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お天気アロマテラピー

お天気香るコラム

Vol.32

2013.11.05

~立冬~

『立冬』な季節

「冬の気立ち初めていよいよ冷ゆればなり」
“冬”の白い煙がしなやかに“立”ち込めて、首元を撫でるように、ひんやりとまとわりつく『立冬』の時。
時雨の隙間に流し込まれる少し焦げ臭い斜陽に、目覚める無邪気な雪蛍。ふらゆらと揺れる白綿は、やがて白雪の六花へと姿を変えて、ちらゆらと舞い咲きます。
山や里では、華やかに咲かせた彩葉の宴が、いよいよたけなわ。次第に色が洗い流されていく中、落とされる白い霜と白い吐息と白い静寂。
そんな色を失いゆく世界でも、時に訪れる柔らかな日々。小さく咲かせる春の日和に、そっと心の結び目をほどかれて、思わず頬をすり寄せたりして…。
茜色の優しい陽射しに見守られながら、ふくよかな季節の扉が、少しずつ閉じられていきます。

鋭爪を突き立てる冷気に、吠え立てる狼犬の鋭牙
這いつくばる霜の声に、そそり立たせる野兎の耳
色無き世界を、一筋に切り立てる翡翠の流星

縮む太陽に突き立てる、純真な青き橘の矛先
きしむ青空に打ち立てる、鮮烈な赤き野茨の弾丸
霞む傷心に香り立つ、穏和な白き山茶の花煙

突き立てられる北風の銃口に、立ち向かう広い背中
塞がれる丸くて柔らかな日々に、立ち上げるシャープな襟元
引きずられるミルク色の闇で、奮い立てる真っ直ぐな視線

冷たく厳しい“冬”に“立”てられる、熱く力強い息づかい

『立冬』な季節のアロマテラピー

冬の香りがユラユラと漂い始めるこの時季。日本付近を低気圧が通過して発達すると、一時的に西高東低の気圧配置を形成します。すると関東平野などでは、“木”々の葉をカラカラに“枯”らす、冷たく乾いた北風がヒュルリンと吹き始めます。いわゆる「木枯らし」の季節の到来です。
そんな北風に凍みる空の下では、急激な気温低下や乾燥により、肌荒れはもちろん、かゆみも発生しがちです。寒さで皮膚の新陳代謝が抑制させられ、肌を守っている皮脂が減少してしまい、さらには、乾燥により肌の水分が失われるため、刺激に過敏になって、かゆくなるといわれます。
熱過ぎないお湯へ長湯にならない程度に浸かったら、風呂上りには乾燥が気になる部位へ保湿ローションやクリームを塗って、ケアしてあげるといいようです。
それではここで、水分と油分を同時に補給できるアロマボディークリームを作ってみましょう。
※尚、アレルギー性の皮膚炎やじん麻疹などは原因が全く別ですので、皮膚科を受診しましょう。

木の葉を枯らす北風で、肌を涸らさないためのアロマボディークリーム

[使用材料]
ミツロウ6g 植物油30ml<スイートアーモンドオイル>
フローラルウォーター10ml<ラベンダーウォーター>
精油4滴以下<サンダルウッド2滴・ローズオットー2滴>

サンダルウッド
(^-^)…隠し持つ大人の甘さとスパイシーさがちょっぴりセクシーな、お香のような香り。皮膚トラブルを改善し、肌を柔らかくする働きを持つ、美容にも力を発揮してくれる精油。

ローズオットー
(^-^)…しっとりとしたコクのある芳醇な甘さが包み込む、フローラルの香り。様々なスキンタイプに対応する、スキンケアに優れた精油。細胞の成長を促したり、炎症を抑制する力に期待できる。

[作成手順]
1 植物油とミツロウを入れたビーカーと、フローラルウォーターを入れたビーカーを湯煎する。
2 ミツロウが溶けたら、フローラルウォーターを加え、ガラス棒などでよく撹拌する。
3 クリーム容器に移し、あら熱が取れたら精油を加え、さらによくかき混ぜる。
※乾燥が気になる部分に薄く塗布して、事前にかゆみを緩和する。

[使用上の注意]
基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、使用を控えること。
敏感な部分へ塗布する場合、あらかじめ少量で試めすこと。
炎症がある部位には使用しない。
精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
異常を感じた時は即使用を中止し、水でよく洗い流す。(必要であれば医師の診察を受ける。)
衣服などへの色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
火気、火傷などに注意する。
高温多湿を避けた冷暗所で保存。使用期限は約2週間程度。
アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2013.11.05 掲載


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