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お天気アロマテラピー

お天気香るコラム

Vol.34

2013.11.18

~小雪~

『小雪』な季節

「冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへなり」
うぶ“雪”の飛来を告げる“小”さな噂話が、若い北風の背中に乗っかって、ゆっくりと漂い始めるころ、『小雪』。白くてふわふわの冬を運ぶ使者が、小さな唇で耳元にそっとささやきかけます。
ただし、平野で雪が本格的に降る時季は、まだ少し先のこと。今はまだ、未完成で幼い雪の季節なのです。
ぬるま湯に浸かって、熱を失いかけた太陽。枯れススキにこぼれる、柔らかな斜陽。地平線の彼方へと、細長く吸い込まれていく忘れ音。そんな美しくかすれた世界に浮かび上がるのは、幻雪をぶら下げて舞い踊る雪蛍。
ぎゅっと引き締まった冬天が、ひんやり香る白色吐息で魔法を吹きかける時、ふらふら揺れる雪虫は、ひらひら揺れる雪華へと姿を変えるのです。

色を無くしてかさつく光に、翼を休めるタテハチョウ
柔らかい生まれたての光に、声を立ち上げるタンチョウ
真白な“小節”に載せる、一片のストーリー

静夜に染み渡る、霜の花が咲きほこる音色
澄夜に飛び散る、星のウィンクが弾ける音色
純白な“小説”に乗せる、一片のメロディー

冬香で霞む凍み色の午後に、お尻を揺らす雪の虫
小耳に咬みつく冷えた囁きに、蕾が膨らむ六つの花
真白な冬が記す、“小雪”のプロローグ

純白な冬が標す、“序説”の季節

『小雪』な季節のアロマテラピー

この時季、夜の透明度が急激なスピードで加速します。夜息が果てしなく澄み渡り、転がる全てがキラキラと輝き出すころです。艶やかな夜天をほうき星が磨き上げ、流れ星が無邪気に遊びます。
ベテルギウス・プロキオン・シリウスの三ツ星トライアングル、“冬の大三角形”が真夜中に目覚め、先月末の“オリオン座流星群”に続き、今月中旬には“しし座流星群”、来月中旬にも“双子座流星群”、再来月早々には“しぶんぎ座流星群”と流れ星のパレードが続きます。さらに今年は、来月にかけて、“アイソン彗星”がゲスト走者として参加しますので、お見逃しなく。
クールな漆黒の天穹にシャンパンを注いだ瞬間、ざわめき立つゴールドの炭酸星たち。その下で、モフモフな毛布にくるまり、温かいハーブティーを飲みながら、しっとりと星原に吸い込まれていく、そんな初冬のリラックスタイムをイメージしたアロマをお届け。ナイトリラックスコロンでお試しを。

金色の泡星と銀色の吐息 <11月のイメージフレグランス>

[使用材料]
精製水45ml ・ 無水エタノール 5ml
精油 10滴以下<カモミールローマン2滴・ベルガモット5滴・スペアミント3滴>

カモミールローマン
(^-^)…フローラル系の少し深みのある甘さに、リンゴの酸味とハーブの青さをまとった香り。シャラルラと星たちが降り続ける夜に、安らかな眠りを届けてくれる精油。

ベルガモット
(^-^)…ちょっぴり落ち着いたサラッとした甘さが、心地よく響くシトラスの香り。冷えて凍えそうな夜を、温かく穏やかな夜へと、ひっくり返してくれる精油。

スペアミント
(^-^)…角のとれた丸い清涼感が、優しく語りかけるミント系の香り。深い闇夜に溺れないように、ほんのりと甘い爽やかな空気で、柔らかく包み込み守ってくれる精油。

[作成手順]
1 ビーカーに入れた無水エタノールに精油を垂らし、ガラス棒で撹拌する。
2 精製水を加え、さらによくかき混ぜる。
3 遮光ガラススプレー瓶に移し、ラベル(作成日、レシピ)を貼る。
※枕元などに軽くスプレーして、夜のリラックスタイムを楽しむ。

[使用上の注意]
基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。
精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
異常を感じた時は即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
衣服などへの色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
火気に注意すること。
長時間使用は控え、適宜換気を行う。
高温多湿を避け冷暗所保存。使用期限は約2~3週間。
アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2013.11.18 掲載


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