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健康コラム

健康コラム・春の記事一覧

No.35

2012.12 Categories健康コラム・春

2013年スギ花粉情報

『東日本中心に大飛散?』

 2013年のスギ花粉は全国的に多くなり、西日本の一部と北海道を除いて例年よりも多くなるでしょう。 特に東北南部から東海にかけての山沿いではシーズンの総飛散数が10,000個を越える大飛散になりそうです。 2012年春の花粉が多くなった西日本を除いては、前年比で1.5倍~6倍になる見込みで、ほとんどの地域で2,000個を越えるでしょう。

(※)以前は花粉数が2,000個を越えると大飛散と言われていました。近年は飛散する花粉数が増加したために、前年比や平均比で少なく感じる場合がありますが、花粉数が2,000個を越える場合は例年通りの予防策が必要です。

==飛散開始時期について==
 2013年の1月は寒気が南下しやすく、例年並みの寒さになる見込みです。 スギ花粉の飛散開始時期は、例年と同じか例年よりやや早くなるでしょう。 この予想より早くなるかどうかは2月前半の気温が影響します。 この期間の気温が高ければ早くなり、低い場合には遅くなりますので注意してください。

2013年の花粉飛散量予測

2013年の花粉飛散量予測

2013年花粉飛散開始時期の予想

2013年花粉飛散開始時期の予想

【北海道地方】
 北海道では、函館など道南部では500個/cm2前後になりますが、札幌や旭川では50個/cm2以下で敏感な人以外は心配ないでしょう。なお、シラカバの花粉はほぼ例年並みになるでしょう。

【東北地方】
 2012年春と比較すると、2~4倍以上の地域が多くなり、平野部で3,000~4,000個/cm2、山沿いでは5,000個/cm2を超える見込みです。例年に比べても1.2倍から1.6倍になりそうです。

【関東地方】
 昨シーズンは例年の20%から40%と花粉が少なくなりましたが、花粉が少なかった翌年は多くなります。例年の1.5倍以上の所が多く、前年比では3倍から6倍近くになるでしょう。ヒノキの花粉も多く、飛散期間が長くなりそうです。

【北陸・甲信越地方】
 北陸地方では3,000~6,000個/cm2と例年の1.3倍から2倍に達する見込みです。
甲信地方では例年の1.2~1.3倍で昨シーズン比で2倍以上となるでしょう。

【東海地方】
 東海地方では5,000個/cm2以上の地域が多く、非常に多くなる見込みです。ヒノキの花粉も多く、花粉の飛散期間がかなり長くなるでしょう。山沿いでは10,000個/cm2を超える所もありそうです。

【近畿地方】
 もともと花粉の少ない和歌山を除いて3,000個/cm2を越える地域が多くなるでしょう。奈良県の山沿いでは10,000個/cm2を超える所もある見込みです。前年の1.5倍前後の地域が多くなるでしょう。

【中国地方】
 中国地方では各地とも前年より多く、特に広島では3倍前後になるでしょう。ほぼ例年並みかやや多い程度ですが、一部を除いて2,000個/cm2以上になりそうです。

【四国地方】
 四国地方は例年の80~100%で、高松を除いて2,000個/cm2以上になるでしょう。山沿いでは5,000個/cm2を超える地域がありそうです。

【九州地方】
 九州地方は2012年春に花粉がかなり多かったため、前年比ではかなり少なくなりますが、多くの地域が2,000個/cm2以上になる見込みです。他の地域に比較して少ないのは昨年夏の記録的な豪雨が影響しています。

情報提供:財団法人気象業務支援センター 村山貢司 氏

No.34

2012.1 Categories健康コラム・春

2012年スギ花粉情報

『前年より減少でも油断できず』

 2012年のスギ・ヒノキ花粉は東日本から北日本にかけて前年よりかなり少なくなるでしょう。しかし、過去の平均に比べると60~90%の量はあるため、多くの人が発症し重症化する恐れがあります。2011年春の花粉が非常に多くなったために、前年比では少なく感じますが、決して少ない量というわけではありません。

==飛散開始時期について==
 2012年の1月は寒気が南下しやすく、寒い日が多くなっています。2月前半も気温は並みか低めの所が多くなる見込みです。このため、スギ花粉の飛散開始時期は、例年と同じか例年よりやや遅くなるでしょう。なお、早めに春一番が吹いた場合には予想より早まる可能性がありますので、ご注意ください。

