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お天気アロマテラピー

続・お天気香るコラム

Vol.10

2014.08.12

~夏の「雨」景② 編~

~ 夏の「雨」景② 編 ~ 『夏雨』ばなし②

暑さのど真ん中をつんざく、ギラギラとした夏雨。鋭く尖がった笑いを浮かべる、キリキリとした夏雨。日に焼けた肌へ咬みつく、バリバリとした夏雨。真夏に打ちつける、そんな雨の姿。夏に飲まれた者たちの微熱を勢いよく洗い流してくれる、ぶっきらぼうな優しさがちょっぴりしみる雨です。
この時季、よく耳にする一つのフレーズ。「上空に寒気が流れ込み、さらに日中気温が上がるため、午後からはところにより、にわか雨や雷雨となるでしょう。」というフレーズ。最近では真夏になると、ゲリラ雷雨と呼ばれる言葉も氾濫しがちですが、予報用語には雨の強さを表す指標として、「やや強い雨」、「強い雨」、「激しい雨」、「非常に激しい雨」、「猛烈な雨」などといったスケールが使われます。皆さんはそれぞれの雨について、どのようなイメージを持たれているでしょうか。
ちなみに、気象庁では、「やや強い雨(毎時10~20mm)」を“ザーザーと降る雨”、「強い雨(20~30mm)」を“どしゃ降りの雨”、「激しい雨(30~50mm)」を“バケツをひっくり返したような雨”、「非常に激しい雨(50~80mm)」を“滝のように降り続く雨”、「猛烈な雨(80mm~)」を“息が苦しくなるような圧迫感がある雨、恐怖を感ずる雨”としてイメージを紹介しています。
ちなみに、ゲリラ雷雨と呼ばれる雨に関して、一概には言えませんが、ひとつの目安としてお話しすると、上空5500m付近の気温と地上の気温との気温差が“40℃”ほどを越えるようになると、不安定な天気になりやすいとも言われます。

『夏雨』ことば②

◎一陣(いちじん)の雨…ザッと降ってシャッと上がり、さり気なく残り香のように涼を落としてゆく夏の雨。
◎神立(かんだち)…突然夕方に立ち上がる、ときに雷をぶら下げる夏の雨。元来、雷鳴を示した言葉。
◎銀箭(ぎんせん)…透明感のある銀色の矢が、空間を鋭利に切り裂くかの如く降る、夕立の雨。
◎銀竹(ぎんちく)…天と地を結ぶ竹林のような雨に、雲の隙間から覗き込む光が当たって輝く様子。
◎篠突く・篠衝雨(しのつく)…密生する細い篠竹が、空から一気に伸びてくるかのように、激しく降る雨。
◎しば雨・柴雨・繁雨(しばあめ)…“しば”らくの間、断続的に激しく降り続くような雨のこと。
◎柴榑雨(しばくれあめ)…急に激しく殴りつけるように降り出す、夕立のような“あらくれ”雨。
◎繁吹雨・頻吹雨(しぶきあめ)…水滴を撒き散らかすかのように吹き付ける、やんちゃな雨。しぶきを舞い上げる激しい雨。
◎濯枝雨(たくしあめ)…次から次に雫を滴り落としながら、木の枝を濯ぐかのように勢いよく降らせる、梅雨終盤の特徴的な雨。
◎鉄砲雨(てっぽうあめ)…大きな雨玉の乱れ撃ち。当たると痛いくらいの大粒の雨。
◎白雨(しらさめ・はくう・びゃくう)…降り注ぐ光とともに落ちてくる白い雨、お天気雨。足元で跳ねる雨粒が砕けて白く輝く雨。また、空から投げつけられるキラキラと輝く白い氷玉、雹。
◎群雨・叢雨・村雨(むらさめ)…再三にわたり、群れとなって空を駆け下る力強い雨。降っては止み、降っては止みのにわか雨。
◎快雨(かいう)…太陽の熱に踊らされて火傷しがちな夏の日を、さっぱりと洗い流してクールダウンさせてくれる爽快な雨。
◎喜雨(きう)…雨に飢えた動植物たちが、天を見上げて思わず歓喜の声を上げる、日照り続きに落ちてくる命の雨。
◎恵雨(けいう)…乾ききって毛羽立った大地に降り注ぎ、生き物たちの心身に潤いを取り戻してくれる、恵みの雨。
◎黄金の雨(こがねのあめ)…なかなか雨が降らず、気持ちまで干からびてしまいそうな夏の日に、天から贈られる輝きに満ちた貴重な雨。
◎洒涙雨・灑涙雨(さいるいう・せいるいう)…七夕に再会した織姫と彦星が流す、別れの切ない涙雨。または、彦星と織姫の再会を邪魔する、意地悪雨。
◎洗車雨(せんしゃあめ)…七夕の日に使用する牛車を、牽牛が思いを込めて洗った際に落ちた水が雨となって降るとされたもの。

