽しむこと。晴れた日には屋外で畑を耕しながら汗を流し、雨の日には屋内で本を読みながら涙を流すような穏やかな暮らし。
◎密雲不雨(みつうんふう)
…前兆があるのにもかかわらず、いまだ物事が生じない状態。今にもアメを落としそうな雲が舌を伸ばしてきているのに、なかなか落ちてこない空。降りそうで降らない意地悪な空。
◎和風細雨(わふうさいう)
…柔らかく撫でる和風のように、そして、さりげなく濡らす細雨のように、人に物事を忠言する際には、和やかで細やかな姿勢を持って向かい合うべきということ。
◎雨露霜雪(うろそうせつ)
…様々な姿に変身して降ってくる滴のように、色々と降りかかってくる人生の障害。また、空が見せる多様な表情。
◎雪月風花(せつげつふうか)
…移ろいゆく季節が織りなす、心揺さぶられる自然風景。また、その感動を詩などに乗せて興じること。
◎雪裏清香(せつりせいこう)
…未だ華やかさが眠る静かな雪の下で、ひっそりと清らかな香りを咲かせる花。つまり、梅の花のこと。ちなみに、梅の別名としては「春告草」や「香雪」、「好文木」や「百花魁」などなど多数。
◎蛍雪之功(けいせつのこう)
…薄暗い蛍の光や窓の雪の灯りで勉学に勤しみ手にした、努力の賜物。

四季「雨雪」なウェザーアロマ

ドスンと座り込んでなかなか動こうとしなかった寒気の親玉が、ようやく重たい腰を上げると、凍りついていた空も少しずつ融けて、ゆっくりと流れ始めます。すると、日本付近には高気圧と低気圧が“どんぶらこ、どんぶらこ”と交互に流れてくるようになります。そんな低気圧が発達しながら接近する際には、ちょくちょく南風が“ひゅるりんこ、ひゅるりんこ”と勢いよく吹き込みます。そうなると、待ちに待った本格的な雪どけの季節を向かえるのです。
ただし、油断は禁物。南からの暖かく湿った風の流入は大雨をもたらすことがあります。また、温かな南風の後には、冷たい北風が不敵な笑みを浮かべて待ち構えています。低気圧通過後の寒気の流入により、逆に大雪をもたらすこともあるのです。まさに、“雨雪”表裏一体の空といったところです。
さて「雪どけ」という言葉には、文字通り、冬の寒さが緩んで積雪が融け始めるといった意味がありますが、皆さまもご存じのように、もう一つ、緊迫した対立関係が緩和するというような意味もあります。対峙する張りつめた緊張感によるストレスで、キリキリと疲労してしまった心。ここでは、そんな筋張った心を、雪どけへと向かわせてくれるアロマをご提案させていただきます。

心の結び目をほどく、雪どけアロマキャンドル

[使用材料] 
・ミツロウ(精製<白色>) 100g
・キャンドル用糸芯 1本  ・キャンドル型(紙コップなど) 1個
・精油20滴以下 <フランキンセンス9滴・ジャスミン6滴>
フランキンセンス
(^-^)…ゆったりと漂う霞に優しく抱かれるような、お香に似た香り。追い詰められて膨れ上がる恐怖心を、穏やかに解き放ってくれるような精油。
ジャスミン
(^-^)…甘くて濃厚な華やかさの中にも、落ち着きを感じられるフローラルの香り。毛羽立った心のささくれを削ぎ落とし、しっとりとした丸みをつけてくれるような精油。
※好みが分かれる香りであり、高濃度で使用すると頭痛や吐き気をもよおすこともあるので注意。
[作成手順]
① ミツロウをビーカーに入れ、湯煎にかけ完全に溶かす。
<春色のクレヨン(自然原料)を少量削り入れて着色すると、雪どけの季節を演出できる。>
② 割り箸で糸芯を挟み、型に固定したら、溶けたミツロウを流し込む。
③ 粗熱をとり、周囲が少し白濁してきたら精油を加え、すべて固まったら型から外す。
※ キャンドルの揺らぐ炎や、春の温もりある色彩も、心を優しく解きほぐす手助けをしてくれる。
[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控える。
・体調がすぐれず、香りに敏感な時は使用を控える。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・異常を感じた時は、即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・火気の使用、及び火傷などには十分注意すること。
・適度な換気を心掛け、長時間の使用は控えること。
・色や香りの染みつき、汚れや変質に十分注意すること。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2015.02.28掲載