2012年の花粉飛散量予測

2012年の花粉飛散量予測

2012年花粉飛散開始時期の予想

2012年花粉飛散開始時期の予想

【北海道地方】
 北海道では、函館など道南部では500個/cm2前後になりますが、札幌や旭川では50個/cm2以下で敏感な人以外は心配ないでしょう。なお、シラカバの花粉はほぼ例年並みになるでしょう。

【東北地方】
 2011年春は10,000個/cm2を越えた所も多く、記録的な飛散となりました。2012年春は4分の1以下になりますが、多くは2,000~4,000個/cm2で例年の60%前後となる見込みです。

【関東地方】
 前年に比べると減少しますが、過去平均の70%前後で山沿いでは5,000個/cm2を超える所が多いでしょう。平野部でも2,000~3,000個/cm2でかなり多くなる見込みです。

【北陸・甲信越地方】
 各地とも前年の30~45%程度となる見込みです。しかし例年との比較で60~70%ですから、決して少ない量ではありません。

【東海地方】
 東海では前年に比べると大幅に減少しますが、静岡県や三重県では4,000個/cm2前後に達する見込みです。高い飛散レベルなっており、注意が必要です。

【近畿地方】
 奈良県の山沿いは平年の半分程度ですが、5,000個/cm2を越える見込みです。他の山沿いは2,000~3,000個/cm2程度となり、平野部では前年の半分以下になるでしょう。近畿地方は地域によって花粉数が極端に異なりますので、外出や旅行の際は注意が必要です。

【中国地方】
 中国地方は瀬戸内側では前年の60~80%、山陰では30~40%になるでしょう。しかし例年との比較では60~90%となり、少ないわけではありません。

【四国地方】
 四国は愛媛県や高知県で3,000~4,000個/cm2となり、かなり多くなるでしょう。香川県や徳島県はもともと花粉が少ない地方ですが、高松では1,000個/cm2以下になりそうです。

【九州地方】
 前年に比べると50%以下となる所が多いでしょう。大分県や宮崎県では2,000個/cm2を上回り、他も1,500個/cm2前後となる見込みです。ヒノキ花粉の状態によっては予想よりも多くなる可能性があります。

情報提供:財団法人気象業務支援センター 村山貢司 氏

No.33

2011.2 Categories健康コラム・春

2011年スギ花粉情報

 2011年春のスギ・ヒノキ花粉は全国的に前年より多く、特に東北南部から近畿地方にかけて非常に多くなるでしょう。スギやヒノキの花粉量は前年夏の気象によって増減します。7月から8月中旬にかけて日照時間が長く、高温になるとたくさんの花が作られ、結果として翌年春の花粉量が多くなります。2010年の夏は記録的な猛暑になりました。花粉量に最も影響する8月中旬までの日照時間が多くなったのは東北から近畿にかけての地方で、これらの地域では花粉がかなり多くなる見込みです。西日本では前年より多くなりますが、日照時間が平年より少なかったために、過去の平均と同じかやや少ない地域もあるでしょう。
 花粉の飛散開始日は例年と同じかやや遅くなるでしょう。花粉を放出するスギの雄花は11月ころに休眠に入り、年末に休眠から覚めて開花の準備に入ります。この開花準備期間にあたる1月から2月上旬の気温が高ければ飛散が早まり、低温の場合には飛散開始が遅くなります。今年の1月は全国的に気温が低くなっています。2月は平年並みになる見込みですが、1月の低温の影響で飛散開始は例年と同じかやや遅くなるでしょう。

2011年の花粉飛散量予測

2011年の花粉飛散量予測

2011年花粉飛散開始時期の予想

2011年花粉飛散開始時期の予想

【北海道地方】
札幌や旭川で飛散するスギ花粉の数は50個以下で、花粉症に影響するほどの量ではありませんが、道南部の函館では500個前後で注意が必要です。シラカバ花粉も例年よりやや少ないでしょう。

【東北地方】
東北地方は南部ほど花粉が多く、前年の2倍から6倍になるでしょう。過去10年の平均値と比べても1.3倍から2.2倍とかなり多くなる見込みです。飛散開始とともに花粉が急増するでしょう。

