健康コラム
No.27
2005.2 Categories健康コラム・春
花粉症の予防対策
花粉から身を守る方法
花粉症の予防対策はセルフケアとメディカルケアが柱となります。花粉症のメディカルケアは薬による予防的治療が中心となります。飛散開始日の2週間前には専門医を受診し、自分の体にあった治療を受けるのが理想的です。今年は花粉の飛散量が非常に多いと予想されていますので、症状が出る前から、しっかりと予防対策をしておきましょう。
花粉症のセルフケアの基本は「花粉を吸い込まないための工夫」です。花粉情報をこまめにチェックし、身近な花粉症グッズを活用して、少しでも花粉を避けるように工夫しましょう。今回は、代表的な花粉症グッズであるマスクやメガネの効果と、花粉対策に適した服装を紹介します。
【マスク】
普通のマスクでも花粉を吸い込む量は60%以上減ります。さらに花粉症用のマスクでは80%以上減少します。このように、マスクはお手軽なうえに予防効果が高いので、是非活用しましょう。 マスクをする際には、内側にガーゼを当てると効果が高まり、さらに鼻の部分に化粧用のコットンを小さく丸めておくとほとんどの花粉が鼻に入らないということが分かっています。
【メガネ】
メガネの場合は、通常のメガネでも40%カットできますが、どうしてもメガネの横や上から花粉が入ってしまいます。上部にカバーの付いた花粉症用のメガネだと70%程度カット、さらにゴーグルタイプのものだと90%以上を防ぐことができます。花粉が半減するだけでも効果があります。
【服装】
もう一つ注意したいのが外出する際の服の素材です。花粉の付きやすさは、繊維によってずいぶん差があります。花粉が最も付きにくい繊維は綿です。絹や化繊では綿の1.5~2倍程度ですが、羊毛の場合はおよそ10倍になってしまいます。花粉症のシーズンに外出するときには、コートなど一番外側に着るものには花粉の付きにくい素材を選びましょう。また、外出から帰ったら、玄関前で衣服や髪についた花粉をよく払い落として、室内に入る花粉を少しでも減らすようにしましょう。
※図は「花粉症保健指導マニュアル-平成16年度改定版-」環境省より作成