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お天気アロマテラピー

続・お天気香るコラム

Vol.4

2014.05.29

~春の「雲」景 編~

~ 春の『雲』景 編 ~ 『春雲』ばなし

雲雀(ひばり)が放り投げる、ぴりぴりと輝く高声のビーズが、空一面に撒き散らかされる、うららかな春の日。青空には、ぼんやりとかかる、優しくてナイーブなソフトチュールのヴェール雲。恥ずかしがり屋な春空の素顔を、隠すかのようにして漂う霞雲。そして、時にぽこぽこと生まれ出て、楽しげな可愛らしい面持ちで、愛嬌を振りまく綿雲。次第に雲たちは、賑やかにおしゃべりを始め、空の表情は豊かに咲き出して、心うきうきと弾みだす季節がやってきます。
春の空にも多様な雲が浮かびますが、印象深いのは、ふんわりと空を覆うような、夢見心地で幻想的な霞雲。春香る雲景として忘れることはできないでしょう。春の訪れとともに、南からの暖かくしっとりとした空気に包まれるようになると、空には水蒸気が増えてくるため、薄い雲が広がったような春霞となるわけです。
それでも、やはり春をイメージさせる雲として、真っ先に目蓋に浮かぶのは、何といってもクリームソーダのバニラアイスのように、ぽわんぽわんと浮かぶ真っ白で柔らかな綿雲ではないでしょうか。春になると次第に日差しが強くなり、日中、地表がよく温められるようになると、そこに上昇気流が発生して、いわゆる積雲と呼ばれる雲が、空に浮かぶことが多くなるのです。

『春雲』ことば

◎ 春雲(はるぐも)…春色のメイクを乗せた明るい笑顔で、しなやかに優しく漂い始める雲。
◎ 芳雲(ほううん)…春のフレグランスをふんわりとまとった、華やかさと香しさあふれる雲。
◎ 絮雲(じょうん)…ふかふかなコットンボールを転がしたかのように浮かぶ、可愛らしい雲の玉。積雲。
◎ つみ雲(ぐも)…青空をぷかぷかと気持ちよさそうに流れる、白いマシュマロのような雲。積雲。
◎ 綿雲(わたぐも)…大空にぽこぽこと生まれる、どこか愛嬌があって人懐こい、丸く柔らかい白雲。積雲。
◎ 恵雲(けいうん)…彩花と若緑の春国を、しっとりと優しく濡らす雨雲。“恵”みの雨を運ぶ“雲”。
◎ 淡雲(あわぐも)…心地いい春の淡い夢に誘うかの如く漂う、すりガラスのように繊細な薄い雲。巻層雲。
◎ 薄雲(うすぐも)…春光が溢れ出す空を、柔らかくシフォンのように包み込む半透明な薄い雲。巻層雲。
◎ 鳥雲(とりぐも)…北へと旅立つ渡り鳥との、別れを惜しむ空に広がる、切なさがにじむ曇り雲。
◎ 鎌雲(かまぐも)…鎌風を振るい下ろし、時に牙を剥く雲。春疾風を呼ぶ、ちょっと危険な香りのする雲

『春雲』なウェザーアロマ

見渡せば、春霞の淡雲。紗のかかった幻想的な風景で、夢見心地へと誘います。そんな春が煙る空のおかげで、私たちの心と身体もちょっぴり視程不良。春の空と同じく、ぼんやり霞んでしまいます。
見上げれば、春天の浮雲。次々に顔を覗かせては、あっち行ったりこっち行ったり、ふわふわと漂います。そんな風まかせな“お気楽雲”たちは、私たちの気持ちまでも、一緒にぷかぷかと空に浮かべてしまいます。
“春眠暁を覚えず”。日本列島が、緩やかに春の移動性高気圧に浸されれば、優しい温もりが心地よい晴れの天気が広がり、春の時が穏やかに流れゆくと、うっかり朝寝坊なんてことも起こりがちです。ゆったりとした春の柔らかい世界に浸って、リラックスするのも大切ですが、春のバスタブに浸かり過ぎると、集中力は低下してしまい、心と身体がふやけてしまうかも。加えて、五月病などといわれる春の病が、しっぽを引きずる時季でもあるので、注意が必要です。
そんなこの季節、思いのほか気持ちがゆるゆるに溶けてしまい、スイッチが上手く入らなくなってしまったなら、気持ちを引き締めてくれるような香りの精油を使用したアロマクラフトを作成して、リセットしてみてはいかがでしょうか。

シャープな香風でリフレッシュ、“モヒート”風アロマカーテン

[使用材料] 
・リボン 1~2本(適度な長さと吸湿性のあるもの)
・安全ピン1~2本
・精油 1~2滴<ライム1滴・スペアミント1滴>

ライム 
(^-^)…シャープなキレ味とオシャレな苦味、そして、微かに漂わせる甘さの誘惑が癖になるシトラスの香り。ぬるま湯に浸かって鈍った感性をきりりと引き締め、集中力を取り戻してくれる精油。
スペアミント
(^-^)…澄みわたる爽快感が次々と湧き出すミントの香り。炭酸水のような弾ける透明感で、春の緩みがちな心と身体をリフレッシュさせてくれる精油。

[作成手順]
① リボンに精油を垂らす。
② リボンにしっかり精油が染み込んだら、安全ピンなどでカーテンに装着する。
③ 窓を開けて空気の入れ替えをしながら、吹き込むアロマな風で心身ともにリフレッシュ。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
・長時間の使用は控えること。
・カーテンなどへの色や香りの染みつきや汚れ、安全ピンなどによる破損には十分注意すること。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・異常を感じた時は即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・安全ピンなどによるケガに注意。・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2014.05.29 掲載


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