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お天気アロマテラピー

続・お天気香るコラム

Vol.11

2014.08.29

~夏の「風」景② 編~

~ 夏の「風」景② 編 ~ 『夏風』ばなし②

真夏の昼空に打ち上がるのは太陽の花、向日葵。真夏の夜空に打ち上がるのは閃光の花、花火。真夏の空に咲かせる大きな花。もう1つ、真夏の空へ豪快に打ち上がる花があります。それは、中心に綺麗な筒状の穴の開いた大きな大きな花。その名も…、台風です。ただし、時に大きく“派手”に咲いてしまうと、広い範囲に雨風を撒き散らかして、私たちを大変悩ませることになります。
ちなみに台風の“派手さ”、いわゆる台風の“強さ”とは、何を基準に測られるのかご存じでしょうか。気圧でしょうか、大きさでしょうか、体感でしょうか。実は…、風速の違いにより決まっています。台風の強さのランクにおいては、次のような基準があります。
・台風(表現なし)…最大風速33m/s未満
・強い台風…最大風速33~44m/s未満
・非常に強い台風…最大風速44~54m/s未満
・猛烈な台風…最大風速54m/s以上
ついでに、もう1つ。皆さんは台風の他にも、熱帯低気圧やサイクロン、ハリケーンといった名称を耳にしたことがあると思いますが、これらは全て、それぞれ個別の特徴を持った低気圧なのでしょうか。実は…、名前は違えど、構造は同じような低気圧になります。それでは、何が違うのかと申しますと、基本的には台風が咲く場所の違いによります。場所においては、次の基準があります。
・台風<タイフーン>…北西太平洋・南シナ海などにおける名称
・サイクロン…ベンガル湾・アラビア海などにおける名称
・ハリケーン…北大西洋・カリブ海・メキシコ湾などにおける名称
※台風・サイクロン・ハリケーンは、勢力の強い“熱帯低気圧”。

『夏風』ことば②

◎熱風(いきれかぜ)…ムンムンムワムワと身体に巻き付いて離れない、熱にうなされたダルオモな風
◎炎風(えんぷう)…真夏の太陽が膨らませた情熱を、炎の如く一気に吐き出し、私たちの心と身体を激しく焦がす夏風
◎大南(おおみなみ)…熱い噴水のしぶきを浴びせるように、激しく吹き上がるような夏の南風
◎おしあな…「おし」は、“おし”返すのおしを示す言葉。「あな」は、“あな”ぜ・“あな”じ<強い北西の季節風>のあなを示す言葉。つまりは、強い冬の北西風を押し返す、強い夏の南東風
◎荷風(かふう)…ピンク色に微笑みながら水面でたたずむ蓮たちを、優しく揺らす夏の吐息。中国では、水に浮かぶ蓮の新葉を“銭荷(せんか)”と呼ぶ
◎乾風(かんぷう・あなぜ・あなじ)…さらさらと肌を撫でる夏の風。“乾(いぬい)”の方角から吹いてくる北西風
◎逆旋風(ぎゃくせんぷう)…中心から、らせん状に吹き“出す”風。いわゆる高気圧性循環を持った風のこと。中心に向かって、らせん状に吹き“込む”風、いわゆる低気圧性循環を持った風を「旋風」(つむじ風)という
◎颶風(ぐふう)…激しく頭をふり乱すかのような強烈な風。かつて、「熱帯颶風」の強力なものを台風と呼んだ
◎湿風(しっぷう)…雨の予感を乗せて夏を漂う風。肩へのしかかるように吹いてくる、もんやりと湿った夏の風。
◎夏疾風(なつはやて)<夏嵐(なつあらし)>…夏を切り裂くように、不意に走り出す切れ味抜群のスピードに、思わず夏葉がざわめくような鋭角な風。
◎風炎(ふうえん)…ドライでアツイ風を一気に吹き下ろす、いわゆるフェーン現象を伴った風。
◎真風(まじ)…夏が揺れる青空の下を、ゆらゆらと吹き抜ける南風、または南西風をいう。
◎涼飆(りょうひょう)・涼風(りょうふう・すずかぜ)…涼々と鳴きながら、夏の終わりに滑り込む風。秋の訪れをさり気なく耳打ちする、爽やかな風。

『夏風』なウェザーアロマ②

容赦なく突き立てる、ぎらついた太陽の重たい熱と鋭い光の衝撃に、打ちひしがれる夏のどまん中。追い打ちをかけるように乱射される台風。ついでに乱射される偏頭痛。台風と偏頭痛のマシンガン。“熱”い夏が仕掛ける、“冷”たい仕打ち。
低気圧が近づくと偏頭痛を訴える方が多くいらっしゃいます。その低気圧が台風ともなれば、なおさらです。偏頭痛とは頭痛の一種になるわけですが、このタイプの頭痛は、ズッキンズッキンとした痛みが、脈拍のリズムで鼓動を打つといったような大きな特徴が挙げられます。しかし、そのメカニズムについては、はっきりとは解明されておらず、有力な説は存在するものの、確定した答えは未だ見つかっていないようです。
夏という季節は、心も身体も傷を負いがち。様々な痛みに悩まされる季節ですが、今回のウェザーアロマは、夏の恋愛に傷付いた心を癒すウェザーアロマレシピ…ではなくて、台風の接近に伴う偏頭痛の緩和に力を貸してくれるウェザーアロマレシピをご紹介します。鎮痛系、冷却系の精油に注目しながら作成していきましょう。

台風のゲンコツで“グルグル”される痛みに、“クールクール”なアロマクリーム

[使用材料] 
・ミツロウ3g ・植物油20ml<ホホバオイル20ml>
・精油 4滴以下<ユーカリ2滴・ラベンダー2滴>

ユーカリ 
(^-^)…まとわりつく心身のモヤモヤを一気に吹き飛ばしてくれるような、クールでスタイリッシュなメントール系の香り。台風が運んでくる偏頭痛に傷つき、熱を持ってしまった心と身体を、優しくクールダウンさせてくれる精油。
ラベンダー
(^-^)…絡みつく痛みの鎖を、緩やかに解いてくれるような、ゆったりとした甘さが優しいフローラルの香り。低気圧の接近に伴う偏頭痛の攻撃に、傷ついてしまった心と身体を、優しくなだめてくれる精油。

[作成手順]
① ビーカーに植物油とミツロウを入れ、湯煎にかける。
② 完全にミツロウが溶けたら、クリーム容器に移す。
③ 粗熱が取れたところで精油を加え、ガラス棒でよく撹拌したら、固まるまで静かに置いておく。
※痛みで心身ともに疲弊しがちな時、少量をこめかみに薄く塗布して、偏頭痛を緩和。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
・精油は目や口に入れないこと。
・あらかじめ少量でパッチテストしてから使用すること。
・炎症がある場合には使用しないこと。
・異常を感じた時は即使用を中止し、水でよく洗い流す。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・衣服などへの色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
・火気、火傷などに注意する。
・高温多湿を避けた冷暗所で保存。使用期限は1ケ月程度。
・適宜、換気を行いながら作業する。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。


2014.08.29 掲載


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