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お天気アロマテラピー

お天気香るコラム

Vol.41

2014.01.06

~芹乃栄・水泉動・雉始鳴~

『芹乃栄・水泉動・雉始鳴』な季節

“小”さくすぼめた口先から勢いよく吹き出される、鋭利で真っ直ぐな極“寒”の口笛。
冷たく切り裂くような純水で磨かれて、研ぎ澄まされる芹(せり)の色香。厳冬の頂をしっかりと踏みしめて、力強く真っ直ぐに立ち上がり、生命のフラッグを突き刺す「芹乃栄<せりすなわちさかう>」の候。
凍てつく白息に縛られ、身動きが取れなくなっていた眠りの泉。生気をゆっくり吸い上げて、瞬(まばた)きを1つ2つ、少しずつ呼吸を始める音が聞こえてくる「水泉動<しみずあたたかをふくむ>」の候。
目を塞がれて色を無くしていたハートに、そっと優しく灯される、ほのかに甘い炎。雉(きじ)たちが、天高く突き抜ける愛唄を響かせるため、自慢の喉を温め始める「雉始鳴<きじはじめてなく>」の候。
寒さのど真ん中ではありますが、動き始めた自然の小さな流れとともに、私たちも春に向けて、しっかりと体調を整え、準備していきたいものですね。まずは、春の七草<セリ・ナズナ・ゴギョウ(ハハコグサ)・ハコベラ(ハコベ)・ホトケノザ(コオニタビラコ)・スズナ(カブ)・スズシロ(ダイコン)>に無病息災の願いを込めて、七草粥をいただいてみてはいかがでしょうか。

霜焼けた耳たぶを包み込む、柔くて白い手のひら
行き場を失くした凍える魂を、優しく導く星の瞬き
西高東低を潜り抜ける北風に、ふと流れる温かい涙

キャンドルが灯すあかりを囲い込む、丸くて白いかまくら
揺れる炎のリズムに重ねる、無邪気なせせらぎのリズム
かじかんだ心にそっと寄り添う、いびつな日だまりのライト

冷えびえと鳴く原野を抱え込む、深くて白い雪の懐「ふところ」
小さな寝返りをひとつ転がす、冬の眠りに沈む森
静かにゆっくりと流れ始める、凍りかけた大地の血液

厳冬を貫く薄暗いトンネルで、微かに聞こえた温もりの声

『芹乃栄・水泉動・雉始鳴』な季節のアロマテラピ

果てしなく無音が響き渡る、真白な世界。綿雪布団に散らされる、一重花弁と筒花芯。寒々と唸(うな)る冬の真ん中で、シャンシャンと立ち上がる赤・白・黄のコントラスト。落ちてもなお胸を打つ花。“春”待ちの“木”、『椿』。
寒に咲く花の女王として日本人の心に君臨する椿。この種子(藪椿の種子)から抽出される椿油<カメリアオイル>も、日本では古くから親しまれ、ヘアケアオイルや薬などとして用いられてきたようです。実はこの椿油、アロマテラピーでも度々キャリアオイルとして使用されます。特に、乾燥肌や老化肌に向いているとされています。
今回は、そんな椿油<カメリアオイル>を使用した、アロマクラフトレシピをご提案しましょう。冬場の寒さや乾燥などで荒れがちな手肌に、ハンドクリームとしてお試しください。
本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

しなやかベールで包み込む、“カメリアバリア”のハンドクリーム

[使用材料]
ミツロウ3g  植物油20ml<カメリアオイル5ml マカデミアナッツオイル15ml>
精油 4滴以下<スイートオレンジ2滴・ベンゾイン2滴>

スイートオレンジ
(^-^)…うきうきするような甘さと、弾けるフレッシュ感が気持ちいいシトラスの香り。寒さや乾燥にさらされて、お疲れ気味のお肌に元気と明るさを呼び戻してくれるような精油。

ベンゾイン
(^-^)…バニラを効かした焼き菓子を思わせるような、幸せを感じさせるスイートな香り。冬のからっ風に吹かれ、荒れてしまいがちな手肌を、優しく労わってくれる精油。

[作成手順]
1 ビーカーに植物油とミツロウを入れ、湯煎にかける。
2 完全にミツロウが溶けたら、クリーム容器に移す。
3 粗熱が取れたところで精油を加え、ガラス棒でよく撹拌したら、固まるまで静かに置いておく。
※乾燥が気になる部分などに薄く塗布して、荒れがちな手肌をケア。

[使用上の注意]
基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
敏感な部分へ塗布する場合、あらかじめ少量で試めすこと。
炎症がある部位には使用しない。
精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
異常を感じた時は即使用を中止し、水でよく洗い流す。(必要であれば医師の診察を受ける。)
衣服などへの色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
火気、火傷などに注意する。
高温多湿を避けた冷暗所で保存。使用期限は1ケ月程度。
適宜、換気を行いながら作業する。
アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

2014.01.06 掲載


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