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お天気アロマテラピー

お天気香るコラム

Vol.15

2013.07.08

~温風至・蓮始開・鷹乃学習~

『温風至・蓮始開・鷹乃学習』な季節

“暑”く騒がしい真夏の使者が、“小”さなささやきで耳元をくすぐり始める頃。
きしみながら、ゆっくりと大きく割れ始める太陽の瞼。瞳から生まれる強い光に乗って、待ちきれずに鋭く切り込む、夏香をまとった火照り風。起き抜けのショボショボするへなちょこなまつ毛と、ひどい寝癖でそっぽを向いたあっちこっちな猫っ毛を、悪戯にフラフラと揺らします。そして、かたわらには、そんな真夏の目覚めを見つめながら、清らかな笑みを浮かべる、美しき花の立ち姿。
そんな、開き始めた真夏の風景を、暦の上では次のように歌います。
尖らせた口元から豪快に吐き出される暑い風が、私たちを撫で上げるように吹き付ける、「温風至<あつかぜいたる>」の歌。ピンク色のチークを乗せた頬を緩ませながら、ゆっくりと解きほぐされて開きゆく、清々しい蓮華、「蓮始開<はすはじめてひらく>」の歌。鷹の幼鳥は天高くを望み、小さな翼を大きく広げて、ぎこちなくも力強いストロークで、夏色に染まる空を滑り始める、「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」の歌。
いよいよ真夏のジューシーな香りの魔法が漂い始め、全てを開放的に弾ませる季節の到来です。

太陽が踊る国へと向けられる、一直線の滑走路
下から順にカウントされる、赤黄白のスタートシグナル
抱えた志を青空に透かして、輝ける季節を告げるタチアオイ

森をぎこちなく泳ぎ始める、よじれた幼い旋律
ミントグリーンのTシャツに弾ける、無邪気な水玉模様
秘めた力を青空に打ち上げて、生き急ぐ季節を告げるミンミンゼミ

前線が振りかざす古刀の、鈍色な光との別れ
夕立が忍ばせる新刀の、鋭利な光との出会い
神立雲を青空に組み立てて、とんがった季節を告げるカミナリサマ

光が漏れる鍵穴に、そっと差し込んでみる梅雨開けの鍵

『温風至・蓮始開・鷹乃学習』な季節のアロマテラピ

スロットル全開の夏空から噴き出される温風♪が、勢いよく滑り込む部屋で、水色のカーテンが大きくひるがえる時、いよいよ梅雨明けを向かえます。そして、軒下で揺れる風鈴の音風♪♪は、真白な“のっぽ雲”にかけられる五線譜のハシゴの上を、広がる真青へ向けて全速力で駆け上ります。真夏の短編小説を、目一杯に楽しむためのスタートダッシュです。
今回は、覆い被さる熱気を涼気に変身させてくれるような、7月にぴったりなアロマをお届け。ウェザーアロマセラピストお薦め、季節のイメージフレグランスコレクション第4弾をどうぞお楽しみください。うちわの風に7月のアロマを乗せて、黄昏に沈む窓際で夕涼みといきませんか?

夏の微熱に回しかける、涼風シロップ <7月のイメージフレグランス>

[使用材料]
うちわ 1枚 
封筒などの袋<大> 1枚
カット綿<厚め> 1枚
精油 <レモン2滴・ユーカリ2滴・ジュニパーベリー2滴>

レモン
(^-^)…クリアなしぶきが弾け飛ぶ、フレッシュ感抜群のサッパリとしたシトラスの香り。夏の誘惑にのぼせてしまった頭を、キリリとシャープに引き締めて、冷静さを取り戻してくれる精油。

ユーカリ
(^-^)…鼻に飛び込むヒンヤリとした清涼感が、気分爽快な香り。とぐろを巻く夏の熱気に、散漫する心と身体を拾い集め、集中力を復活させてくれる精油。

ジュニパーベリー
(^-^)…緑風で全てを洗われるかのような、爽やかでクリーンな森林の香り。太陽のペースに飲まれ、だるさを引きずる心身に元気を取り戻し、リスタートをサポートしてくれる精油。

[作成手順]
1 手に付かないよう注意しながら、厚めのカット綿に精油を垂らす。
2 しっかりと精油が染み込んだら、うちわとともに大きめの封筒に入れる。
3 うちわに香りが移ったら取り出し、軽く扇いでほのかな涼香を楽しむ。

[使用上の注意]
基本的に、妊婦・授乳婦・乳幼児・高齢者・敏感肌・高血圧・癲癇・腎臓疾患・アレルギー・喘息などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認しておくこと。
原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
長時間の使用は控え、適宜、換気を行うこと。
異常を感じた時は、即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
色や香りなどが染み付く恐れがあるため、専用のものを用意するとよい。汚れにも十分注意。
アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2013.07.08 掲載


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