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お天気アロマテラピー

お天気香るコラム

Vol.22

2013.08.26

~綿柎開・天地始粛・禾乃登~

『綿柎開・天地始粛・禾乃登』な季節

尻尾の長い“暑”さの病に、ようやく記される“処”方箋。熱を冷ます涼薬を、早速ゴクリと飲み込みます。いまだ夢うつつの「処暑」の窓際で、のぼせあがってグルグルと回るメリーゴーランドな頭でも、少しずつ取り戻す冷静さの中で、着実に進んでいた実りの季節に気づき、驚かされます。
夏の太陽で熱せられ続けたフライパンの上で、今まさに大きく弾けて飛び出す“ポップコットン”。「綿柎開<わたのはなしべひらく>」。紡いだ真っ白な木綿糸で繋がれる秋の結び目。
夏が大騒ぎして膨れ上がった暑さの洪水もようやく引き始め、改めて押される季節のリセットボタン。「天地始粛<てんちはじめてさむし>」。虫の声とともに、ゆったりと流れ始める秋の涼川。
夏の稲妻が大事に育んできた、太陽色に染められて幸せ太りした稲穂。「禾乃登<こくものすなわちみのる>」。空を泳ぐ赤トンボの群れも、実りの季節を祝福して宙返りする秋の宴。
やがて訪れる収穫の季節を前に、改めて自然の仕事に感謝しながら、大地にそっと触れてみると…。漂い始める秋の切なさの中にも、柔らかく包み込まれる愛おしさを感じます。

ねじれて転がり絡みつく、ワガママ“台風”のバラ線
ススキの産毛をキラリと揺らす、風鎮めの祈り
野分晴れの軒先にこぼれる、ため息の雫ひとつ

黄金の海で遊ぶ小波に、ぬくい涙を浮かべる日
祈りと試練をよじ登って出会えた、“金風”の姿
笑い顔と泣き顔が踊る、煌めきの収穫祭

祭りの後の静けさに、薄れゆくレンズ越しの記憶
ポケットからこぼれ落ちる、哀愁香る丸い星砂
“色無き風”に染められる、少しだけカサついた頬

高天をすりぬける、不完全な風笛の七変化

『綿柎開・天地始粛・禾乃登』な季節のアロマテラピ

この期間中、立春をスタートしてから210日目を迎えます。雑節でいう、いわゆる「二百十日」です。稲などの農作物にとって集大成を迎える大事な時期ですが、実はこの「二百十日」をはじめ、「八朔(旧暦8月1日~新暦9月8日頃~)」、「二百二十日」は、台風が農作物に甚大な被害を及ぼすとされる、農家にとっての“三大厄日”として、警戒が呼びかけられている日なのです。
富山市八尾町では、9月1日からの3日間、台風被害からの無事と農作物の豊作を願う、「おわら風の盆」という、穏やかで優雅な風鎮めの踊りが行われます。
台風による農作物の被害も深刻ですが、私たちの心身に及ぼす影響も心配です。嵐の接近により発生する精神的不調、身体的不調は多々ありますが…、今回は、急激な気圧低下や緊張感・不快感などのストレスに伴う偏頭痛、また、それにより誘引される吐き気をケアするお天気アロマをご紹介します。

吹き乱された身体を慰める、風鎮めの香り

[使用材料]
マグカップ 1つ
精油 <ペパーミント1滴・ラベンダー1滴>

ペパーミント
(^-^)…霧で霞んだ世界を一気に突き破る、クールな爽快感が止まらない香り。台風が運んでくる蒸し暑さなどによる不快感をリセットし、ストレスを予防。発生してしまった痛みを緩和する作用にも優れる精油。

ラベンダー
(^-^)…走りがちな心と身体に、柔らかい甘さが優しく寄り添うフローラルの香り。緊張感によるストレスを緩和して、偏頭痛を事前にバリアー。引き起こされた痛みを鎮める作用にも期待できる精油。

[作成手順]
1 マグカップに熱い湯を張り、そこに精油を垂らす。
2 蒸気とともに立ち上る精油の香りを嗅ぐ。
3 香りが弱くなったら、精油ではなく熱い湯を注ぎ足す。

[使用上の注意]
基本的に、妊婦・授乳婦・乳幼児・高齢者・敏感肌・高血圧・癲癇・腎臓疾患・アレルギー・喘息などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認しておくこと。
目は閉じて行うこと。
長時間の使用は控えること。
喘息や咳がみられる場合は行わないこと。
色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。容器などは専用のものを用意するとよい。
異常を感じた時は、即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
熱い湯などによる火傷には、十分注意すること。
アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2013.08.26 掲載


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