お天気香るコラム

Vol.1

2013.04.01

はじめに

私たちは、太陽の周りをテクテクと一回りする地球の上で、様々に移りゆく景色を小さな窓から覗きながら暮らしています。いわゆる“二十四節気・七十二候”で飾り付けられた一年の上で、四季折々に繰り広げられる“気・候”に揺られながら生活しているのです。 このコラムでは、そんな多様な表情を浮かべる季節の欠片を拾い歩きながら、ちょっぴりアロマの魔法を振りかけて、心と身体がホッと一息つけるような、日常の隙間を演出していきたいと思っております。ささやかなブレイクに、一杯のカフェオレとともに是非お召し上がりくださいませ。

『清明』な季節

清らかに、そして、滑らかに流れる空気が心地よく寝そべる季節。まぶたに寄りかかる明るい陽射がやさしく揺れる季節。いよいよ待ちに待った“清明”に満ちる季節の到来です。

エネルギーを秘めながら硬く握りしめていた花の拳。
大切に、大切に…ポケットへ忍ばせてきた希望の拳。
この瞬間にかけるかのように、一気に開かれる拳。
円清に高々と伸ばした腕の先には、眩しく弾け咲く手のひら。

“春に三日の晴れ間なし”、“花嵐”、“花冷え”、“花曇り”…。
ふてくされた春が、降らせる困難の雨。
希望の色香を放つ花は、灰色をべったり張り付けた泣き空でさえ、美しいコントラストに変えます。

そして、訪れる出発の時。
決意へと昇華した花は、和風に撫でられてハラハラと舞いながら、静かにエールをおくります。
きっと、「大丈夫」だと。

『清明』な季節のアロマテラピー

清々しい空気と明るい日射しに包まれる日々は、まさに新たなスタートを切るのにぴったりな季節。元気に満ち溢れ、俄然やる気が出てきます。でも、張り切って頑張り過ぎてしまうこともしばしば(>_<)。緊張して強張った心と身体に、一時の安らぎをプレゼントしてあげましょう。ここでは、そんな時に活躍してくれる香りの楽しみ方をご紹介します！

『清明』な季節のアロマテラピー

［使用材料］
ハンカチ・ティッシュペーパー　１枚
カモミールローマン精油　１滴

カモミールローマン　
（＾－＾）…緊張で高ぶるガサついた心と身体に、優しく潤いを補給してくれる。眠れない時や気持ちの整理がつかないような時に、オススメの精油。

［作成手順］
１　ハンカチ・ティッシュに、精油を垂らす。
２　ハンカチ・ティッシュについた精油の香りを嗅いで楽しむ。
３　長時間持続して行うことはせず、短時間の使用に止める。

［使用方法］
過緊張状態が続いてしまった時、精油の香りを嗅いでリラックスする。
リラックスして心身の強張りをやさしく解きほぐすことで、心身ともにリセットすることができる。

［使用上の注意］
原液が肌に付かないように注意すること。（万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。）
ハンカチにシミなどが付着することがあるため、専用のものを用意するとよい。
異常を感じた時は、即使用を中止すること。（必要であれば医師の診察を受ける。）
アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

ささやかなコラムですが、皆様の心と身体がフッと軽くなる瞬間を、ほんの少しでもお届けできたなら嬉しく思います。
末永くお付き合いいただけると幸いです。どうぞ宜しくお願い申し上げます。