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わたしてんき

Vol.5

2014.10.03

夏から冬に向けて、季節の移り変わりに生活を整えよう!

有富 由香(ありとみ・ゆか)

有富 由香(ありとみ・ゆか)

一級建築士、愛知文教女子短期大学・岐阜市立女子短期大学・愛知産業大学 非常勤講師

住宅設計を経て、子どもにとっての住環境に興味を覚え研究活動に従事、博士取得。主に住宅の温熱環境が子どもに与える影響に研究。

夏から秋へと季節の変化を日々感じる今日この頃、日中は暑く、朝晩は冷え、体調を崩し やすい時期となりました。衣替えをされている方もいらっしゃるかと思いますが、身体の中の体温調節機能も夏仕様から冬仕様に変化し、季節の変化に順応しています。

私たちが昨年度おこなった10代から60代の女性を対象としたアンケート結果をご覧下さい。「冷え症」「肌荒れ」「肩こり」といった女性特有の症状を半数以上の女性が感じ、それら の症状がこれからの季節に悪化するようです。従って、今のうちから自身の身体をいたわっ た食生活、運動、睡眠を心がけ、衣類や寝具での調節、加温加湿、半身浴など工夫して生活 していきましょう。それでも改善されない場合は、重症化する前に医療機関に相談して下さ い。

また、「冷え症」「肩こり」「花粉症」といった症状は10代の若い世代から感じている傾向 がみられました。子どもの頃からの生活が発症、症状に影響しているかもしれません。お子 さんがいらっしゃるご家庭では、保護者の方の暮らし方がその子の一生にわたる体温調節機 能や体質に少なからず影響することを意識して生活すると良いですね。

朝晩の冷え込みを感じ始めるととに、夏期に冷房として使用していたエアコンを暖房として 使用し始めます。エアコンは冷暖房機器の中でも上下気温差(床上が低気温、床上の高さが 増すごとに高気温になって差があること)が生じやすい機器です。従って、エアコン使用時 間帯は小さい子どもや寝たきりの方と立ったり歩いたりしている方とでは曝露されている気 温が異なるということに注意が必要です。


例えば、暖房としてエアコンを使用しながら、床に赤ちゃんを寝かせてお母さんが家事をこ なしている場合、赤ちゃんはお母さんより7℃以上低気温の中に曝されている可能性があり ます。お母さんが想像しているよりも寒い中で寝ているかもしれません。さらに、赤ちゃん は大人に比べて体温調節機能が未熟です。 赤ちゃんは抱っこやおんぶで温められたり、冷え た床やベッドに置かれて冷えたり、ベビーカーの中で北風に吹かれたり、レストランやスー パーの過剰暖房に曝されたりと私たち大人が考える以上に過酷な環境に順応しなくてはいけ ないのです。

オフィスではどうでしょうか。この上下気温差はじっと座ってデスクワークを行っている女 性に対しても襲いかかり、足下が冷え、冷え症、肩こりの悪化が懸念されます。

スポーツの秋、食欲の秋、身体を適度に動かして代謝や血流の働きを高め、美味しい物を いっぱい食べて、今年の秋冬を元気に乗り切りましょう。



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