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お天気アロマテラピー

お天気香るコラム

Vol.44

2014.01.27

~節分~

『節分』な季節

容赦なく切りつける寒さに、きつく結んでいた凍える唇が、緩やかにほどけて優しく“分”かれる、季“節”の結び目。『節分』。
元来、雑節(「お天気アロマコラム5参照」)である「節分」は、季節を分ける節目を示していたため、4つの季節の扉が開かれる前日、すなわち、立春・立夏・立秋・立冬の前日に、それぞれ置かれていました。現在の節分が、立春の前日にのみ存在しているのは、一年の始まりを春の始まりである立春<立春正月>とした、旧暦の名残だといわれています。一年を締めくくる薄暮の時であると同時に、生命が目覚め始める早暁の時として、特に大切にされてきた節分なのです。
冬の尖ったくちばしにつつかれ、雪の煙幕に目を塞がれて、香りのない世界に溺れながらも、ようやく辿り着いた“寒の出口”。白々と淡々と流れる春の夜明け前。新たな出発を目前に、自らに咲かせる、ほんのりと色づいた微かに香る花の蕾を、大事に内ポケットへ潜ませて、見上げる静かな一枚の空。まだ、少しだけ震える心をギュッと握りしめ、踏み出すつま先の尖がりに、迷いはありません。 

ほどける瞼「まぶた」に、日だまりの香り
フワフワと、あくびをひとつ
眠りが支配する季節の出口

痩せ細る小枝に、寄り添う小鳥
ルラルラと、口笛をひとつ
無情にきしめく季節の出口

滑り出すマフラーに、北風の苦笑
フルフルと、鼻うたをひとつ
寒が爪立てる季節の出口

笑顔が咲き誇る季節の入口

『節分』な季節のアロマテラピー

そもそも、季節の節目には邪気が漂うとされてきたようですが、特に、旧暦において一年の締めくくりであった大晦日<春の節分>には、邪気<鬼>を払って、新しい良い年を迎えたいという強い願いがあったため、各地に様々な風習が生まれたのではないでしょうか。現在でも、豆で鬼の目を打って滅ぼす“豆<魔目・魔滅>まき”や、いわしの頭を焼いて鬼が苦手とする柊の枝に刺して飾る“やいかがし”などといった、邪気<鬼>をはらう習わしが残っているのは、ご存じの通りです。
その昔、外国では、邪気をはらう魔除けの神聖な植物として、ローズマリーやサイプレス、ゼラニウムなどが植えられ、重用されたそうです。
季節の変わり目、お天気の変わり目には、やはり体調を崩しやすくなるもの。つまりは、鬼のイタズラに悩まされるもの。含有成分αピネンが、菌を寄せ付けにくくするとされるサイプレスや、含有成分1.8-シネオールが風邪っぽさを改善するといわれるローズマリー・シネオールなどといった、古くは邪気をはらうとされた植物から抽出される精油を使用して、早春の寒鬼に負けない、アロマ的節分アイテムを作成して、アロマ的鬼退治を試みてはいかがでしょうか。

魔除けのアロマ柊 ~春雪仕立て~

[使用材料]
柊の枝葉 1本
コットンボール<厚め> 3つ
精油 5滴以下<ローズマリー2滴・サイプレス3滴>

ローズマリー
(^-^)…身体の芯にまで切り込むシャープでキレのある、すっきりとしたハーブの香り。季節を分ける節目で、どんよりとしがちな体調を弾き飛ばし、しゃきっとリセットさせてくれるような精油。

サイプレス
(^-^)…偉大な森林の力に守られているかのようにも感じる、樹木の香り。鬼にいたずらされて、けだるさが抜けない心と身体を、きりっと引き締め、前を向かせてくれる精油。

[作成手順]
1 精油が手に付かないよう注意し、コットンボール1つに対して、精油を1~2滴程度垂らす。
2 しっかり精油が染み込んだら、柊の葉の棘にコットンボールを絡ませる。棘に注意すること。
3 玄関やお部屋など(子どもやペットの手の届かないところ)に飾る。

[使用上の注意]
基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
異常を感じた時は即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
適度な換気を心掛けること。
アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2014.01.27 掲載


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