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お天気アロマテラピー

お天気香るコラム

Vol.19

2013.08.05

~立秋~

『立秋』な季節

「初めて秋の気立つがゆゑなればなり」
大活躍してきた夏の出番も、そろそろクライマックスを向かえる今日この頃。次の主役に“立”候補すべく腰を上げるのが、爽やかな笑顔が素敵な“秋”です。
大きく大きく膨らんで、日本列島を飲み込んでいた熱気のかたまり、太平洋高気圧バルーン。そんな巨大な夏の風船でも、忍び寄る秋がこっそり針で小さな穴を開けると、少しずつしぼみ始めます。ホオズキのように燃え上がる情熱的な赤い太陽は、いまだ冷めることはなくとも、放つ眼光には陰りが見え始めるようになるのです。ふと気が付けば、いつしか背の高い入道雲の肩に、舞い降りる天使の羽根雲。ヒグラシは自慢の高温ボイスで、涼しげな歌声のシャワーを降らせながら、火照った世界をゆっくりと冷やします。
大切な人を、うだるような暑さの中で見舞う季節から、短い夏の暑さを名残惜しみながら見舞う季節へと移りゆくターニングポイント、「立秋」です。

丸い木漏れ日が転がる、ニイニイゼミの森
キラキラと飛び散る、ライム色のしぶき
雨上がりの水たまりを蹴飛ばして咲かせる、メリッサの香り

眩しい力が立ち上がる、ミンミンゼミの森
サンサンと吹き出す、レモン色の噴水
青天井に入道雲を目覚めさせる、ローズマリーの香り

涼風に優しく揺れる、カナカナゼミの森
ユラユラとねじれる、オレンジ色の渦巻き
遊び疲れた子どもを眠りへと導く、カモミールの香り

ツクツクボウシの森に沈む、ひと夏の香り

『立秋』な季節のアロマテラピー

うたた寝する窓際に、吹き込む夕風の香り。鼻に寄り添う、優しくもちょっぴり寂しげな藺草の香り。高らかに響くヒグラシの歌声が、青白くにじむ夕暮れの香り。そんな心を揺らす懐かしい香りに、胸を焦がす切ない思い出が重なるのが、「立秋」の頃。
匂いが記憶を呼び起こすのは、鼻に潜り込む香りが脳ミソに飛び込み、理屈抜きで感情や記憶へダイレクトに繋がるからだといいます。つまり、嗅覚は自らの心に、最も正直に響く感覚なのです。
今回は、夕暮れの少し焦げくさい太陽の下で、背伸びした夏草を撫でる風に、一瞬感じる涼香をイメージした、ほんのり切ない8月のアロマ<イメージフレグランスコレクション第5弾>をお届け。
網戸をくぐり抜ける夕風にそんな香りをトッピングして、過ぎゆく夏の思い出に浸ってみませんか。

夏の思い出を追い越す、秋香の涼風

[使用材料]
精製水 45ml ・ 無水エタノール 5ml
精油 10滴以下<レモングラス4滴・ローズマリー4滴・ネロリ2滴>

レモングラス
(^-^)…野原の力強いグリーンの香りに、レモンフレーバーを振りかけたようなフレッシュな香り。元気よくそそり立つ夏草を、爽やかに吹き抜ける野風をイメージさせるような精油。

ローズマリー
(^-^)…目が覚めるようなシャキッと感が気持ちいいハーブの香り。夏の名残で澱んだ空気の塊を、清々しく吹き抜ける風がクリアに洗ってくれるようなイメージの精油。

ネロリ
(^-^)…弾けるシトラスのフレッシュ感に、優美な甘さを忍ばせるフローラルの香り。オレンジ色に色づいた夏の終わりの太陽が、ほんの少し覗かせる甘い表情をイメージさせるような精油。

[作成手順]
1 無水エタノールに精油を垂らし、ガラス棒でかき混ぜる。
2 精製水を加え、さらによくかき混ぜる。
3 遮光ガラススプレー瓶に移し、ラベル(作成日、レシピ)を貼る。
※網戸などに軽くスプレーして、香る涼風を楽しむ。虫除けの作用にも期待できる。

[使用上の注意]
基本的に、妊婦・授乳婦・乳幼児・高齢者・敏感肌・高血圧・癲癇・腎臓疾患・アレルギー・喘息などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認しておくこと。
原液が肌へ付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
長時間の使用は控えること。
異常を感じた時は、即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
冷暗所保存、使用期限は約2~3週間(早めに使い切る)。
アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2013.08.05 掲載


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