【関東地方】
関東は花粉が非常に多く、観測史上2番目に多くなりそうです。山沿いや内陸では10000個を超え、平野部でも5000個以上になる見込みです。症状が重くなる目安の30個以上飛散する日数は40日以上になるでしょう。

【北陸地方】
北陸は前年の4倍から7倍、過去の平均値の1.4倍から2.2倍と多くなる見込みです。積雪の影響で飛散開始は例年よりやや遅くなりますが、飛散が始まると花粉量がいっきに多くなるでしょう。

【東海・甲信地方】
東海地方は昨年花粉が少なかったために前年比で10倍以上になります。平均と比べても1.5倍から2倍近くになり、花粉は非常に多いでしょう。甲信地方も花粉が多くなります。ヒノキ花粉が多い地域では5月初めまで飛散が続くでしょう。

【近畿地方】
近畿地方は前年の8倍から12倍と花粉が非常に多くなるでしょう。過去の平均の1.3倍から1.5倍になる見込みです。飛散開始は例年よりやや遅いでしょう。ヒノキ花粉の動向によってはさらに多くなる可能性があります。

【中国地方】
中国地方は前年夏の日照時間が比較的少なくなったために、ほかの地方に比べると花粉はあまり多くはならない見込みです。前年の3倍から5倍になりますが、過去の平均とほぼ同じくらいの見込みです。

【四国地方】
四国地方は前年の2倍から4倍、過去の平均とほぼ同じくらいになるでしょう。しかし、2500個を超える地域が多く、安心できない数値です。

【九州地方】
九州は北部で前年の2倍から4倍と多くなりますが、南部では前年の1倍から2倍程度の見込みです。例年より花粉が多くなるのは九州北部だけでしょう。北部では2000個から4000個とかなり多い見込みです。

No.31

2010.1 Categories健康コラム・春

2010年花粉の予測

2010年の花粉は全国的にやや少ない

 春に飛散する花粉量は前年夏の気象に大きな影響を受けます。
 花粉量にもっとも影響する7月は全国的に日照時間が短く、気温も低めでした。九州と四国は8月は回復して、気温もやや高く、日照時間も平年並みになりましたが、その他の地域は8月も日照不足が続きました。このために2010年の花粉は西日本では例年並みかやや少なく、他は少ないでしょう。特に北陸から山陰で少ない見込みです。 しかし、1,000個/cm2以下の地域はほとんどなく、3,000個/cm2を超える地域もある見込みです。

2010年の花粉飛散量予測

2010年の花粉飛散量予測

 2010年の1月は西日本で気温が低く、他は平年並みかやや高くなっています。このため、スギ花粉の飛散開始は近畿から西の地方は例年よりやや遅く、他は例年並みかやや早くなります。

2010年花粉飛散開始時期の予想

2010年花粉飛散開始時期の予想

 花粉の飛散がいつ始まるかは、秋以降の気温によって変わります。最も早くなるのは秋が低温で冬が高温の場合です。

 2009年の11月から寒暖の変化が大きくなりましたが、2010年の1月以降はエルニーニョの影響で暖冬が予想されています。このためスギ花粉の飛散は例年より早くなる見込みです。

【北海道地方】
 札幌や旭川のスギ花粉はまだ発症に影響するほどの量ではありません。函館など道南部では花粉の増加傾向が見られますが、2010年春の花粉量は例年より少ないでしょう。なお、シラカバ花粉は例年並みの見込みです。

【東北地方】
 東北地方は2009年春に比べるとかなり少なくなりますが、3000個/cm2を超える地域も多く、過去10年の平均の60%から70%の地域が多いでしょう。1日の花粉数が30個/cm2を超える日は3週間以上になりそうです。

【関東甲信地方】
 関東甲信地方は2009年に比較すると花粉がかなり少なくなりますが、沿岸部を除いては1,500個/cm2以上で、関東北部では3,000個/cm2を超える地域が多いでしょう。
 関東ではこの10年で平均飛散量が2倍近くに増加しています。昔は1,500個/cm2を超えると多いと言われていましたので、2010年も多くの患者が発症し、重症化するおそれがあります。

【北陸・甲信越地方】
 北陸地方は長雨と日照不足の影響で花粉が少なく、特に北陸東部で少ないでしょう。
 甲信地方は北部では日照不足と多雨の影響で花粉が少なくなりますが、甲信地方南部でも前年比では50%前後ですが、例年比では70%前後と予想され、花粉症患者にとっては警戒すべき飛散量と考えられます。

