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お天気アロマテラピー

お天気香るコラム

Vol.38

2013.12.16

~冬至~

『冬至』な季節

「日南の限りを行て日の短きの至りなればなり」
さらに強く締めつける“冬”の寒さに、朦朧(もうろう)としていた太陽でも、再び覚醒の時に“至”る『冬至』。
一年の中で最も昼間が短くなる日。うたた寝をしていた太陽がゆっくりと目を覚まし、開き始めた瞳から、少しずつ新鮮な光がこぼれ出します。沢山の祝福と称賛を受けながら、うぶで頼りない光の粒たちが、キラキラと少しずつ成長を始める記念日。つまりは、「一陽来復」の日です。
透明感抜群のスレンダーな空気が、キーンと響き渡る静寂の中。復活の朝に差し込む、新たに生まれ変わった純真な光。それを祝福する、コゲラが弾ませる木琴の軽快なリズム。寒さに震える世界を、少しずつ希望の光が照らし出し、優しく温めてくれるのです。
暦の上では冬の折り返し地点を過ぎたとはいえ、寒さとの闘いはまだまだこれからが勝負。今後も、グルグル巻きのマフラーに熱々のホットチョコレート、そして…、お天気アロマは必需品です!

“彼は誰「かわたれ」”と“誰を彼「たそがれ」”の隙間、吹き込まれる細やかな光
日向ぼっこにうたた寝の時間、ひっそり閑と揺らめく光
一年で、最も光が浅い一日

一直線にこだまする、無声の存在感と清白の存在感
鋭角に飛翔する、静寂の透明感と漆黒の透明感
一年で、最も闇が深い一日

白峰の向こう側、夜空に浮かべる青白い屑星
白霧の向こう側、湯船に浮かべる黄色い柚子星
一年で、最も星が瞬く一日

一年で、最も清らかに流れる一日

『冬至』な季節のアロマテラピー

縦縞模様の天気図と柚子の香りが似合う時季がやって参りました。
皆さんご存じの通り、冬至に柚子を浮かべたお湯に浸かると、風邪を引かずに過ごせるといわれています。柚子湯は、菌から身を守ってくれたり、清潔に肌を保ちすべすべにしてくれたり、じんわりと心身を温めてリラックスやリフレッシュさせてくれますが、これらの嬉しい働きは、実は精油成分(リモネンなど)のおかげだったりするのです。何を隠そう、柚子の皮には、まさにアロマテラピーで使用される、精油そのものが含まれているのです。
今回は、ちょっぴりオシャレ系な柚子湯をご提案いたしましょう。
ただ、入浴の際に注意していただきたい点があります。温かい部屋から冷えた部屋への移動は非常に危険です。急激な温度変化に伴う、脳出血や心筋梗塞などといった、脳血管疾患や虚血性心疾患が増加する季節が、実はこの時季なのです。浴室をシャワーで加温したり、脱衣所に小型ヒーターを設置するなど、事前のヒートショック対策も重要です。

ゆったり流れる濡れ烏の夜に、ほっこり浸かる柚子の露

[使用材料]
天然塩 大さじ1.5  ミルクパウダー 大さじ1.5
精油 3滴以下<ユズ1滴・ゼラニウム1滴>

ユズ
(^-^)…弾けるようなフレッシュ感の中にも、どこか日本人をホッとさせてくれるシトラスの香り。冬のかじかんだ心身をじんわりと温め、潤いと元気を与えてくれるような精油。

ゼラニウム
(^-^)…フローラルの明るく甘い雰囲気に、微かなグリーンの爽やかさを漂わせる香り。色を無くしがちな冬の心と身体に、幸せを届けてくれる精油。皮脂バランスを整えてスキンケアにも活躍。

[作成手順]
1 天然塩を入れたビーカーに、精油を垂らしてガラス棒でかき混ぜる。
2 ミルクパウダーを加え、よく混ぜ合わせる。
3 浴槽に入れよく混ぜて入浴する。精油と天然塩の作用とミルクの柔らかい質感を楽しむ。

[使用上の注意]
基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
炎症がある場合には使用しないこと。
光毒性の成分が精油に含有される場合、使用後は直射日光などの紫外線に当らない。
※光毒性については、「お天気香るコラム6<立夏>」参照。
精油原液が肌へ付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
異常を感じた時は、即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
長時間の使用は控えること。
色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
浴槽への精油の使用について問題はないか、念のため取扱い説明書などで確認しておくこと。
アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2013.12.16 掲載


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