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お天気アロマテラピー

お天気香るコラム

Vol.20

2013.08.12

~涼風至・寒蝉鳴・蒙霧升降~

『涼風至・寒蝉鳴・蒙霧升降』な季節

いまだ冷める仕草を見せない熱の中でも、“立”ちのぼる陽炎に夏の生きざまがにじみ始めます。切なく揺れるその姿に少しだけ酔いながら、“秋”の気配をふと感じるのです。そんな秋の気配が「立秋」にはあります。
夕暮れにくすぶる夏の残り火を、慰めるように優しく舐める涼やかな微風。「涼風至<すずかぜいたる>」夏を冷ます、秋の気配です。
蒼き樹海に“寒蝉”の鳴き声が沈むと、蒼き天海へはお月様の微笑が昇ります。「寒蝉鳴<ひぐらしなく>」夏を沈める、秋の気配です。
やがて、夜をまたいだ太陽が夜明けを知らせる頃、落ち着きを取り戻してヒンヤリとたたずむ朝の空気を、ユラユラと漂うクラゲのように立ち込める“霧”の世界。「蒙霧升降<ふかききりまとう>」夏を幻へと変える、秋の気配です。
涼風に揺れる風鈴の“ルルリラ”音と、涼しげに響くヒグラシの“カナカナ”声に、ちょっぴり寂しさを感じ始め、短い夏の思い出は、秋の入り口に漂う霧に巻かれて切ない夢に変わる、心がギュッと締め付けられるような季節です。

夏香の花火が落としていく、静寂の音色
夏色の雫がこぼれていく、太陽の大花
夏の背中に哀愁が張り付いて、少しだけ焦げるころ

夏香に涼風を呼び込む、ヒグラシの艶歌
秋色の扉をノックする、ツクツクボウシのリズム
夏と秋とにサンドイッチされて、少しだけ戸惑うころ

秋香を漂わせる、細いコスモスの首筋
秋色をこぼした空で、跳ね出す子羊の群れ
秋が香る色彩に憧れて、少しだけ着飾るころ

テクテク歩く季節の上で、語られる小さなメッセージ

『涼風至・寒蝉鳴・蒙霧升降』な季節のアロマテラピ

暦の上では、次の季節へのページがめくられ、新たに紡ぎ出される秋物語。
そんな秋が立ち上がり始める季節ですが、熱を溜め込んだ夏が冷めるのには、まだ少し時間がかかりそうです。よって、エアコンなどの冷房器具が大活躍する日々も続くでしょう。
そこでやはり引き続き心配なのは、手足の冷えによる血行不良などを原因とした、肩こり・腰痛・頭痛・胃腸系の不調・不眠・倦怠感・生理不順などといった、いわゆる「冷房病」です。エアコンの温度を高め(28℃程度)に設定することや、服装で調節することなどで簡単に予防できますが、うっかり冷え過ぎてしまったら、アロマの足浴で心身ともに温めてみるはいいかがでしょうか?

サディスティックな冷風に立ち向かう、アロマティックな足湯

[使用材料]
大きめの容器 <たらいやバケツなど>
精油 <クラリセージ1滴・ジュニパーベリー1滴>

クラリセージ
(^-^)…ほんのりと漂う甘さが心を落ち着かせてくれる、どこか温もりを感じるハーブの香り。心を温かく包み込んでくれると同時に、冷えた身体も血行を促しながら、ジンワリ温めてくれる精油。

ジュニパーベリー
(^-^)…瑞々しい緑のトンネルを潜り抜けるような清々しい森の香り。冷えて滞った血液の循環を促進したり、体内の老廃物を排出させる働きにも優れた精油。

[作成手順]
1 たらいやバケツなどの大きめの容器に適温の湯を張り、そこに精油を垂らす。
2 よくかき混ぜたら、足首が隠れるくらいまで浸す。
3 ゆったりとした気持ちで、5分程度足浴する。

[使用上の注意]
基本的に、妊婦・授乳婦・乳幼児・敏感肌・高血圧・癲癇・腎臓疾患・アレルギー・喘息などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。特に、妊婦・腎臓疾患の方は使用を控える。
クラリセージの精油は、以下の点に注意すること。(眠気を誘いやすい。アルコールとの相性が悪い。多量使用で吐き気や頭痛を引き起こすことがある。)
原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
長時間の使用は控えること。
シミや香りが付着することがあるため注意すること。容器などは専用のものを用意するとよい。
異常を感じた時は、即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2013.08.12 掲載


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