続・お天気香るコラム

Vol.21

2015.01.19

~冬の「雨雪」景 編~

~ 冬の「雨雪」景 編 ~ 『冬雨雪』ばなし

 天気予報では「雪が降るでしょう。」の一言で片づけられがちですが、降る雪がもつ質感や、その雪を降らせる原因について、実は太平洋側と日本海側で全く違っていることはご存じでしょうか。「太平洋側における南岸低気圧型の“ベタ雪”」VS「日本海側における西高東低型の“サラ雪”」といったタイトルをつけて、少しだけその姿を覗いてみましょう。
まずは、「太平洋側における南岸低気圧型の“ベタ雪”」ですが…、
日本の南岸を進む低気圧は北東から寒気を引き込み、下層を低温化させます。続いて、南から流れ込む温かく湿った空気が、その冷えた空気を滑昇すると湿った“ベタ雪”を降らせることになるのです。その時の様々な条件によって、霙(みぞれ)や冷たい雨となることもあります。基本的には、南岸を通過する低気圧が陸地に近すぎると雨や霙となり、遠すぎると何も降らず曇りに、ちょうどいい距離感にあるときにのみ雪となるわけです。実は低気圧が進む微妙なコースのずれによって、雪になるのか、霙になるのか、雨になるのか、はたまた全く何も降らないのか…、冬場における太平洋側の雨雪の予報は本当に難しいところなのです。
太平洋側のベタ雪は、重たく着雪しやすいので厄介です。特に電線や木立に引っ付けば、停電や倒木を発生させて交通障害や通信障害などを引き起こす可能性がありますし、屋根に積もれば少量でも家屋や車庫などは押し潰されて倒壊する危険性もあるのです。ちなみに、南北において気温差が大きければ大きいほど、日本の南岸を進む低気圧は爆発的に急発達する恐れがあるので、警戒が必要になります。
次に「日本海側における西高東低型の“サラ雪”」ですが…、
大陸で大きく育った冷たい空気が膨れ上がり、季節風の流れ(西の高気圧から東の低気圧に向かって吹き込む風の流れ)に乗って日本海上に流れ込んでくると、相対的に温かい海との間の気温差により対流が発生し、海から水分をグイグイと吸い上げることで雲が湧き上がります。やがて、ヒエヒエの北西風に流される雲たちはきれいな隊列を組み、日本海側の地域へ攻め入るようになだれ込んでくると、大量の“サラ雪”を降らせるのです。ちなみに、流入する寒気が強いほど(目安として上空5500m付近で、-36℃以下の寒気)日本海上の雲は発達し、大雪をもたらすことがあるので、目を光らせておかなければなりません。

『冬雨雪』ことば

【冬雨編】
◎浦西(うらにし)
…晩秋から初冬にかけて吹き付ける、時雨や雪を乗せた西より(北西)の風。特に日本海側地方で使用される言葉。
◎御下・御降(おさがり・おんふり)<富正月(とみしょうがつ)>
…年明け早々の元旦や三が日中に落とされる、非常に縁起のいい雨や雪。その年の豊作を予兆するとされる有難き雨雪。
◎寒九の雨(かんくのあめ)
…寒さの峠である“寒”の時季(二十四節気の小寒~大寒<晩冬>)に差し掛かって九日目に降り注ぐ、その年の豊作を予言するとされる雨。寒の入りから九日目の雨。
◎北雨吹(きたしぶき)
…凍える頬にキリキリと冷たい雨を降りおろす、北方からの冷酷な強風雨。
◎雪交(ゆきまじり)<雪まぜ>
…北風に襟を立てながら見上げる灰色の空に、時おり雪が姿を見せるようになること。冷たい北風や冷えた雨に、雪が混じるようになること。

【冬雪編】
◎弟待つ雪(おとまつゆき)<友待つ雪(ともまつゆき)・雪の友(ゆきのとも)>
…冷たく沈む空を遠い目で見つめながら、やがて訪れる後雪を密やかに待ちわびる先雪。
◎回雪・廻雪(かいせつ)
…ちょっぴり気が強い冬の風に乗って、シャララと鮮やかに舞って見せる白雪。
◎風花(かざはな)
…風の口笛に花弁がはらはらと舞うように、雪がちらちらと落ちること。風に乗って遠くからやってきた雪たちが、青空の舞台で楽しそうに踊ること。
◎銀花・銀華(ぎんか)
…静かな輝きを放ちながら舞い降りる、華奢で冷たい雪の花。
◎梢の雪(こずえのゆき)
…木立の枝先に、ちょこんと腰を下ろして揺れる雪の花。
◎撓雪(しおりゆき)
…弓なりにしなる木の枝から、落ちないように必死でしがみつく着雪。
◎垂(しずり・しずれ)<垂雪(しずりゆき)・雪垂(ゆきしずり・ゆきしずれ)>
…張りついていた小雪が、枝舌の滑り台を一気になだれ落ちる様子。また、小雪が止まり木に弾かれて一斉に飛び立つような様子。
◎終雪(しゅうせつ)<雪の果て(ゆきのはて)・名残の雪(なごりのゆき)・忘雪(わすれゆき)・忘れ雪(わすれゆき)・雪の別れ(ゆきのわかれ)>
…冬香に後ろ髪を引かれながら寂しげな背中を見せる、ちょっぴりセンチメンタルな雪の後ろ姿。
◎瑞雪(ずいせつ)
…幸せを運ぶ瑞々しい雪。ありがたくめでたいとされる雪。
◎六花(りっか)・六つの花(むつのはな)・六出花(りくしゅつか)
…六角形の雪の結晶を六枚の花弁をもった花に例えた言葉。雪花、雪華。
◎雪子(せっし)
…白い世界で無邪気に遊ぶ雪ん子、白雪。または、雪に成長できないかった霙(みぞれ)。
◎はだれ雪(はだれゆき)<はだら雪(はだらゆき)・はつれ雪(はつれゆき)・はだれ>
…冷たい空から小さく舞い降りて、地上に白いベールを広げる雪。大地にまだら模様を描く雪。
◎花弁雪(はなびらゆき)<牡丹雪(ぼたんゆき)>
…ゆらひらと優雅に舞い降りる、大きな花びら様の雪片。特に、その雪片を牡丹の花びらに見立てたものが牡丹雪。
◎不香の花(ふきょうのはな)
…花の香りを忘れた雪の花。冬の香りをひんやりとまとう雪の花。
◎綿帽子(わたぼうし)
…たたずむ木立や眠る御山に、ふっくらと被せる雪の白帽子。

