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お天気アロマテラピー

お天気香るコラム

Vol.25

2013.09.17

~彼岸~

『彼岸』な季節

本格的な秋へと向かう分岐点をまたいだ一週間、『秋彼岸』。日本の四季のターニングポイントをわかりやすく示した雑節<八十八夜、土用、二百十日など>の1つであり、秋分の日の3日前を“彼岸の入り”、3日後を“彼岸の開け”とした、ご先祖様のご供養にお墓参りへと出向く時季です。そもそも彼岸は、仏教にまつわる言葉で、煩悩の世における生と死の狭間で流れる混沌の、対岸にある、いわゆる“悟りの境地”のことを指すと言われています。
「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、この時季を境に、清涼な空気と感傷的な気分に、じんわりと浸されるようになります。浮かれて踊り明かした熱気が幻影へと変わり、ぽっかりと空いたその隙間を、ひんやりとした物寂しい風がくぐり抜けるのです。
西空の奥深くで勇壮に燃える夕火。夕紅に染め上げられるアキアカネの背中。飛び火して炎を立ち上げる彼岸花の妖炎。焦げ付きながら背を伸ばす影法師のため息。センチメンタルな季節が、今始まります。

月の光に磨かれて泳ぎ出す、月鈴児の羽のうた
艶めく闇に膨らませる、清澄な丸い覗き窓
晴名月の、ふくよかな香り

月夜に張り付けた楮紙に広げる、おぼろげな記憶
夢の煙が立ち込める、月色ににじむ秘密の部屋
曇名月の、ゆるやかな香り

蘇るクモの巣で跳ね上げる、月雫の涙花火
濡れた風聞草がこぼす、紫色の小さな吐息
雨名月の、しなやかな香り

秋名月の、美しき香り

『彼岸』な季節のアロマテラピー

そんなセンチメンタルな秋彼岸ですが、月の透き通る肌がとても美しく映える時季でもあります。今月19日<2013年>は旧暦8月15日、いわゆる十五夜にあたり、お月様が満面の笑みを夜空に浮かべる日になります。月明かりの下、お団子をお供えし、秋の七草<芒、萩、葛、桔梗、藤袴、撫子、女郎花>などを飾ってのお月見。ゆったりと流れる時間は、実に豊かなものです。
お月見を演出する秋の七草はあまりにも有名ですが、この他にも注目される秋の草花があります。それが、セイタカアワダチソウ、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ、イラクサなどです。実はこれらは、秋の花粉症の原因とされる草花なのです。春と秋に七草があるように、春と秋に花粉症もあります…。特に、秋風がススキを揺らし、名月が浮かぶような日は、思いのほか乾燥しており、秋雨にススキが濡れる、雨月が浮かぶような日よりも、花粉が舞いやすいため注意が必要でしょう。
今回は、そんな秋に咲き乱れる花粉症へ立ち向かう、お天気アロマをお届けします。

降り注ぐ秋花粉から、香りのフードでしっかりガード

[使用材料]
洗面器 1つ
精油 1~3滴<ラベンダー1滴・ラベンサラ1滴>

ラベンダー
(^-^)…爽やかに漂う程よい甘さに、身体を委ねたくなるようなフローラルの香り。花粉症で、ヒリヒリする鼻の炎症を緩和してくれたり、イライラする心の炎症も鎮静化させてくれる精油。

ラベンサラ
(^-^)…シャープなキレ味が心地いい、スッキリとしたハーブの香り。花粉症に対する抵抗力を高めてくれたり、鼻づまりの改善や、呼吸器系の不調をも軽減してくれる精油。

[作成手順]
1 洗面器に熱い湯を張り、そこに精油を垂らす。
2 タオルを被り、蒸気とともに立ち上る精油の香りを吸い込むと同時に、スチームを浴びる。
3 香りが弱くなったら、精油ではなく熱湯を注ぎ足す。

[使用上の注意]
基本的に、妊婦・授乳婦・乳幼児・高齢者・敏感肌・高血圧・癲癇・腎臓疾患・アレルギー・喘息などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認しておくこと。
原液が肌に付かないように注意して作業すること。万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。
目は閉じて行うこと。
喘息や咳がみられる場合は行わないこと。
皮膚への刺激がないか確認しながら、慎重に行うこと。長時間の使用も控える。
シミや香りが付着することがあるため、容器などは専用のものを用意するとよい。汚れにも注意。
異常を感じた時は即使用を中止し、水でよく洗い流す。(必要であれば医師の診察を受ける。)
お湯で火傷をしないように注意すること。
アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2013.09.17 掲載


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