『夏雨』なウェザーアロマ②

そんな夏に大フィーバーする通称ゲリラ雷雨が、痛々しい災害をもたらすことは、皆さんご存じの通りですが、私たちの体調にも様々な悪影響をもたらします。
もちろん、発達した積乱雲の接近、通過に伴って発生する、気圧や気温の急変が起因と考えられる、偏頭痛、関節痛、神経痛などといった身体的な痛みの悪化なども考えられますが、中でも劇的なお天気の変化に伴う精神的ストレスは、心身のバランスを崩壊させ、思いもかけない体調不良へと、発展しかねないといえるのです。
空間を引き裂くかの如く響き渡る雷の絶叫、投げつけられる硬い氷の礫、突然に巻き上がる風の息、胸を掻きむしるかのように泣きわめくサイレンの声…。否応なしに緊張感がかき立てられます。さらには、河川の増水や氾濫、浸水、土砂災害などに対する不安感に至るまで、交感神経は過剰に興奮させられて、精神的な疲労は結構なものになるのです。
そんな時、お試しいただきたいのが、ウェザーアロマ的クールダウン法です。今回はゲリラ雷雨時に浴びてしまった“お天気ストレス”のアフターケアとして、交感神経の過剰興奮や過度な不安の緩和を目的とした、穏やかに心と身体をリラックスさせて、安眠に導いてくれるようなアロマバスをご提案しましょう。

“ゴロリピカリ”の空の下、“ユッタリマッタリ”のバスタイム

[使用材料] 
精油5滴以下(全身浴の場合) <カモミールローマン1滴、スイートマジョラム2滴>
※初めて使用する場合、まずは1滴からお試しすることをオススメします。

カモミールローマン 
(^-^)…甘酸っぱい匂いを爽やかな風に乗せて吹き渡るような、ちょっぴりくすぐったいフローラルの香り。不安で押しつぶされそうな胸や、散らかって整理がつかなくなってしまった心を、穏やかに鎮めてくれる精油。眠れない夜にも活躍してくれる精油。
スイートマジョラム
(^-^)…じんわりと温かく包み込まれるような安心感を与えてくれる、グリーンハーブの香り。副交感神経にアプローチし、自律神経のバランスを改善してくれる精油。心身ともに温めて、眠りの世界へと誘ってくれる精油。

[作成手順]
① 湯を張ったバスタブに精油を垂らす。
② 湯と精油をよく撹拌させる。
③ よく混ざったら、肩まで浸かり入浴する。
※精油が直接肌に付かないように注意しながら作業すること。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
・適度な換気を心掛け、長時間の使用は控える。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・精油を垂らしたら、よくかき混ぜてから入浴する。
・喘息や咳などがみられる場合は行わない。
・精油は目や口に入れないこと。
・お湯で火傷をしないように注意。
・傷口へは使用しないこと。
・異常を感じた時は即使用を中止し、流水でよく洗い流す。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・浴槽などへの使用について問題はないか、念のため取扱い説明書などで確認しておくこと。
・光毒性の成分が精油に含有される場合、使用後は直射日光などの紫外線に当たらないこと。
・色や香りの染みつき、汚れには十分注意する。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2014.08.12 掲載


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