『冬雨雪』なウェザーアロマ

日本列島は冷たい雪のシーツに包まれる厳しい季節。冬の息吹は容赦なく、私たちに切りかかるように襲ってきます。
毎年この時季になると、私たちは“ひび”や“あかぎれ”、“しもやけ”などに悩まされがちです。このような肌荒れは、とりわけ手足の先に生じやすいといった特徴があります。しもやけにおいては、耳たぶや鼻のあたま、頬といった部分にもできやすくなります。ひびやあかぎれは低温や乾燥により引き起こされるといわれており、また、しもやけは寒さにより発生する血行障害が原因と考えられています。
これらの肌荒れを予防するには、まずは保温性の高い手袋や靴下、耳あてなどで手足の先や耳を極力冷やさないようにするのと同時に、適度な保湿を心がけることが大事になってきます。また、日々の適度な運動も効果的だと考えられます。ただし、汗などで濡れて湿度が高い状態を放置すると気化熱の原理により熱を奪われやすくなるので、身体を冷やさないように注意が必要です。
また、ウェザーアロマ的な対策として、手作りアロマクリームでケアしてみるのはいかがでしょう。手足にクリームを塗りながら優しく揉み解してあげることで、血行を促進させるとともに適度な保湿も期待できます。精油は炎症の緩和や血行を促進してくれるようなものなどを選択してみましょう。キャリアオイルにはビタミンEを豊富に含有し、身体をじんわりと温めてくれるセサミオイルなどをブレンドしてみてはいかがでしょうか。ちなみに、セサミオイルはインド、スリランカの伝統療法であるアーユルヴェーダで使用されることでも有名なキャリアオイルです。冬の肌トラブルに悩まされる前に、どうぞお試しくださいませ。
※既に炎症が見られる場合などは、医師の診察を受けることが先決です。また、本レシピのクリームは薬としての効用を示すものではありません。

しっかり保温、しっとり保湿!冬の肌荒れアロマクリーム

[使用材料] 
・ミツロウ3g 
・植物油20ml<セサミオイル10ml・ホホバオイル10ml>
・精油 4滴以下<サンダルウッド2滴・ラベンダー2滴>
サンダルウッド
(^-^)…お香のような香りが、深々と降り続く雪のような静けさを感じさせる。血行を促進させて冷えを緩和させたり、炎症を抑えてひびやあかぎれになりにくくしてくれる精油。殺菌にも力を発揮してくれる。
ラベンダー
(^-^)…ほどよい甘さと爽やかさが咲くフローラルな香り。炎症を抑えるとともに、細胞の成長を手助けする働きをもつ精油。殺菌力にも定評があり、肌を清潔に保ってくれる。
[作成手順]
① ビーカーに植物油とミツロウを入れ、湯煎にかける。
② 完全にミツロウが溶けたら、クリーム容器に移す。
③ 粗熱が取れたところで精油を加え、ガラス棒でよく撹拌したら、固まるまで静かに置いておく。
※適量を手に取って対象部位に薄く伸ばしながら、優しくトリートメントする。
[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
・精油は目や口に入れないこと。
・あらかじめ少量でパッチテストしてから使用すること。
・炎症がある部位、顔や敏感な部位、傷口へは使用しないこと。
・異常を感じた時は即使用を中止し、水でよく洗い流す。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・衣服などへの色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
・火気、火傷などに注意する。
・高温多湿を避けた冷暗所で保存。使用期限は1ケ月程度。
・適宜、換気を行いながら作業する。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2015.01.19掲載

続・お天気香るコラム

Vol.13

2014.09.30

~秋の「雨」景 編~

~ 秋の「雨」景 編 ~ 『秋雨』ばなし

思わず落とした太平洋高気圧の溜め息がコロリと空に転がって、夏の青が少しずつ色あせ始める夏の終わり。一方で、さりげなく落とした移動性高気圧の吐息がユラリと偏西風に乗っかって、ちょっぴりかすれた秋の青へ滑り込む秋の始まり。そんな季節の出入り口で、ふたつの高気圧が落とす毛色の違う息が出会うとき、そこに秋の潤いが生み落とされるのです。日本列島はその狭間で埋もれるように横たわり、その雫にシットリと濡れるのです。
情熱的でちょっぴり暑苦しい性格の高気圧、海洋生まれの太平洋高気圧<小笠原気団>。冷静でちょっぴりそっけない高気圧、大陸生まれの移動性高気圧<揚子江気団>。基本的には、この生まれも性格も全く違うふたつの空気塊が南北でぶつかり合うと、前線と呼ばれる境界線が形成されて雨を降らせることになるわけです。この前線こそがいわゆる秋雨前線であり、日本付近に停滞するようになると、シトシトと降り続く秋の長雨になるのです。そんな秋雨ですが、普段は派手に雨を撒き散らすわけではありませんし、わがままに雨をもたらすわけでもないのですが、日本付近に怪しく近づいてくる台風や、まだ力を残した太平洋高気圧からの暖かく湿った空気が流れ込むと、その刺激を受けて大雨を降らせることもあるので、その表情には要注意です。

