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お天気アロマテラピー

お天気香るコラム

Vol.33

2013.11.11

~山茶始開・地始凍・金盞香~

『山茶始開・地始凍・金盞香』な季節

色彩を失いゆく世界で漂い始める、小さなトゲが生えた“冬”の香り。鼻の奥をツーンと突き“立”てて、ちょっかいを出します。そんな『立冬』の悪戯にもめげず、けなげに咲く美しき景色があります。
「山茶始開<つばきはじめてひらく>」景色。山茶花の花が、静々と咲き始める街角。冬へと向かう曲がり角で、ほのかな香りがささやきます。控えめな名前に秘める華やかさに、くすぐられます。
「地始凍<ちはじめてこおる>」景色。冷たい夜空に乱れ飛ぶ、星たちのきらきらしたウィンクに、思わず息をのみ、ひしひしと身を固めて凍りつく大地。凍て空の吐息が、首筋に咬みつきます。
「金盞香<きんせんかさく>」景色。冬天に向けて、華奢なその手を真っ直ぐに伸ばし、純白の息吹を、黄色いトランペットの音色に乗せて、青空へと高らかに響かせる神秘の花、“金盞”こと水仙。厳しい冬に巻きつかれながらも、いつでも凛々と立ち続けるその姿に、勇気づけられます。

ふくよかな寝息を立てる大地から、目覚めるコロコロの土香月
月鈴虫の祝福が響く、今宵うたうは
十五夜の芋名月

北風小僧に背中をつつかれ、転がるトゲトゲの焦色月
黄昏のさび色が沁みる、今宵ひたるは
十三夜の栗名月

お山に田神様を見送りながら、ほころぶツヤツヤの笑顔月
落葉焚きの残り香が揺れる、今宵めでるは
十日夜の稲月見

3つのツキを手にする夜、素敵なことが降ってきそうな夜

『山茶始開・地始凍・金盞香』な季節のアロマテラピ

寒さが淡々と響き渡る透明な夜、月は凛々と気高く鳴きます。神秘のベールに包まれるお月さまを愛でながら、命の実りをお祝いするお月見としては、やはり“十五夜”が有名ですが、その他にも“十三夜”や“十日夜”といった収穫の感謝祭もあります。晴れて澄みわたる夜空に、これらの十五夜、十三夜、十日夜の月を眺めることができると、とても縁起がよいといわれています。実は、そんな3つの月をコンプリートする十日夜(今年は11月12日)が、いよいよやってきます。
ただし、十五夜の頃と比較して、この時季は10℃近く気温が低くなる夜もあります。是非、温かくして十日夜のお月見をお楽しみください。
静かに響く月明かりに、ホッとココアと、ぬくもり揺れるアロマキャンドルで、温かく優しい夜長を満喫してみてはいかがでしょうか?

ミステリアスな月夜に揺れる、メロディアスなアロマキャンドル

[使用材料]
ミツロウ(精製<白色>) 100g
キャンドル用糸芯 1本   キャンドル型(紙コップなど) 1個
精油20滴以下 <フランキンセンス7滴・スイートオレンジ8滴>

フランキンセンス
(^-^)…染み渡るような優しい温もりが心地いい、お香にも似たミステリアスな樹脂系の香り。冷えてかじかんだ心と身体を、柔らかく包み込み、じんわりと温めて解きほぐしてくれる精油。

スイートオレンジ
(^-^)…太陽の光と匂いを目一杯に吸い込んで弾けるフレッシュ感と、温もり溢れる優しい甘さを合わせもつシトラスの香り。暗く冷え込んだ心と身体に、明るい太陽を掲げ、温めてくれる精油。

[作成手順]
1 ミツロウをビーカーに入れ、湯煎にかけ完全に溶かす。
<暖色系のクレヨン(自然原料)を少量削って入れて着色すると、温かな視覚的効果も促す。>
2 割り箸で糸芯を挟み、型に固定したら、溶けたミツロウを流し込む。
3 粗熱をとり、周囲が少し白濁してきたら精油を加え、すべて固まったら型から外す。
※ キャンドルの揺らぐ炎のリズムや、暖色による視覚的な癒し効果にも期待できる。

[使用上の注意]
基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。
火気の使用、及び火傷などには十分注意すること。
精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
適度な換気を心掛け、長時間の使用は控えること。
衣服などへの色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
異常を感じた時は、即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2013.11.11 掲載


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