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お天気アロマテラピー

お天気香るコラム

Vol.52

2014.03.31

~雀始巣・桜始開・雷乃発声~

『雀始巣・桜始開・雷乃発声』な季節

窮屈に縮こまっていた羽を、思う存“分”に伸ばして広げ、花咲く空へ助走をつけて駆け上がり、たなびく“春”の幸を思いきり吸い込む、そんな『春分』な季節の最中。
優しく瑞々しい光に目を細めながら、新たな営みに希望を乗せる雀たち。今、大空へと飛び立つ時を迎えます。春の光に促され、雀が巣を作り始める頃。「雀始巣<すずめはじめてすくう>」時。
今年も国民の期待を一身に背負って、絶妙なタイミングで押される花祭りのスイッチ。今、息をのむ緊張の瞬間を迎えます。春の温もりに促され、桜の花が咲き始める頃。桜始開<さくらはじめてひらく>時。
遥かより響き渡り、優しく光る、夢うつつの雷。今、天空でも生命の声が轟き始める時を迎えます。春の雨に促され、小さな雷が鳴り始める頃。「雷乃発声<かみなりすなわちこえをはっす>」時。
シルクの産毛のような、柔らかい日差しがくすぐる春の上。桜色のふわふわなミストを振りまいて、ゆらゆらと揺れている霞の世界に、ちょっぴり溺れてみるのも悪くないかも…。

赤が湧き上がる太陽と、緑を注ぎ込む木の芽
黄が吹き上がるタンポポに、青を吸い込む天の空
4つの原色が織りなす、心躍りだす世界

ヒバリの微笑みヴァイオリンと、スズメのおしゃべりヴァイオリン
ウグイスの春告げビオラに、キジバトのつぶやきチェロ
4つの弦楽器が紡ぎあげる、夢弾みだす世界

霞が香る春の空気と、雷が揺らめく春の火
光が弾ける春の水に、命が膨らむ春の土
4つの元素が組みたてる、愛溢れだす世界

“幸せ”を呼ぶ、“4合わせ”の季節

『雀始巣・桜始開・雷乃発声』な季節のアロマテラピー

幸せの花たちが咲き誇り、幸せを鳥たちが歌い上げ、幸せな光たちが降り注ぐ、4月4日は“幸せの日”。幸せの紙吹雪に祝福されながら、眩い希望に大きく胸を膨らませて、新たな門出を迎える時季です。
しかし、そんな桜色で満たされたハッピーが溢れ出す、緩やかで温かな日々に油断してしまうと、時に訪れる気まぐれな花冷えの空に、気だるさを感じたり、免疫力を落とすことがあります。さらには、春疾風による花粉や汚染物質の飛散による悪影響や、新生活における過度な緊張や不安による精神的ダメージなど、穏やかな春の日とは対照的に、体調は荒れて不安定になりやすい時季でもあるのです。
そのようなわけで、今回は、皆さまの晴々とした春の旅立ちと健康を祈って、“お天気アロマ”流の御守りをお贈りさせていただきます。気象要素の大きな変化による倦怠感や免疫力低下、生活環境の変化に伴う精神的不安定、花粉における不快感などの緩和に注目して、精油を選択してみましょう。

広げた羽先にぶら下げる、春先のアロマな御守り

[使用材料][1回分] 
・メッセージカード(小) 1枚 
・封筒 1枚 
・ムエット 2枚 
・リボン 1本
・精油 <ペパーミント1滴・ジュニパーベリー1滴>

ペパーミント 
(^-^)…どこまでもすっきりと晴れ渡るような、爽快なメントールの香り。緊張で興奮した気持ちに、冷静さを取り戻してくれる精油。心に立ち込める不安の雲を吹き飛ばして、見据える先をクリアにしてくれる。花粉による鼻づまりにも。
ジュニパーベリー
(^-^)…森林のきれいな空気が、静かに全身へ染み渡るような香り。抱えてしまった気だるさをリフレッシュさせ、前向きな気持ちで旅立ちを迎えさせてくれる精油。免疫力アップにも期待。浄化に優れた力を発揮し、古来より邪気を祓うとも言われている。

[作成手順]
① 手に付かないよう注意しながら、ムエットに1滴ずつ精油を垂らす。
② カードにメッセージなどを書き込んだら穴を開け、リボンで飾って御守りを作る。
③ ムエットにしっかりと精油が染み込んだら、御守りとともに封筒へ入れ、封をして香りを移す。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
・色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・異常を感じた時は即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・適度な換気を心掛けること。・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

シリーズ最終回にあたり

この1年間、「お天気香るコラム~二十四節気七十二候シリーズ~」をご覧いただき、誠に有難うございました。読みづらい部分も多々あったかとは存じますが、最後までお付き合いいただき、厚く御礼申し上げます。
私は、“癒し”というものは、論理的な理解のもとに存在するのではなく、感覚的な理解のもとに存在すると考えております。よって、このコラムでは、あえてどこにでも存在するような、ありふれた直接的説明文は極力削ぎ落とし、私なりの感性的表現方法で、“感じるコラム”をコンセプトに発信して参りました。皆さまには、季節の面影や香りの情景を自由に膨らませていただき、日々の生活の中で、ほんの少しでも癒しを感じていただければといった思いで、執筆させていただいた次第です。
私が発信して参りましたこのシリーズが、皆さまのちょっとした癒しのスイッチになっていただけたのであれば、とても光栄です。
改めまして、ご覧いただきました皆様に、深く感謝申し上げます。
4月よりスタートする新シリーズも、お気軽に覗いていただけると幸いです。
今後とも、何卒、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2014.03.31 掲載


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