『秋雨』ことば

◎秋小雨(あきこさめ)
…ささらささらと秋の始まりを撫でるように濡らす小さな雨。
◎秋霖(しゅうりん)<秋霖雨(しゅうりんう)・秋の霖雨(あきのりんう)>
…秋の入口で寝そべるように“霖々”と降り続く雨。しとしとと降り続ける秋の長雨。
◎秋湿(あきしめり)
…秋を緩やかに濡らす長雨。または、しっとりと濡れた秋がちょっぴり震えるような肌寒い天気。
◎蕭雨(しょうう)
…少しかすれた秋の景色に降り注ぐ、ちょっぴり寂しげな表情のしとしと雨。
◎八月爛(はちがつただれ)
…熱く燃え上がった真夏の記憶に蓋をするかの如く、陰暦8月をつらつらと濡らす長雨。
◎冷雨(れいう)<寒雨(かんう)>
…暮れゆく秋に落ちるひんやりとした雨。色づいた葉に艶を乗せるクールな雨。
◎時雨(しぐれ)・時の雨(ときのあめ)・時知る雨(ときしるあめ)・秋時雨(あきしぐれ)
…秋と冬の交差点で、わがままに落とされる雨。降ったり止んだりする気まぐれな雨。または、今にも時雨が降りてきそうな曇り空。
・天の時雨(あまのしぐれ)
…天空から降り注ぐ、ちょっぴりセンチメンタルな時雨。
・磯時雨(いそしぐれ)
…色を無くした波打ち際で、しゃららと鳴きながら降る時雨。
・掻時雨(かきしぐれ・かきしぐる)
…空一面を掻きむしり、時雨を降らせること。空の色がくすんで、時雨が落ちてきそうな空模様。
・笠時雨(かさしぐれ)
…旅人の笠に打ちつける、いたずらな時雨。
・片時雨(かたしぐれ)
…片一方を黒い時雨が濡らし、もう一方を白い日が照らす、モノクロームな空模様。
・北時雨(きたしぐれ)
冬の到来を告げるかの如く、北風に乗ってやって来る冷たい時雨。
・月時雨(つきしぐれ)
…一時の間、時雨の薄いベールが月夜をぼんやりと覆う幻想的な空。
・露時雨(つゆしぐれ)
…野原に転がる露の玉が、時雨が通り過ぎていった後のように見えること。また、露と時雨、秋の時雨の意も。
・群時雨・叢時雨・村時雨(むらしぐれ)
…力強く雨を吐き出したかと思いきや、大きく雨雲を吸い込んで晴れ間を覗かせるといった状態を繰り返す、初冬の空模様。
・彌時雨(やよしぐれ)
…繰り返し通り過ぎてゆく時雨。
・横時雨(よこしぐれ)
…強い横風に促されて、脇から打ちつけるように降る時雨。
・宵の時雨(よいのしぐれ)
…夕暮れ時に落とされる時雨。
・夜時雨(よしぐれ)
…夜の闇を濡らす時雨。“宵の時雨”よりも遅い時間帯にさらっと降る時雨。
・液雨(えきう)
…立冬の後10日間を“入液”とし、小雪を“出液”とすることから、立冬~小雪頃(陰暦10月頃)に降る時雨のことを指すと考えられる。

『秋雨』なウェザーアロマ

夏と秋の境界線。どんよりと低く沈み込む空の下。さわさわと降り注ぐまだ微熱が残る雨。そして、同時に私たちの心身にも降り注ぐ様々な体調不良。
心配なのは、秋の長雨で青空に蓋をされることで、光を十分に浴びることが出来なくなると、心にまで蓋がされてしまい、精神的な落ち込みや倦怠感などを発生させるといったことです。また、太陽による昇温が抑制されることで、本来保持されている日中における私たちの体温上昇と、地上の気温上昇との共鳴リズムが崩れてしまうと、体内のバランスも崩壊し体調不良を引き起こしやすくなります。
さらに、日本に近づく機会の多くなったいたずら好きの台風や、いまだ衰えない力こぶを見せつけるパワーを残した太平洋高気圧から、暖かく湿った空気が送り込まれると、夏と秋の境界線、いわゆる秋雨前線を刺激して、普段はおとなしく淡々とした表情を見せる秋雨が豹変し、大雨や雷、突風を振りかざし襲ってくるようなこともあります。そんな気象現象そのものに対する不快感はもちろん、引き起こされる災害などへの不安感や緊張感が大きなストレスとなって溢れ出し、自律神経のバランスを崩してしまうと、不眠や頭痛などとなって現れ、日常生活に支障をきたすこともしばしばです。
ここでは、心身をリフレッシュして重くのしかかるストレスを緩和し、明るく前向きな気持ちを取り戻してくれるようなタイプの精油を選択し、暗い雨空の下でも生活に明かりを上手く取り込むことができるアロマライトを使うことで、秋雨時の体調不良を吹き飛ばしてみませんか。

暗く濡れた心を照らして、明るく晴れた心を取り戻すアロマライト

[使用材料] 
・アロマライト1機
・精油3滴以下<ジャパニーズミント…1滴、グレープフルーツ…1滴>
※滴数などを始めとする使用法に関しては、基本的に各機器の取扱い説明書に準ずる。

ジャパニーズミント 
(^-^)…脳天にまで突き抜けるほどの、冴えわたるクールな爽快感が気持ちいい香り。心と身体に暗く垂れ込めるドヨドヨとした雲を、目の覚めるほどの清涼感で一気に晴らしてくれるストレス解消精油。
グレープフルーツ
(^-^)…光の粒が弾け飛ぶようなフレッシュシトラスの香り。曇った気持ちをリセットさせて、明るさと元気を与えてくれる精油。また、ちょっぴり利かせた苦みがアクセントとなり、冷静さを取り戻させてくれる。

[作成手順]
① アロマライトをセットし、上皿に精油を垂らす。
② 電源を入れ、ライトを点灯させて、精油を温める。
③ 香りを拡散させるとともに光を照射することで、沈んだ心を持ち上げる作用にも期待できる。
※念のため、妊婦や授乳婦、乳幼児への使用は避けた方がよい。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
・色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・異常を感じた時は即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・香りの染みつき、汚れなどには十分注意する。
・適度な換気を心掛け、長時間使用も控える。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2014.09.30掲載