【東海・中部地方】
 東海地方でも2009年に比べるとかなり少なくなりますが、名古屋を除いては2,000個/cm2から4,000個/cm2になる見込みです。前年比、平均比では少ないように見えますが、花粉症患者にとっては警戒すべき花粉量になります。

【近畿地方】
 近畿地方は南部の和歌山で2009年より多くなりますが、他は前年より少ないでしょう。しかし、過去10年の平均との比較では50%から90%で決して少ない量ではありません。ヒノキ科花粉の状況によっては予想より花粉が多くなる可能性があります。

【中国地方】
 中国地方は2009年比で40%前後になりますが、平均との比較では70%前後です。ヒノキ科花粉の飛散状況によっては、予測より多くなる可能性もあります。平均値の50%を超える場合には、症状が重症化することがよくあります。

【四国地方】
 四国では前年の60%から70%、ほぼ例年並みの飛散量が予想されています。愛媛県では重症化の基準となる30個/cm2以上の日数が1カ月以上続く恐れがあります。他の地域も早めの予防対策が必要です。

【九州地方】
 九州は2009年より少なくなりますが、過去の平均の70%以上の所が多く、一部の地域は3,000個/cm2を超える見込みです。これは8月に天候が回復したためで、ヒノキ花粉の多い福岡などでは予想よりも花粉が多くなる可能性があります。

情報提供:(財)気象業務支援センター 村山貢司氏

No.29

2009.1 Categories健康コラム・春

2009年花粉の予測

2009年の花粉は全国的に多く、過去平均の90%から150%に

 昨年(2008年)春の花粉飛散量は、関東から東北にかけて多く、一方、東海から九州にかけては例年より少なくなりました。東日本で花粉が多くなった原因は、前年の7月末から8月にかけて猛暑になったためで、逆に西日本で少なかったのは雨が多かったことが原因だと考えられています。

 本年(2009年)の花粉飛散量は前年(2008年)の7月から8月の気象条件の影響を強く受けます。2008年の7月は全国的に気温が高く日照時間も長くなり、花粉量が多くなる気象条件でした。ところが8月は日照時間が短く雨も多くなり、花粉量を抑える気象条件でした。結果的には7月の猛暑の影響を強く受けてスギの雄花はかなりたくさんつきました。このために、本年の花粉数は全国的に多くなると予想されています。

2009年の花粉飛散量予測

2009年の花粉飛散量予測

 関東から東北にかけては、花粉量が多かった昨年に比べるとやや少なくなる地域もありますが、東海から九州にかけては昨年よりかなり多く、全国的に、過去10年間の平均を上回る地域が多くなりそうです。
 スギやヒノキ科の花粉は、近年増加傾向が続いており、平均値も次第に大きくなっています。10年前は花粉数が2000個/cm2を超えれば大飛散と言われましたが、本年はほとんどの地域で2000個/cm2を超える見込みで、花粉症の方は十分な注意と対策が必要です。

2009年花粉飛散開始時期の予想  情報提供:(財)気象業務支援センター 村山貢司氏

2009年花粉飛散開始時期の予想 情報提供:(財)気象業務支援センター 村山貢司氏

 一方、花粉の飛散開始時期は例年並みになる見込みです。花粉を作るスギの雄花は10月末か11月中旬までに完成し、その後昼間の時間が短くなることや寒さにあうことで、活動を休止する休眠状態になります。年末ころに休眠から覚めて開花の準備期間になります。この、開花準備期間の気温が高ければ開花、つまり、花粉の飛散開始が早くなります。2009年の1月の気温はほぼ平年並みになっており、花粉の飛散開始も例年並みになる見通しです。関東から西の太平洋側では2月上旬から中旬に花粉が飛び始めるようになるでしょう。

No.28

2005.2 Categories健康コラム・春

花粉症~今年の状況~

2005年春のスギ・ヒノキ科花粉は非常に多い!

