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お天気アロマテラピー

お天気香るコラム

Vol.46

2014.02.10

~東風解凍・黄鶯睍睆・魚上氷

『東風解凍・黄鶯睍睆・魚上氷』な季節

春の記憶を呼び覚ますほの暖かい風が、頑なに閉ざしてきた川や滝、池や湖の氷を、ゆっくりと解かしていく「東風解凍<はるかぜこおりをとく>」の候。“梅(うめ)東風(ごち)”吹き、“桜(さくら)東風(ごち)”吹いて、“雲雀(ひばり)東風(ごち)”吹けば…、次第に、私たちの固まった心と身体も優しく解けていきます。
木陰に隠れた鶯(うぐいす)が、少しうわずった鳴き声で、恥ずかしげに春を響かせる「黄鶯睍睆<うぐいすなく>」の候。まだ幼くてぎこちない歌声が、ちょっぴりくすぐったくて、思わず笑顔がこぼれます。
日溜りの暖かさに、水溜りのひび割れた氷の隙間から、魚が思いきり飛び上がり春を喜ぶ「魚上氷<うおこおりをいずる>」の候。春の兆しに、私たちの眠っていた力も次第に跳ね上がります。
絡みつく冬の束縛で、凍りついていた“スプリング”が、ようやく解き放たれる時季。縮こまりながらも、耐え忍び溜め込んできた瞬発力が、一気に突っ張って跳ね上がる、若い生命の煌めきが弾けて飛び散る、春立つ日。
潤いが弾ける花蕾の艶肌が“張(は)る”季節、生命が満ちる春。光が満ちて新生の素肌が“晴(は)る”季節、生命が眩い春。希望で膨らんだ幼芽の柔肌が“発(はっ)する”季節、生命が翔る春。様々な“はる”が見せる、春の生命力。

春香に解(ほぐ)される、凝り固まった無情の独言
剥き出しの大地を包み込む、微笑みの笛音
溶けだした粉砂糖に、芳しき風色

春暁に解(ほど)ける、閉じ込められた生命の歌声
小刻みなリズムで駆け上る、幼(いたい)気(け)な羽音
膨らみだしたお日様に、人懐こい鶯色

春光に解(ほつ)れる、止められた白滝の時間
季節の融点をすり抜ける、シルクの流音
弾みだした魂に、煌めきの鱗色

春と冬とが解(わか)りあえる“春寒(しゅんかん)”、冬と春との和解(かい)の“瞬間(しゅんかん)”

『東風解凍・黄鶯睍睆・魚上氷』な季節のアロマテラピー

早春の香りに誘われて、低気圧もお出掛けする機会が多くなるこの時季。低気圧が日本の南海上を、急発達しながら東寄りに進む時は、太平洋側では寒気を引き込み、湿った大雪になるといった特徴がある一方で、低気圧が日本海上を、急発達しながら東寄りに進む場合は、低気圧に向かって、勢いよく南寄りの風が吹き込むため、日本列島には温かくて強い南風が吹き付けて、全国的に大荒れの天気になるといった特徴があります。いわゆる、この風が一定の基準を超えると“春一番”となるわけです。ちなみに、その一般的な目安となる基準としては、「“立春”から“春分”までの期間、日本海を発達しながら進む低気圧に向かって最初に吹き込む、風速8m/sを超える南寄り(東南東~西南西)の気温を上昇させる風。」というように定められています。
この春一番が与える心身の不調は様々ありますが、最も象徴的な症状といえるのが、何といっても花粉症でしょう。春一番により気温は一気に上昇して、花粉が大量に放出され、さらには強風が吹き荒れることで、広い範囲に花粉を撒き散らかすのです。
今回は、そんな花粉の飛散による不調を緩和するアロマテラピー対策をご紹介しましょう。

スッキリ!シャッキリ!! グッドモーニングアロマシャワー

[使用材料] 
・精油 3滴以下<ユーカリ1滴・パイン1滴>

ユーカリ 
(^-^)…透明な空気感が冴え渡る、鼻を突き抜けるミント系の香り。花粉症シーズンの到来による、呼吸器系の不調を緩和するだけでなく、気持ちまでスッキリと気分転換させてくれる精油。
パイン
(^-^)…森林の息吹に洗われるかのような清涼感のある樹木の香り。舞い上がった花粉で、もやもやしてしまった鼻や、ぼんやりしてしまった気分を、シャッキリと立て直してくれる精油。
[作成手順]
① 身体に付かないように気をつけながら、シャワールームの床端に精油を垂らす。
② シャワーを浴びながら、蒸気とともに芳香成分を拡散させる。
③ スッキリとした香りを吸い込んで、心身ともに引き締め、シャッキリと一日をスタート。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
・適度な換気を心掛け、長時間の使用は控える。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・異常を感じた時は即使用を中止し、水でよく洗い流す。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・浴室内における床などへの精油の使用について、変質などの恐れがある場合は行わないこと。
・色や香りの染みつき、汚れには十分注意する。・喘息や咳などがみられる場合は行わないこと。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。


2014.02.10 掲載


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