続・お天気香るコラム

Vol.10

2014.08.12

~夏の「雨」景② 編~

~ 夏の「雨」景② 編 ~ 『夏雨』ばなし②

暑さのど真ん中をつんざく、ギラギラとした夏雨。鋭く尖がった笑いを浮かべる、キリキリとした夏雨。日に焼けた肌へ咬みつく、バリバリとした夏雨。真夏に打ちつける、そんな雨の姿。夏に飲まれた者たちの微熱を勢いよく洗い流してくれる、ぶっきらぼうな優しさがちょっぴりしみる雨です。
この時季、よく耳にする一つのフレーズ。「上空に寒気が流れ込み、さらに日中気温が上がるため、午後からはところにより、にわか雨や雷雨となるでしょう。」というフレーズ。最近では真夏になると、ゲリラ雷雨と呼ばれる言葉も氾濫しがちですが、予報用語には雨の強さを表す指標として、「やや強い雨」、「強い雨」、「激しい雨」、「非常に激しい雨」、「猛烈な雨」などといったスケールが使われます。皆さんはそれぞれの雨について、どのようなイメージを持たれているでしょうか。
ちなみに、気象庁では、「やや強い雨(毎時10~20mm)」を“ザーザーと降る雨”、「強い雨(20~30mm)」を“どしゃ降りの雨”、「激しい雨(30~50mm)」を“バケツをひっくり返したような雨”、「非常に激しい雨(50~80mm)」を“滝のように降り続く雨”、「猛烈な雨(80mm~)」を“息が苦しくなるような圧迫感がある雨、恐怖を感ずる雨”としてイメージを紹介しています。
ちなみに、ゲリラ雷雨と呼ばれる雨に関して、一概には言えませんが、ひとつの目安としてお話しすると、上空5500m付近の気温と地上の気温との気温差が“40℃”ほどを越えるようになると、不安定な天気になりやすいとも言われます。

『夏雨』ことば②

◎一陣(いちじん)の雨…ザッと降ってシャッと上がり、さり気なく残り香のように涼を落としてゆく夏の雨。
◎神立(かんだち)…突然夕方に立ち上がる、ときに雷をぶら下げる夏の雨。元来、雷鳴を示した言葉。
◎銀箭(ぎんせん)…透明感のある銀色の矢が、空間を鋭利に切り裂くかの如く降る、夕立の雨。
◎銀竹(ぎんちく)…天と地を結ぶ竹林のような雨に、雲の隙間から覗き込む光が当たって輝く様子。
◎篠突く・篠衝雨(しのつく)…密生する細い篠竹が、空から一気に伸びてくるかのように、激しく降る雨。
◎しば雨・柴雨・繁雨(しばあめ)…“しば”らくの間、断続的に激しく降り続くような雨のこと。
◎柴榑雨(しばくれあめ)…急に激しく殴りつけるように降り出す、夕立のような“あらくれ”雨。
◎繁吹雨・頻吹雨(しぶきあめ)…水滴を撒き散らかすかのように吹き付ける、やんちゃな雨。しぶきを舞い上げる激しい雨。
◎濯枝雨(たくしあめ)…次から次に雫を滴り落としながら、木の枝を濯ぐかのように勢いよく降らせる、梅雨終盤の特徴的な雨。
◎鉄砲雨(てっぽうあめ)…大きな雨玉の乱れ撃ち。当たると痛いくらいの大粒の雨。
◎白雨(しらさめ・はくう・びゃくう)…降り注ぐ光とともに落ちてくる白い雨、お天気雨。足元で跳ねる雨粒が砕けて白く輝く雨。また、空から投げつけられるキラキラと輝く白い氷玉、雹。
◎群雨・叢雨・村雨(むらさめ)…再三にわたり、群れとなって空を駆け下る力強い雨。降っては止み、降っては止みのにわか雨。
◎快雨(かいう)…太陽の熱に踊らされて火傷しがちな夏の日を、さっぱりと洗い流してクールダウンさせてくれる爽快な雨。
◎喜雨(きう)…雨に飢えた動植物たちが、天を見上げて思わず歓喜の声を上げる、日照り続きに落ちてくる命の雨。
◎恵雨(けいう)…乾ききって毛羽立った大地に降り注ぎ、生き物たちの心身に潤いを取り戻してくれる、恵みの雨。
◎黄金の雨(こがねのあめ)…なかなか雨が降らず、気持ちまで干からびてしまいそうな夏の日に、天から贈られる輝きに満ちた貴重な雨。
◎洒涙雨・灑涙雨(さいるいう・せいるいう)…七夕に再会した織姫と彦星が流す、別れの切ない涙雨。または、彦星と織姫の再会を邪魔する、意地悪雨。
◎洗車雨(せんしゃあめ)…七夕の日に使用する牛車を、牽牛が思いを込めて洗った際に落ちた水が雨となって降るとされたもの。

『夏雨』なウェザーアロマ②

そんな夏に大フィーバーする通称ゲリラ雷雨が、痛々しい災害をもたらすことは、皆さんご存じの通りですが、私たちの体調にも様々な悪影響をもたらします。
もちろん、発達した積乱雲の接近、通過に伴って発生する、気圧や気温の急変が起因と考えられる、偏頭痛、関節痛、神経痛などといった身体的な痛みの悪化なども考えられますが、中でも劇的なお天気の変化に伴う精神的ストレスは、心身のバランスを崩壊させ、思いもかけない体調不良へと、発展しかねないといえるのです。
空間を引き裂くかの如く響き渡る雷の絶叫、投げつけられる硬い氷の礫、突然に巻き上がる風の息、胸を掻きむしるかのように泣きわめくサイレンの声…。否応なしに緊張感がかき立てられます。さらには、河川の増水や氾濫、浸水、土砂災害などに対する不安感に至るまで、交感神経は過剰に興奮させられて、精神的な疲労は結構なものになるのです。
そんな時、お試しいただきたいのが、ウェザーアロマ的クールダウン法です。今回はゲリラ雷雨時に浴びてしまった“お天気ストレス”のアフターケアとして、交感神経の過剰興奮や過度な不安の緩和を目的とした、穏やかに心と身体をリラックスさせて、安眠に導いてくれるようなアロマバスをご提案しましょう。