スギ花粉症の原因はスギとヒノキ科の花粉で、春に飛ぶ花粉量は前年の夏の気象に大きな影響を受けます。一般に前年の7月が空梅雨、猛暑になると翌年春の花粉が多くなり、逆に冷夏、長雨になると花粉が減少します。気象条件の中では日射量や日照時間との関係が最も大きく、次いで雨量や気温が関係します。
(図-1)は東京の7月の日射量と翌年春のスギ・ヒノキの花粉量を比較したものですが、日射量が多いと翌春の花粉量が多く、少ないと花粉が減少しているのが分かります。

(図-1)

(図-1)

また、図を見ると花粉量は年によって大きく変動していますが、年々増加する傾向が見られます。東京では過去20年間で飛散する花粉量がおよそ1.5倍に増加しており、今後も増加傾向は続く見込みです。
2003年の夏は記録的な冷夏になり、このため2004年の花粉は全国的に少なくなりました。しかし、2004年の夏は一転して記録的な猛暑になりました。高温で日照時間が長く、雨も少なく、すべての気象条件が花粉が多くなる方向に働いていたことになります。
夏の気象条件と翌年の花粉量の間には高い相関が認められることから、この関係をもとに大凡の花粉量を予測することができます。
(図-2)は全国主要都市の2005年春のスギ・ヒノキ科花粉の予測になります。

(図-2)

(図-2)

2005年は2004年に比べると10倍から地域によっては30倍と非常に多くなり、過去の平均に比べても2倍から3倍の花粉が飛散する見込みです。過去に花粉が最も多くなったのは1995年の春でしたが、スギ花粉の生育状況が予想以上に良好なため、今年の春はこの観測史上最高の1995年を凌ぐ量の花粉が飛散する可能性があります。 飛散する花粉量が多くなれば当然花粉症の症状は重くなります。花粉症の自覚症状のある方はできるだけ早めに、少なくとも飛散開始日の2~3週間前を目安に専門医を受診して相談するなど、しっかりと対策を講じましょう。
花粉がいつ頃から飛び始めるかの「飛散Xデー」は、秋から冬にかけての気温が影響します。秋の低温、冬の高温は花粉の飛散開始を早くし、それとは逆に秋の高温、冬の低温では遅くなります。 2004年の秋は高温、2005年の1月はほぼ平年並みの気温になっており、飛散開始日は例年並の2月19~20日頃とみています。

No.27

2005.2 Categories健康コラム・春

花粉症の予防対策

花粉から身を守る方法

花粉症の予防対策はセルフケアとメディカルケアが柱となります。花粉症のメディカルケアは薬による予防的治療が中心となります。飛散開始日の2週間前には専門医を受診し、自分の体にあった治療を受けるのが理想的です。今年は花粉の飛散量が非常に多いと予想されていますので、症状が出る前から、しっかりと予防対策をしておきましょう。
花粉症のセルフケアの基本は「花粉を吸い込まないための工夫」です。花粉情報をこまめにチェックし、身近な花粉症グッズを活用して、少しでも花粉を避けるように工夫しましょう。今回は、代表的な花粉症グッズであるマスクやメガネの効果と、花粉対策に適した服装を紹介します。

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【マスク】
普通のマスクでも花粉を吸い込む量は60%以上減ります。さらに花粉症用のマスクでは80%以上減少します。このように、マスクはお手軽なうえに予防効果が高いので、是非活用しましょう。 マスクをする際には、内側にガーゼを当てると効果が高まり、さらに鼻の部分に化粧用のコットンを小さく丸めておくとほとんどの花粉が鼻に入らないということが分かっています。

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【メガネ】
メガネの場合は、通常のメガネでも40%カットできますが、どうしてもメガネの横や上から花粉が入ってしまいます。上部にカバーの付いた花粉症用のメガネだと70%程度カット、さらにゴーグルタイプのものだと90%以上を防ぐことができます。花粉が半減するだけでも効果があります。

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【服装】
もう一つ注意したいのが外出する際の服の素材です。花粉の付きやすさは、繊維によってずいぶん差があります。花粉が最も付きにくい繊維は綿です。絹や化繊では綿の1.5~2倍程度ですが、羊毛の場合はおよそ10倍になってしまいます。花粉症のシーズンに外出するときには、コートなど一番外側に着るものには花粉の付きにくい素材を選びましょう。また、外出から帰ったら、玄関前で衣服や髪についた花粉をよく払い落として、室内に入る花粉を少しでも減らすようにしましょう。

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※図は「花粉症保健指導マニュアル-平成16年度改定版-」環境省より作成


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