“ゴロリピカリ”の空の下、“ユッタリマッタリ”のバスタイム

[使用材料] 
精油5滴以下(全身浴の場合) <カモミールローマン1滴、スイートマジョラム2滴>
※初めて使用する場合、まずは1滴からお試しすることをオススメします。

カモミールローマン 
(^-^)…甘酸っぱい匂いを爽やかな風に乗せて吹き渡るような、ちょっぴりくすぐったいフローラルの香り。不安で押しつぶされそうな胸や、散らかって整理がつかなくなってしまった心を、穏やかに鎮めてくれる精油。眠れない夜にも活躍してくれる精油。
スイートマジョラム
(^-^)…じんわりと温かく包み込まれるような安心感を与えてくれる、グリーンハーブの香り。副交感神経にアプローチし、自律神経のバランスを改善してくれる精油。心身ともに温めて、眠りの世界へと誘ってくれる精油。

[作成手順]
① 湯を張ったバスタブに精油を垂らす。
② 湯と精油をよく撹拌させる。
③ よく混ざったら、肩まで浸かり入浴する。
※精油が直接肌に付かないように注意しながら作業すること。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
・適度な換気を心掛け、長時間の使用は控える。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・精油を垂らしたら、よくかき混ぜてから入浴する。
・喘息や咳などがみられる場合は行わない。
・精油は目や口に入れないこと。
・お湯で火傷をしないように注意。
・傷口へは使用しないこと。
・異常を感じた時は即使用を中止し、流水でよく洗い流す。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・浴槽などへの使用について問題はないか、念のため取扱い説明書などで確認しておくこと。
・光毒性の成分が精油に含有される場合、使用後は直射日光などの紫外線に当たらないこと。
・色や香りの染みつき、汚れには十分注意する。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2014.08.12 掲載

続・お天気香るコラム

Vol.7

2014.07.01

~夏の「風」景① 編~

~ 夏の「風」景① 編 ~ 『夏風』ばなし

ぼんやりと鈍色のフィルターをかけられた空の下、まだ初心な夏のつま先が、ゆっくりとリズムを刻み出し、少し体重を増した生ぬるい風を背負いながら、テクテクと歩き始めるこの季節。次第に暑さが顔を覗かせ、ムシムシとした怪しい気配に飲み込まれていきます。
そんな蒸し暑さにくるまれる時季、実は意表を突いて吹いてくる、ある特徴的な風があります。それは、北東方面から吹き寄せる、季節を巻き戻すような冷たい風です。
時おり大陸からやって来る移動性高気圧が、日本付近を東よりに進んでいく場合、北に偏ったようなかたちで、日本列島を覆いながら通過していったり、また、特に梅雨の初期において、冷湿なオホーツク海高気圧の勢力が強い状態にあったりすると、それらの高気圧から時計回りに吹き出る風が、東北地方や関東地方の太平洋側に、海からの冷たい北東風となって吹き付けることになります。すると、のっぺりとした灰色雲が空にあぐらをかくようになるため、気温が上がらず肌寒い一日となり、しとしと雨を降らせることもあります。そのような状況が続けば、農作物などに対して冷害をもたらし、不作となって、多大な被害をもたらすことにもなるのです。いわゆる、この風こそが、北東気流「やませ」と呼ばれる風といったわけです。

『夏風』ことば

◎凱風(がいふう)…ふんわりと穏やかに潜り込む、初夏の優しい南よりの風。
◎薫風(くんぷう)<薫る風・南薫・青嵐(せいらん)>…若い力がみなぎる瑞々しい葉っぱの間を、鮮やかにすり抜ける心地いい風。若い夏の訪れを知らせる、新鮮な緑が薫立つ風。
◎田西風(たにしかぜ)<節の西風>…田植えの時季に西から滑り込んでくる風。恵みの雨を呼びよせる西風ともいわれる。
◎青田風(あおたかぜ)…青々と成長した稲子をさわさわと騒がせる、田んぼを吹き渡る風波。
◎麦嵐(むぎあらし)<麦の秋風>…豊かに熟した麦たちのおでこを、さわさわと撫でる爽快な初夏の風。
◎南風(はえ)…夏を担ぎ上げるようにして吹く、ムンとした熱気を吐き出す南からの風。
・黒南風(くろはえ)…梅雨のスタート地点あたりに吹き渡る南風。深く沈み込む黒々とした雨雲を背負ってくるような、怪しく忍び寄る南よりの風。
・荒南風(あらはえ)…梅雨の折り返し地点あたりに吹き渡る南風。絶好調の梅雨を盛り上げる南よりの風。
・白南風(しろはえ)…梅雨のゴール地点あたりに吹き渡る南風。白々と明け始めた雨の季節を、残らず吹き飛ばすように流れる南よりの風。
◎戻風(もどしかぜ)…梅雨に濡れる季節に、しっとりと吹き付ける南東の風。
◎ひん風…水面でご機嫌に揺れている浮き草たちの、ウエットでグリーンな香りを乗せて吹く風。
◎おりまぜ…過ぎ去る7月の背中を惜しむかのように、吹き抜けていく夏の風。
◎翠嵐(すいらん)…翡翠の吸い込まれるような青さに、浸されて輝く山。また、そんな山の中を駆け巡る、やんちゃな風。

『夏風』なウェザーアロマ

重たい暗色の蓋に、どっしりと空が塞がれる日々。足元へと怪しく忍び寄り、らせん状に身体へとまとわりつく、蒸し暑い“ムワムワエアー”と“ジトジトレイン”。そんな中でも、少しずつ慣れていこうと頑張るけな気な身体へ、さらに降り注ぐ試練、北東気流「やませ」の試練。今度は、反対に冷たい“ヒエヒエエアー”と“ブルブルレイン”に打たれることにもなるのです。
先にも少し述べたように、そんな「やませ」が吹き続ければ、冷害をもたらして農作物は不作となり、私たちの生活に大きなダメージを与えるわけですが、農作物に限らず私たちの心身にもダイレクトに吹き付けて、冷害をもたらします。
日々、重たくのしかかる雲は日照不足をもたらし、うつ状態などの症状を生じさせます。さらには、昼間の気温上昇が阻害されることで発生する体調不良もあります。実は、私たち人間の身体は、基本的に日中、エネルギーを産生し、発散して活動するといったサイクルを持っており、それが昼間、太陽が顔を出し、気温が上がっていくリズムと連動することで、日常の健康を保っているともいわれています。この歯車が噛み合わなくなると、自律神経のアンバランスが起こり、つまりは、ホルモンバランスやメンタルバランス、免疫力などに影響を及ぼし、心身の機能低下へと繋がってしまうのです。加えて、冷たい北東風である「やませ」が吹けば、気温の上昇はいっそう抑制されるため、さらなる体調の悪化も考えられるわけです。
今回は、そんな日中の気温抑制に伴う心身の不調を優しくケアするため、気分を明るくして元気を取り戻してくれるような香りで、尚且つ、心と身体をじんわりと温めてくれるような働きをもつ精油を使用した、ウェザーアロマなハンドバスを試してみてはいかがでしょうか。

気分を上げて代謝も上げる、アゲる系ハンドバス

[使用材料] 
・洗面器などの容器
・精油 2滴以下<ジュニパーベリー1滴・スイートオレンジ1滴>

ジュニパーベリー 
(^-^)… 心身を丸洗いして、隅々まで浄化してくれるような、爽やかな森の香り。血液の循環を促進させて身体を温めてくれたり、ブレーキを踏みがちな心にアクセルを踏みだす勇気を与えてくれる精油。※特に腎臓に問題を抱えた方は、使用を控えること。
スイートオレンジ
(^-^)…今にも果汁が溢れ出してきそうな、爽やかさ駆け抜けるシトラスの香り。お日様の笑顔のように弾ける明るさと温もりで、心と身体を包み込み、輝きを取り戻してくれる精油。

[作成手順]
① 洗面器に湯を張り、そこに精油を垂らす。
② よくかき混ぜたら、両手の手首が隠れるくらいまで浸す。
③ ゆったりとした気持ちで、5分程度手浴する。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
・傷口、炎症部位、敏感部位には使用しないこと。
・光毒性の成分が精油に含有される場合、使用後は直射日光などの紫外線に当らない。
・精油原液が肌へ付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・異常を感じた時は、即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・洗面器などへの色や香りの染みつき、汚れや変質に十分注意すること。
・火気に注意すること。
・湯で火傷しないように注意すること。
・適度な換気を行い、長時間の使用は控えること。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。


2014.07.01 掲載

続・お天気香るコラム

Vol.6

2014.06.17

~夏の「雨」景① 編~

~ 夏の「雨」景① 編 ~ 『夏雨』ばなし

空にはミルクが注ぎ込まれ、夏を熟成させるためにフタがされる頃。空からさわさわと雨が落ちて、太陽がしばらく姿を隠す頃。私たちの心と身体も塞ぎ込みがち。さりとて、大地は全身に降りそそぐ潤いに歓喜し、青葉は愉快に転がる雨玉で楽しそうに遊びます。
夏の始まりを告げる雨ともいえるのが、黄ばんだ熟梅を濡らす雨、黴(かび)をもたらす雨、いわゆる「梅雨(黴雨(ばいう)」です。
前にもご紹介したように、この雨を降らせる梅雨前線の登場には、基本的に北の冷湿なオホーツク海高気圧と、南の暖湿な太平洋高気圧といった、性質の違う二つの空気塊の存在があります。実は、この2つの高気圧が持つ潜在能力のパワーバランスによって、一口に梅雨と言っても、そのタイプが分かれることがあります。
まずは、南から押し上げる太平洋高気圧の勢力が弱く、北から押し下げるオホーツク海高気圧の勢力が強い場合です。このようなタイプは、冷たい高気圧が優位となるため、冷たい雨を長い間引きずり、冷夏を呼び込むことが多く、「陰性型」の梅雨と呼ばれます。
一方、北から塞ぎ込むオホーツク海高気圧の圧力が弱く、南から溢れ出す太平洋高気圧の圧力が強い場合です。そのようなタイプは、暖かい高気圧が優位となるため、晴の日と雨曇の日が行ったり来たりで、猛暑を引き連れてくることが多く、「陽性型」の梅雨と呼ばれます。
さらに、梅雨時に降る雨に対するイメージも、実は日本各地で違ったりするものです。そもそも、梅雨前線が到達する前に消失してしまう北海道方面では、梅雨自体の概念が、“すっかり”ないといえるでしょう。東日本においてはどうでしょう。穏やかに街を濡らす、“しっとり”と煙る雨をイメージするのではないでしょうか。一方、西日本に目を向けてみると、こちらは、傘を勢いよく叩き、“しっかり”と打ちつける雨をイメージする方が多いのではないかと思います。これは、モンスーンの高温多湿な舌先を西日本方面へと悪戯に伸ばし、水蒸気を大量に送り込むためだと言えるでしょう。
このように、夏の始めを濡らす梅雨にも、様々な表情があるのです。

『夏雨』ことば

◎ 梅霖(ばいりん)…梅雨の空に静々とそそり立つ、長雨の林。“霖”は、長く降り続く雨を指し示す語。
◎ 五月雨(さみだれ)…旧暦<陰暦>の五月を、ひたひたに浸す霖雨。梅雨時の長く引きずられる雨。
◎ 猫毛雨(ねこんけあめ)…猫毛のようにか細く柔らかで、微かに艶めく繊細な梅雨。
◎ 水取雨(みずとりあめ)…田植えに必要とされる貴重な水を落としてくれる、梅雨時のありがたい雨。
◎ 青梅雨(あおつゆ)…青葉の鮮やかさと力強さを、より一層磨き上げる梅雨の雫。
◎ 黄梅雨(きつゆ)・黄梅の雨・熟梅雨(じゅくばいう)…丸く微笑む黄梅の頬を優しく濡らし、ほのかに甘さを香らせる梅雨。
◎ 走梅雨(はしりづゆ)・梅雨の走り・迎え梅雨・前梅雨(まえつゆ)・早梅雨(はやつゆ)…近づく梅雨の訪れをほのかに香らせる、すっきりしない空模様。フライング気味の梅雨入り。
◎ 梅雨入・入梅・墜栗花(ついり)・栗花落(ついり)…梅雨の季節の入口に貼られる言葉。“梅雨入り”を語源とする仲間たち。“墜栗花・栗花落”は、栗の花が散る時季と梅雨が始まる時季とをかけた当て字。
◎ 送梅雨(そうばいう)・送梅の雨…梅雨の季節を走り続けてきた空が、ラストスパートをかけて降らせる雨。梅雨のしっぽ。泣き顔でくしゃくしゃだった梅雨空が、いよいよ泣き止む気配を見せ始めるころに降る雨。
◎ 返梅雨(かえりづゆ)・返り梅雨・戻梅雨(もどりづゆ)・戻り梅雨・残り梅雨…梅霖をくぐり抜けたかと思いきや、梅雨前線のきまぐれで、再び長雨の季節に巻き戻されたかのように続く、どんより天気。

『夏雨』なウェザーアロマ

日本付近でダラダラと昼寝を始める梅雨前線。重たい雲の蓋をされて、熱気ムンムンの蒸し器の中で、汗をにじませながらの梅雨暮らし。
梅雨シーズンと言えば、やはり、ムシムシにジトジトがまとわりつき、身体精神衛生上、かなりのダメージを受ける時季です。気温、湿度ともに上昇するために、カビ・ダニ・雑菌などの繁殖は活発化。増殖する彼らの悪戯により、私たちは皮膚や呼吸器などにアレルギー症状を引き起こしてしまったり、また、悪臭を発生させることは勿論、油断して注意を怠ると食中毒を発生させてしまうなんてこともあるのです。
この季節は、より意識的に、お部屋やクローゼット、靴箱やお風呂場などの換気を行ったり、こまめに掃除機をかけるようにしたり、貴重な梅雨の晴れ間には、積極的に布団や絨毯マット、まな板や布巾などを干して日光消毒を行ったり、食品の管理にも気を配ったりと、清潔な状態を常に保つ心構えが必要です。
今回のウェザーアロマグッズは、この時季に増加傾向を見せ始める、決してあなどれない食中毒への対策の一つとして、食卓やキッチン周りをいつも清潔に保っていただくためにきっと活躍してくれる、アロマダスターをご提案したいと思います。

清潔キープで雑菌ガード、アロマクリーンダスター

[使用材料] 
・布<ハンドタオル・布巾など> 1枚 
・精油 3滴以下<ヒノキ1滴・スイートオレンジ1滴>

ヒノキ 
(^-^)…青葉色の清々しい風を吹き込んで、澱んだ空気を丸洗いしてくれるような森林の香り。殺菌・消臭・防虫・防カビなどに力を発揮してくれるため、梅雨時のジメジメ、ムシムシ対策にはうってつけの精油。
スイートオレンジ
(^-^)…太陽のような弾けるフレッシュ感と眩しいフラッシュで、元気を目覚めさせるシトラスの香り。優れた浄化作用により、お掃除が憂鬱な長雨の季節でも、しっかりと身の回りを清潔に保つお手伝いをしてくれる精油。

[作成手順]
① バケツなどの容器に湯または水を張り、そこへ精油を垂らす。
② 精油を垂らした湯または水に、布を浸す。
③ 浸した布を硬く絞り、ダスターとして使用する。
※精油が直接肌に付かないように注意しながら作業すること。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
・傷口などがある場合には使用しないこと。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・異常を感じた時は即使用を中止し、水でよく洗い流す。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・色や香りの染みつき、汚れや変質には十分注意する。容器など専用のものを用意するとよい。
・お湯で火傷をしないように注意すること。
・適宜、換気を行いながら作業すること。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2014.06.17 掲載


PC用サイトを見る

Contactお問合せ

PC用サイトを見る

気象情報Weather Information
健康予報BioWeather
生気象学についてAbout BioWeather
コラムColumn

スマートフォンサイトを見る

ページ上部へ
Page
Top

Menu